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Walk With God Ministries

13 04月

世界が変った日  リック・ジョイナー  4月14日2011年


 

世界が変った日

 

リック・ジョイナー


歴史の中で世界の流れを変えてしまう曲がり角となる決定的なポイントがあります。2011年3月11日はそのような日として人々に記憶されるでしょう。日本を揺るがした9.0の地震は、日本列島全体を8フィート移動させ、又、 一日の長さを変えるほどに地球軸を動かしてしまいました。それは私たちが気がつかないほどの小さな変化であるかもしれませんが、地球軸のシフトはどれだけ些少であっても大きな影響を与える可能性を秘めています。又、この地震や津波、また原発事故による社会的経済的影響においても同じことが言えるでしょう。

日本に最大級の地震が来るという預言を、ボブ・ジョーンズ師から私が初めて聞いたのは22年前でした。彼はその地震によって世界が激変し、大異変が起こり始めると預言しました。これまで何千人という人々が、ボブが地震やその他の自然災害を驚くべき正確さで預言するのを聞いてきました。その中でも最も衝撃的だったのは、サンフランシスコに起こった地震のことでした。その地震は北カリフォルニアの中心部で起こるが、そこはサンフランシスコよりは南であることをボブは予見しました。そしてそれはリヒター・スケールの震度7.0であること、橋が危険であること、「世界がそれを目撃する」ことを予見しました。この地震は秋に起こったのですが、ボブはその前の数ヶ月間、カンファレンスや教会でそれを話しました。地震はその年の野球のワールド・シリーズの第一回戦の時に起こりましたが、その試合はサンフランシスコで行われており、160カ国に同時中継されていましたので、世界中の人々が放送を通して地震を目撃することとなり、ボブが預言したことはすべて正確に成就されたのでした。

この地震の次に南カリフォルニアで起こった地震については、多くの預言的な人々が主から啓示を受けていました。 そしてそれはその次にやがて来るもっと大きな地震の前の主からの警告であることも知らされていました。私たちはこのことを南カリフォルニアの多くの教会やカンファレンスで話しました。 その地震が起こったとき、 教会でさえもそのメッセージを軽く受け取り、カリフォルニア人は何が来ようと対処できるのだと誇っている人たちさえいたのには驚かされました。私たちは地震か起こることをはっきりと預言し、その預言は多くの細部において正確であったにも拘わらず、その警告を聞いた人々に(その中には非常に熱心なクリスチャンもいたのですが)ほとんど全くと言っていいほど危機感を与えていなかったように感じたのでした。

 

その地域で最も著名なクリスチャンリーダーの一人である方が、次に来るであろう巨大地震を遅らせる、又は軽減させるためには何が出来るのかという質問をされたのですが、そのとき私に主からの「知恵の言葉」が与えられました。それは、十戒の中で唯一約束を伴っているものは、私たちの父と母を敬えというものであり、その約束は「そうしたら、あなたはしあわせになり、地上で長生きする。」というものです。(エペソ6:3参照) 私たちがこの戒めを果たすことが出来る一つの道、方法は、イスラエルがとった方法であり、それは即ち父祖が掘った井戸から水を飲むということです。霊的に言うならば、父祖の教えを実行するということです。このことを私がパサディナで話したとき、ルー・イングル師がそれを取り上げ、それについて本を著し、「The Call」というムーブメントを通して非常に驚くべきすばらしい方法で、このメッセージを国中に広めてくました。

 

それは効果があったのでしょうか? ルーを始めとする多くの人々の働きは、私たちに今まで(大地震が来るまでの)時間の余裕を与えてくれたと私は思います。多くの人たちが次に来ようとしている巨大地震に関する啓示を受け、多くの人たちが大地震を予期していました。しかしボブ・ジョーンズ師は 日本の大地震を予見し、それが起こるまではカリフォルニアの大地震は絶対に起こらないと確信をもって言っていました。神戸に大地震が起きたときも、ボブにはそれが自分が見た大地震ではないことがはっきりと分かりました。日本に9.0の地震、津波、原発事故が起きた後、日曜日の礼拝にボブが現れたとき、私は直ちに「これがそうか?」と彼に聞きました。彼は「これがどういうことを意味するのか、わかるでしょう。」と言いましたが、その時ほど深刻な彼の顔を私は今まで見たことがありませんでした。

 

それは何を意味するのか?

 

これは全世界に大きな変動をもたらす転換のポイントであり、経済の究極的崩壊をも引き起こすものです。これはまた、アメリカの西海岸に大地震が起こることを意味しています。勿論、西海岸のどこで、いつ、大地震が起こるのかは重要な問題です。ボブはそれが起こる「時」に関しては示されていませんでしたが、日本の大地震がまず起こり、その後に来ることだけは知らされていました。ですから、いまはもう起こりうるのです。しかし、それは直ちに起こることを必ずしも意味するものでもありません。今日起こるかもしれませんし、あと数年後かもしれません。 警告を聞いて引っ越しをする人たちが秩序よく動けるように時が延ばされることを私たちは祈っています。

地震が起きる場所(震源地であっても)に住むすべての人が引っ越しをするべきだということではありません。ある人々はそこに留まり、起ころうとしていうる大災害の中で用いられるようにと神から招集されるかもしれません。これまで私たちは、西海岸を離れるべきかどうかを訊ねてくる人に対して、神から指示を受けるまでは動かないようにと助言してきました。しかし今からは、神から留まるようにという言葉を受けない限り西海岸を離れるようにと勧め始めました。

これまでは「経済的メルトダウン崩壊を避けるために必要な改革が出来る悟りと知恵と勇気のあるリーダーを起してください」と、私は祈ってきました。しかし、今は「避けることができなくなった事態の中を導くことが出来る悟りと知恵と勇気を持つリーダーを起してください」と、祈っています。


預言というものの特徴

 

第一コリント13章で言われているように、私たちが見るところは一部分であり、私たちの知っているところも、預言することも一部分でしかありません。全体像が分かるものは一人もいません。全体像を得るためには、すべての部分を集めねばなりません。アモス3:7に「まことに、神である主は、そのはかりごとを、ご自分のしもべ(servants)、預言者たち(prophets)に示さないでは、何事もなさらない。」とあるように、このような場合は必ず預言者という言葉は複数で書かれています。決して一人の預言者、または一つの預言的ムーブメントによって啓示の全体像、は見えないのです。これが私たちが互いを必要としている 大きな理由です。

アメリカ西海岸にやってくる大地震に関して、様々な面を示された 預言的賜物を持つ多くの人々を私たちは知っています。現時点で地震が起こる「時」については、私が信頼できるものを持っている人は誰もいません。私たちは多くの地震に関する預言を集めて、皆さんにお知らせすべき重要なものはこれからこのコラム(Special Bulletins)に載せたいと思います。

箴言4:18に「義人の道は、あけぼのの光のようだ。いよいよ輝きを増して真昼となる。」とあります。私たちが歩み始めるとき、必要に応じて更なる知識と洞察を主は与えてくださるのです。私も現時点で分かっていることだけをお話ししています。


経済崩壊(メルトダウン)で何が起こるか?

 

多くのことが起こるでしょう。しかし 起こらないことが一つだけあります。世の終りは起こりません。そして又、自由国家としてのアメリカが崩壊して終焉する必然性は必ずしもないのです。この メルトダウンから、より強くより良い国家として立ち上がり、経済的にもより強くより良くなることも可能なのです。しかしながら、 これから辿るべき道を選んでいくのが非常に困難な、今までになかったような危険な事態に私たちは突入しているのは確実です。国の正しいリーダーシップと正しい決意なしには(それは神の恵みによってのみ得られるものですが)、アメリカも恐ろしい圧政へと陥ってしまう可能性があるのです。

 

この経済的メルトダウンで起こるであろうと私が確信している2つのことがあります。一つはドルの価値があまりにも下がるので、物の支払いの役目をなさず、一時的に物々交換がそれに取って代わることです。もう一つは銀行が閉鎖され預金の引き出しが出来なくなる時期があるということです。 ドルが価値をなくしたならば、銀行に預けてあるお金をわざわざ引き出す意味もありませんから、この二つは同じ時期には起こらないように思えます。貸金庫の中にしまった高価なものが出せないということなのかもわかりません。

 

恐ろしい惑わし

 

第二テモテ4:3-4で私たちは非常に厳しい警告を与えられています。「というのは、人々が健全な教えに耳を貸そうとせず、自分につごうの良いことを言ってもらうために、気ままな願いをもって、次々に教師たちを自分のために寄せ集め、真理から耳をそむけ、空想話にそれて行くような時代になるからです。」

 

アメリカのクリスチャンの一番大きな弱点は、すべての否定的、ネガティブと思えることに耳を塞ぐようになってしまっていることです。彼らは上記の預言を成就する者になってしまったのです。この惑わしのためにすでに大きな代価を払い、恐ろしい結果を招いた者も沢山います。私たちは、どのようなことが起こっても、主にある揺るぎない平安と喜びが与えられる確実な希望を持つことが出来ます。しかしたとえそうではあっても、非常に困難な時を私たちは迎えようとしていて、賢いものだけがその中にあっても整えられ勝利することが出来るのです。最も賢い者たちにとっては、実際、最も繁栄する時となる可能性もあるのです。賢者は人々の魂を勝ち取ります。それが第二テモテの次の節に書かれていることです。「しかし、あなたは、どのようなばあいにも慎み、困難に耐え、伝道者として働き、自分の務めを十分に果たしなさい。」

 

これからは今までになかったほどの最も大いなる収穫の時となるのです。私たちは目に見えることがら(the natural)ではなり、それよりもずっと深く霊のもの(the spiritual)の準備をする必要があります。自分のためにだけ蓄えるのではなく、何が起ころうともその中で地の塩、世の光として召されたものとして、何をすればよいのかを考えねばなりません。

私たちは変らねばなりません。この国は堅固な経済的基礎となる支柱を土台としてきましたが、その多くが放棄されてしまいました。それにより私たちは非常に危険な崖っぷちに 長い間追いやられていました。残念ながら国のリーダーの間には、崖っぷちから安全な所へと戻るために必要な、難しい、けれども絶対に不可欠な決断を下すための強さも決意もありませんでした。

日本の大地震が起こる以前から、過去20年間低迷していた日本経済が、もはや耐えきれずに崖から落ちてしまうのではないかという恐れが起こり始めていました。もし日本がそうなれば他の危い国々も落ちしまうのです。しかもこの危機的状況は大地震、津波、原発事故が起こる前からあったのです。

聖書が明確に言っていることですが、祈りと悔い改めによりこれらのことは避け得るのです。一つの例として、ニネベはヨナが彼らの運命を預言した後に滅亡から救われました。私たちは今まで何年も、覚醒と悔い改めが起こり、惨事が避けられるようにと 祈ってきました。しかし、日本に大地震が起き、もうアメリカでも大地震が起こることは避けられないことを知りました。ですから、 これまで私たちは惨事を避けるためにアメリカの教会が目を覚ますようにと働いてきましたが、これからは、神の民が惨事を迎える準備が出来るように助ける働きに方針を変えました。私たちは彼らを通して神のあわれみと恵みがあるようにと祈り続けることは出来ます。主は裁きよりもあわれみを好まれます。しかし裁きが避けられないときがあります。そして私たちは今その境界線を越えてしまったのです。


裁きはあわれみである

 

神による裁きの数々の例が聖書の中に書かれていますが、そのうち断罪宣告(condemnation)はただ一つであり、滅亡させた(destruction)のもただ一回です。それ他はすべて愛する者への主の訓戒です。もし何の訓戒もないとしたならば、その方が私たちにはもっと恐ろしいことです。私たちの国に来ようとしている訓戒は、主が私たちを愛されているからこそなのです。第一コリント11:31には「しかし、もし私たちが自分をさばくなら、さばかれることはありません。」とあります。このほうがもっとよいですし、主は私たちがそうするための時を沢山与えてくださっていました。けれども今、私たちは主の助けが本当に必要です。

 

正しい(義の)道

 

先に箴言418で見たように、もし私たちが義しい道を歩むならば、私たちの人生はますます輝きを増すのです。これは 試煉が全くないということではなく、試煉を明確に認識し、どちらに歩めばよいかを明るい光によって見定めることが出来るということです。これは状況のいかんに拘わらず義の道を歩む者に言えることです。もしあなたの人生でこのようなことが起こっていないならば、あなたはどこかで曲がるべき角を見過ごしてしまったのです。間違った道が義の道につながるということは、主にあって決してありません。もし曲がり角を見落としたのならば、そこまで引き返して義しい道にもどるしかありません。それが「悔い改め」と呼ばれることです。

これから起こるすべての事態の中を、私たちは 恐れによって支配されるのではなく、信仰によって生きていかねばなりません。未熟で不安定な人は、どんな警告にも恐れを抱いてしまいますし、それは仕方のないことです。 ある人たちは、自分には信仰があり、信じているから悪いことなど一つも起こらないと思っています。そのような人々の意見に左右されてはなりません。

 

アメリカを始め多くの国が健全な原則から離れてしまっています。健全な経済政策からも離れていて、もはや維持していくことができなくなっています。間違ったやり方を経済崩壊の前に正していればもっとたやすく是正することが出来たでしょう。しかし今や私たちは大きな困難、問題の最中にいてその仕事をしていかねばなりません。しかしそれは不可能ではありません。アメリカにはまだ成就されていないデスティニー(神からの使命)があります。神は私たちに匙を投げたのではありません。しかし、私たちは今まで進んできた方向のままに進むことは、最早してはならないのです。


これから回復させていかなければならない経済復興は一挙には起こらないかもしれません。それが起こっていることも直ぐには顕れないかもしれません。このところ、リーダーたちは私たちが置かれている本当の状況を隠すことが巧みになってきています。 その状況の中で困った人たちが、逃げ道を探すまでパニックにならないようにと、よかれと思って真実を隠しているだけかもしれません。或いは、自分たちも 本当には状況を把握していない故に、真実をごまかしているのかもわかりません。

 

いずれにせよ、世界経済で起こっていることは、日本の政府が原発事故の危機に対処しようとしているやり方にあまりにも似ているように思えます。日本政府が発表することと、実際に計器が指し示す数値が食い違っているのです。一つの火をなんとか消したと 思うと、それよりもっと悪質な火が燃え始めるようです。メルトダウンは続いており、政府が報告するよりも事実はずっと悪い状態であることが判明するということが続いています。

 

もう一度申し上げますが、私は牧師、又見張り人として、今までの方針を変えました。今までは国のリーダーたちが必要な変革をするようにと祈り、とりなしてきましたが、今は この不可避となった経済崩壊に神の民が備えられるように助けをすることが私の方針となりました。どのように備えたらいいのでしょうか?


危機の機会

 

中国語の危機という言葉は機会という言葉と同じであるということは注目に値します。これは今までになかったような最も大きな機会かもしれないのです。ダニエル2章に見るように、この世の王国を表す像が崩れ始めた時、像の足に当たった小さな石は大きな山となりました。山というのは聖書の中では国を治める機関を表している時が多いのです。その石はどんどん大きくなりやがて全土に満ちました。主が御自分の民に2千年の間祈るようにと言われた「神の御国」も又、必ず起こるのです。それは必ず来るものであり、私たちは今、御国で生きることができるのです。

 

この世の多くの政府が崩れるとき、神の政府、統治がますます明らかに顕れてきます。この世の経済が崩れるとき、神の経済がますます顕れます。神の御国、王国は「王なる主」が戻られるまでは完全には成就しませんが、主が戻られるまで主の民のために与えられた仕事は、 来るべき神の御国の福音(即ち良い知らせ、ニュース)を宣べ伝えることです。私たちは悪いものではない「良い知らせ」を持っているのであり、それを人々に分け与えることが出来るのです。

 

イザヤ40章で、私たちは大路を作り、御国を来らせるための道を整えるようにと命じられています。この大路は神の御国が通る道です。この大路は山や丘を低くし、谷や低地を高くして作られます。40章全体が現在世界の国々で繰り広げられていること表すよいパノラマです。

 

イスラエルがバビロ二ヤに捕囚されたとき、主はエレミヤを通して驚くべき勧めをされました。

「イスラエルの神、万軍の主は、こう仰せられる。『エルサレムからバビロンへわたしが引いて行かせたすべての捕囚の民に。家を建てて住みつき、畑を作って、その実を食べよ。妻をめとって、息子、娘を生み、あなたがたの息子に妻をめとり、娘には夫を与えて、息子、娘を産ませ、そこでふえよ。減ってはならない。わたしがあなたがたを引いて行ったその町の繁栄を求め、そのために主に祈れ。そこの繁栄は、あなたがたの繁栄になるのだから。』」エレミヤ294-7

 

ある意味で、この世の国家の市民である私たちクリスチャンは、神の御国が到来しあがなわれるのを待ち望む捕囚の民と同じである、ということができます。私たちが住むように言われた国家での繁栄を願い、イスラエルに告げられたようにその地で根を張るのは正しいことです。しかしそれと同時に、神の民は多くの点において特殊な聖別された民であり、バビロンの不道徳や性的倒錯、偶像礼拝で汚されてはなりませんでした。

 

捕囚の民は、 選ばれた民として神の目的を果たすために、神が与えられた律法、教えを遵守しなければなりませんでした。これはクリスチャンも同じなのです。自分の住む国の一部となりその繁栄を求め、また、自分の家、家族を立て上げても、御国の基本的教えをおろそかにしては絶対にならないのです。

 

御国の経済原則に従って生活して来た人は、揺るがない御国の上に人生を建てていたので、すべてのものが崩れるときでも彼らは揺るがされません。もし私たちがこの事に関して今まで主に従わず、御国の原則ではなく愚かにもこの世の原則に従って財をなしてきたとしても、まだ希望はあります。私たちは悔い改め、赦され、正しい土台へと回復されることが出来るのです。これは私たちが苦しまないとか、間違った土台の上に建てたものを失わないとかを意味するのではありませんが、私たちは回復されて正しい土台の上に建て直すことができるのです。これは個人的にも、また国家としても出来ることです。

経済的メルトダウンで何が起こるのでしょうか? それはヘブル1225―29で明確に述べられています。

「語っておられる方を拒まないように注意しなさい。なぜなら、地上においても、警告を与えた方を拒んだ彼らが処罰を免れることができなかったとすれば、まして天から語っておられる方に背を向ける私たちが、処罰を免れることができないのは当然ではありませんか。あのときは、その声が地を揺り動かしましたが、このたびは約束をもって、こう言われます。『わたしは、もう一度、地だけではなく、天も揺り動かす。』この『もう一度』ということばは、決して揺り動かされることのないものが残るために、すべての造られた、揺り動かされるものが取り除かれることを示しています。こういうわけで、私たちは揺り動かされない御国を受けているのですから、感謝しようではありませんか。こうして私たちは、慎みと恐れとをもって、神に喜ばれるように奉仕をすることができるのです。私たちの神は焼き尽くす火です。」

 

来るべき経済的メルトダウンにより、 御国の原則(これは揺る動かされることがない)の上に建てられていないすべてのものは取り去られるでしょう。かつてはアメリカの建国の原則や自由経済のシステムの多くは、御国の原則でした。私たちは国家としてそこに立ち返らねばなりませんし、また個人的にも立ち返らねばなりません。

 

詩編8914「義と公正は、あなたの王座の基。」と書かれています。義とは神の目に義しいことを行うことです。神の公正、正義は、たとえどのような立場、地位であっても、すべての人を一つの基準で公平に正当に取り扱うことです。この基本的な真理に忠実であったことが、アメリカが史上最高の経済を築き上げるための推進力となりました。そしてこの基本的真理から離れてしまったことが、今私たちが国家として直面しているすべての大きな問題の原因なのです。私たちは国家的悔い改めをする必要があるのです。

 

砂の上ではなく岩の上に家を建てよ、という主の教えの中で、今私たちが置かれている状況の中で極めて重要なことが幾つかあります。まず第一に、嵐は両方の家を襲いましたが、岩の上に建てられた家だけが残りました。嵐はやってきますが、私たちがしっかり建てているならば倒れないのです。

 

岩の上に建てるためには、私たちは主の言葉を聞き、その言葉に従わねばなりません。他の箇所で言われているように、主の言葉を聞いてもそれに従わないならば、もっと厳しい裁きを受けるのです。私はクリスチャンなって40年になりますが、回心したときからすでに現在私たちが置かれているときに対する警告を聞いていたのです。主は大声で、はっきりと何度も語られました。多くの者がそれを聞きましたが、全員が従ったのではなかったと思います。多くの点で私自身も同じでしたし、その不従順のために私は代価を払ってきました。

 

そうであっても、そういう場合はいつでもへりくだり、悔い改め、隠したり言い訳を言ったりしなかったので、主の恵みを豊かに受けることができました。私は破産をして、何年もかけて苦労して築いたもののほとんどすべてを失いましたが、2年後には以前よりもよい状態になることができました。

主の恵みは、 個人にも国家にも、今も受けることができます。私たちはこれから確かに損害を受け、困難を経験する中を通ることを覚悟すべきです。でも、もし私たちが悔い改め、罪から遠ざかり、主に従順に生きることを決意するならば、前よりもよい状態になることを期待していいのです。ロ―マ1417で私たちは次のように保証されています。

「なぜなら、神の国は飲み食いのことではなく、義と平和と聖霊による喜びだからです。」

回復はこれと同じ順番で起こります。即ち、私たちが義を行うと、真の平安が訪れ、次に真の喜びがそれに続いて起こるのです。

 

あなたが真の平安を知ってからどのくらい経ちましたか? 真の喜びはどうでしょうか? これらはあなたの将来にやってきます。今こそ私たちの心と思いで主に従うことを決意し、主に従順でなかったすべてのことを悔い改めて正す時です。もし私たちが神の御国に住みたいのであれば、揺り動かされることのないものの上に私たちの人生を建て上げ、地上にくるどのような嵐にも耐えることが出来るようにせねばなりません。そのためにはマタイ633―34で与えられている御国の鍵によって生きるように決意しなければなりません。

「だから、神の国とその義を先ず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。」

御国のために主があなたに望んでおられることを求めないで、自分が望むからとか他人が願ったからという理由で、大きな決断をしたことによって現在間違った場所で生活したり、働いたり、教会に行ったりしているクリスチャンがいます。神の御国をまず第一に求めるとは、ときどき主の導きを求めて熱心に祈り、その後すぐに自分のしたいことをするという安易なものではありません。主を見つけ出すまで主を求めることが必要なのです。主を見出すのに思ったより時間がかかるとすれば、それは私たちが今までに主からずいぶん遠くまで離れてしまっていたからかもしれません。

 

主の御こころに従うためには、今こそどんなことでもする時です。急いでそうしようとしない者は、時を遅らすにつれ、ますます大きな代価を払わねばならなくなります。一方、御心に従って生きる者は、時が経つにつれ、ますます平安と喜びが増し加えられるでしょう。(終わり)


31 03月

リアラインされる(整え直される)日本 チャック・ピアス 2011年3月29日


リアラインされる(整え直される)日本

 

チャック・ピアス 2011年3月29日

  

堅く立っておられる聖徒の皆様

 

 今という揺れ動きの時、私たちが宣言し祈るべき重要な鍵となる預言的言葉は次のものです! 先週の集会で、主は私たちを導いてくださり、これからの時代のための鍵となる重要な祈りと預言の言葉を与えて下さいました。

 

 詩編61:1−2「神よ。私の叫びを聞き、私の祈りを心に留めてください。私の心が衰え果てるとき、私は地の果てから、あなたに呼ばわります。どうか、私の及びがたいほど高い岩の上に、私を導いてください。」

 

父よ、地球の上に新しい油注ぎを与え、あなたの民が今いる場所よりもっと高いところに導かれるようにしてください。私たちをより高い安全な場所に、より高いヴィジョンの場所に、より高い確信の場所に、導いてください。敵が支配してきた古い宗教組織や神社仏閣などの建造物が築かれている場所、悪しき霊的環境をつくりだしている「高きところ」を教えてください。私たちをもっと高い場所にお連れください!

 

 地球上すべての場所からあなたの民の叫び声が立ち上るようにしてください。日本から「もっと高い岩に私たちを導いてください。御霊により私たちがまだ行ったことのない場所に私たちを導いてください。」という叫びが、真の神にむかって起こるようにしてください。中東からも「砂漠にあなたの民が行くべき岩がある」という叫びを起してください。地球上すべての場所で「私たちがとるべき道、とるべき方法を新しく整えてください。」という叫びを起してください。

 

 私はずっとアモス7:4−6を祈っています。私の聖書にはその箇所に「火のヴィジョン」というサブタイトルがついています。多くの人が日本で起こったことや、太平洋をとりまく「火の輪 Ring of Fire」のことで恐怖を抱いています。「火の輪 Ring of Fire」は多くの国を含有し、アメリカもそこに含まれています。この一年、今までにチリ、ニュージーランド、そして日本が非常に激しく揺さぶられました。シアトル、アリューシャン列島、アラスカ、カリフォルニア、メキシコの一部がこれから同じように揺れ動く可能性があります。

 

 国々をリアレンジする( 配置し直す、整え直す)ためにわたしはあなたを召した

 

主は言われます。「今はわたしが 揺り動かしている時である。敵はわたしが定めた時ではない時に、ものごとを揺り動かそうと望むであろう。だからわたしと共に立っていなさい。揺り動かしがこれからの3年間の重要な鍵だ。わたしは地球上の経済を変えている。わたしはわたしの民を新しい秩序へと移動させ、国々をリアライン(整え直す)している。敵は時と法則を変えるであろう。わたしの民は立ち上がらねばならない。恐れて泣き叫んではならない。そうではなく今この時にわたしが与えている召しを大声で祈らねばならない。

 

 わたしはあなたをすべての国々の上に立つ国とした。あなたが国々をリアレンジし、地上でのわたしの御国の計画をリアレンジするようにと召した。わたしはあなたが、御国のビジネスを建て上げ、御国のプロセスをリアラインするようにと召した。わたしはあなた方が今まで見たこともないような集会を持つようにと(今)召している。今まで教会はわたしのために非常に繁栄し、多くの人を霊的覚醒へと導いてきた。しかしこれまでのような教会は今シフトしている。わたしは新しい教会を建てる。

 

 今この時のために備えられたわたしの奥義(今までは知らされていなかったがこれからのために今知らされる奥義)の貯蔵庫の鍵をあなたの手が受け取るときにのみ、あなたはわたしの持つ御国の計画を受け取るであろう。この御国の鍵によってあなたはこれからのシーズンに入る扉を開けることができる。御国の錠前(lock)は変えられようとしている。それはちょうどパナマ運河で多くの船を通すための水門(lock)が次々と(開け閉めして)変るのと似ている。わたしは異なる秩序をもたらし、それを異なる方法でもたらす。わたしは今、啓示で満ちた船(複数)をわたしの民のためにもたらす。これは将来のための建築資材だ。これらは御国の(新しい)船であり、あなたがこれまでに見たどの船とも異なる。今物事は変化している。だから(激しく物事を変える)わたしにアラインし、付いて来なければならないのはあなたである。

 アモス7:4「神である主は、私にこのように示された。見よ。神である主は燃える火を呼んでおられた。火は大淵を焼き尽くし、割り当て地を焼き尽くそうとしていた。」

 

父よ、私たちは日本で(地震・津波に)のみこまれた地域を高く上げます。深い淵が襲ってのみ込まれた地域、あるいは、揺り動かされて形状が変わり、多くの人たちは備えが出来ていなくて、多くの命が失われてしまった地域を。主よ、あなたの御目をどうかこの地域にお注ぎください。アモス7:5−6には「私は言った。『神、主よ、どうか、おやめください。ヤコブはどうして生き残れましょう。彼は小さいのです。』主はこのことについて思い直し、『このことも起こらない。』と神である主は仰せられました。」とあります。

 

 主が言われます。「揺れ動きが止むときを願いなさい。わたしと共に堅く立ちなさい。そうすればわたしがまだ揺り動かそうとはしていない土地に敵が入ってきてそこを揺さぶることはないであろう。人々が機能できるように秩序を取り戻し、わたしの御国の計画を進めることが出来るようになるまで、揺り動きが止むように願いなさい。「止みなさい!」と叫びなさい。あなたが「止みなさい!」と叫ぶならば、わたしは止め、備えのない無実なものたちを死に引き渡そうとする敵の計画を止めさせるであろう。そう叫べるように今準備をしなさい! わたしはわたしの叫びをあなたの内の深い奥底にすでに置いた。もしあなたがあなたの奥底から叫ぶならば、わたしは深淵を静めることができる! なぜならばわたしの民の中にあるわたしの愛は、海よりも深いからだ。その愛は恐れを静め裂け目を癒す!

 

 わたしの民、わたしの預言者たちが出来る唯一のことはわたしと一致することだ。彼らは手をのばして物事の揺れを抑えてはならない!それはウザがしたことだ。ウザは新しい台に乗せるべきものを自分の手で抑えた。わたしはわたしの臨在を将来へと運ぶことができる台を新たに創っている。新しい秩序を持つべきものに新しい秩序を与えてくださいとわたしに願いなさい。それによって敵が争いや混乱をもたらすのを阻止することができる。今はそのような争いと混乱が起こるべきわたしの時ではない。

 

 これはわたしが天から宣言している刑の執行猶予と停止である。もしあなたが刑の執行猶予のために戦うならば、わたしは揺れることのない台を築き直す時間をあなたに与えよう。そのままでは将来あなたを沈めてしまうであろうものを新たに作り直す時間をわたしはあなたに与えよう。今あなたは台の上に建てているが、その台は次のシーズンに耐えることはできない。あなたの建築計画と修正を検討し、わたしと話しなさい。もしあなたがそうするならば、わたしが将来ものごとを揺り動かす時でも、あなたが建てているものを揺るがすことはないであろう。今この時に(わたしの)恵みを受け取りなさい!」(終わり)


19 03月

日本のために今、叫べ    チャック・ピアス 2011年3月14日


日本のために今、叫べ

チャック・ピアス 2011年3月14

 

私たちは今、日本の人々のために泣き叫んでいます! 日本に私は過去数年、定期的に訪れてきました。昨日、私たちはロバート&リンダ・ハイドラー 、キースピアス、アン・テイトと共にすばらしい預言的時間を持ち、日本に対する宣言をしました。レアン・スクワイヤが日本を霊的に覆う霊歌を歌いました。日本の腹部が今大きく震えています。

 

預言が成就されつつある!

2005年の5月、私はチームと共に日本に行き、北海道で開催された戦略的祈りの集会に参加しました。北海道は「諸霊の島」と呼ばれていて、日本においても、また40/70ウインドウにおいても、スピリティズム(諸霊を信じ祀る)の要塞の一つです。私たちは聖霊が日本を覆い主に回復させるための動きをそこで宣言し解き放ちました。私たちが日本に行く数週間前に、 私の兄弟であるキースピアスから次の言葉を受けとっていました。

 

「揺り動かしが日本に起こり、それによって人々はへりくだりひざまずくであろう。この揺り動かしは日本の産業を変えるであろう。日本は過去からの深い傷と関係のあるfault(断層、過失、短所)の上に建てられている。この揺り動かしは、わたしが 遣わそうとしている使徒的チームが日本の着く前に起こるであろう。彼らが着いた時、わたしは断層のラインの癒しを始め、産業への新しい油注ぎを解放するであろう。わたしはその地方のグループにあなたがたを遣わす。彼らは誇りをもっていたが、へりくだらされるであろう。恐れてはならない。わたしは山を低くし谷を埋める。日本が平に、平地になるようにわたしはする。」

 

それから数週間のうちに、日本の株式市場が大きく変動し、また大きな電車の惨事が起こりました。そして今私たちは国が大きく揺れ動いているのを見ています。

 

北海道でチャック・ピアスに与えられた預言

 

200557日、私たちが北海道に滞在している時に、主が言われました。「今年は日本が、様々な原因で変化する年である。わたしはあなたを北(北海道)に連れてきたが、わたしは又、あなたを南でも集まるために連れていこう。わたしは今、北風を目覚めさせてあなたの上に吹くようにしている。あなたが南(沖縄)で集まるとき、南風が起こるように宣言するならば、あなたはわたしの御霊が神戸、京都、東京で渦巻きのように吹くのがはっきりわかるであろう。国を取り囲み渦巻く風が起こるであろう。これは変革の風である。

 

波が押し寄せてこの国の一部は内部まで水で覆われるようにわたしはする。これによって『私はもっと高いところをみつけねばならない。』という叫びが起こるであろう。今はわたしが北部(北海道)に覚醒をもたらす時だ。ここでわたしが覚醒したものは日本全国に行き渡っていくであろう。

 

敵は東の門から入って来て、世界が進む道を変えようと逆風を吹かせたいと願うであろう。しかし、あなたが今、北風を目覚めさすならば、リバイバルの種が溢れ出すであろう。わたしの計画に逆い、わたしの民を圧迫しようとする政府関係の人々に、 わたしの風を吹き付けて彼らの抵抗をやめさせる。又、わたしの風はわたしの民のうちに経済的理解、悟りを与える。」

 

この預言が与えられたので、私たちは「北風よ、目覚めよ!北風よ、目覚めよ!敵に囲まれていたこの庭に吹いてそれを解放し、収穫の種が溢れ出るように!」と宣言しました。

 

私たちは又、日本が風に取り囲まれているというニュースが流れるであろうということも話しました。それは収穫がこの国全体に起こり始まるしるしとなるのです。また私はリーダーの方々に、北海道と沖縄に預言スクールをつくることをお勧めしました。預言によって神の風を日本に絶えず吹かせ、日本を虜にし強い 影響を与えているサタンの勢力を無効にするためです。

 

今こそ古い宗教組織が崩され、多くの人が私たちの主であり救い主なるイエス・キリストの自由と真実を経験する時です。日本の人々の必要が満たされるように祈ってください。人々が暮らす新しい場所が与えられるように祈ってください。

 

地震は実際に地球上の日本の位置を変えてしまいました。また、地震によって地球の自転に変化が起こり、一日が短くなりました。日本が東の方向に動いたことにより、今人々は 前より早く光を見ているのです!それに加えて、時は「速められ」人々は(日本に住む人だけではなくすべての人が)前より短い一日を過ごしているのです。「時」がこのように変えられた今、主と主の御霊のムーブ、動きに応答するのが遅くならなる人がないように祈ってください。

 

最後に、南テキサスにある「シオンの家」のオゼル&レベカ・プエンテ からの言葉です。

 

「私と妻とは今朝のGlory of Zion の礼拝をインターネットを通じて見ていました。日本に対する祈りの時に、主は私に次のことを示してくださいました。日本は「日の昇る国 Land of The Rising Sun」と言われています。私たちは日本の人々が主に顔を 向けて「よみがえられた御子の 国 Land of the Risen Son」と書かれた新しい旗を掲げるようになることを祈っています。」(終わり)

Chuck Pierce 
Glory of Zion International Ministries
Email: chuckp@glory-of-z


16 03月

大きな災害に見舞われた日本に与えられた使命


大きな災害に見舞われた日本に与えられた使命 

 

坂 達也

 

 今、日本の皆様は大変な試練の中におられます。特に親族友人で亡くなられた方、被災を受けて家もなく、この寒さの中で多大な困難に遭遇されている方々、被害のあった原子力発電所近辺で放射線被害に脅かされておられる方々等、謹んで心からお見舞い申し上げます。

 又、直接の被災を受けていない方でも日本人ならこの国家的惨事で心を痛めておられない方はいないと思います。その意味で、日本国民全員が深い悲しみの中にあり、同時に又、全世界の目が日本に集中されております。恐らくこれほど世界中が日本に集中して関心を抱いた時は未だかってなかったと思います。

 

 私はこの3月に入って霊的な空気が変わったと強く感じておりましたが、3月11日に日本で巨大地震と津波が起こった時、私はいよいよ世界が「終末の時代」に突入したことを強く感じました。日本の巨大な災害が全世界に先駆けて先頭を切ったのです。そして今全世界がこの日本の惨事を人事ではないという思いを持って、刻々と報道される日本の被害状況とその対応の仕方から真剣に学ぼうとしております。これから終末の大天災・人災が世界中に起こり広がって行くことは世界の人たちが感じているのです。

 

 そこで私たちはアメリカの預言者たちが何を言っているかを探し始めました。そして、14日(日本15日)にリック・ジョイナー師のインターネット放送で知ったのですが、22年前にボブ・ジョーンズ師が、日本に大地震が来る預言を主から受けていたそうです。その預言によると、日本に大地震が起こるまでは終末の艱難時代に入らないこと、そしてそれが発端となって、世界的な天変地異が起こり、経済恐慌からアナーキイズム(無政府状態)に発展するというものです。特にアメリカではカリフォルニア州に必ず大きな地震が起こり、それがノースウエスト地区(オレゴン、ワシントン州)に飛び火することが示され、このカリフォルニア州の預言はジョーンズ師だけでなく、ジョイナー師他、数人の預言者も確認しています。

 

 私はこの大災害が引き起こす影響について考えていたのですが、先ず、世界中で株が暴落したり、円が高くなったりしています。私は今、アメリカのメディヤ、特に経済紙に注目していますが、それによれば目下世界中で関心がもたれていることは、日本がこの被害の復興に掛かる膨大な費用をどうしてまかなうかと言うこととその影響についてです。

 日本は世界一の借金国ですが、幸いなことに日本が持つ全負債の90%は国民と国の企業が持っていて、その上、国民の貯金率、たんす預金まで含めれば世界でも有数の「金持ちの国」であることです。従って世界一多くの借金はかかえていても、言ってみれば身内同士で借金し合っている状態ですから、よそ様(外国)にご迷惑を掛けずに、自分たちで何とかまかなえる可能性があることです。

 

 但し、そのためには国民がこの際本当に危機感と責任感を持って、先ず国の家計簿の帳尻を合わせることに努力しなければならないと思います。これ以上借金をしないで減らすことです。本当にその気になれば、この災害を機会に、挙国一致し、国民が一丸となって立ち上がり、お互いに助け合い、協力しあ合うことによって、国民全体でこの危機を乗り越えつつ復興出来ると確信します。

 日本は一度大戦に破れ、そこから立ち上がった経験を持っています。そしてつい最近まで、日本は世界で二番目の経済大国であると言われて来ましたが、今は衰退の一途をたどっていると言う印象を世界中で強く持たれています。しかし、世界が終末の艱難の時代に突入するに当たって、神が、今回の災害により日本を敢えて一番手に選んだのはそれなりの理由と期待があってのことであると信じます。

 

 終末には大きな地震が来ることが聖書の多くの箇所で預言されています。地震といえば、日本が恐らく世界で一番の地震と津波の経験と古い歴史を持つ国でありましょう。その日本が、天下未曾有の大災害にどう対処するか、それに伴う経済復興政策においても、後に続く世界の国々に模範となる良い例を今回残すことによって、日本が再び世界のリーダーとなることが期待できるのです。既にテレビを通して、日本人があれだけ大揺れの地震の最中に平静に行動し、町が秩序正しいことを見て、世界中が今驚いています。

 

 その点今一番、国の経済が危ぶまれているのはアメリカです。問題はアメリカの借金は日本の反対で外国に膨大な借金をし、これからも継続して依存せざるを得ない状態にあることです。しかもアメリカの赤字垂れ流し財政は日本よりも深刻な現状です。これからアメリカがもし外国に国債を売って借金が出来ないようなことになれば、借金による自転車操業が止まって一挙に国が崩壊する可能性が十分にあるからです。

 

 そのアメリカに金を貸している最大国は長い間日本でしたが、この数年、中国が日本を少し追い越しました。しかし、その中国が一昨年からアメリカの国債を買い控え始めたのでアメリカが大慌てをしました。そして今、日本はこの災害によって今後アメリカの国債を買う余裕がないどころか、手持ちの国債を換金せざるを得ない事態となれば、いよいよ追い込まれるのはアメリカです。これでアメリカが転ぶ可能性が充分にあるとジョイナー師は言っていましたが、もしかすると、本当に世界経済恐慌に陥る引き金となることが危ぶまれます。

 

 そのような情勢下、世界に対して日本の持つ責任は大変大きく、今こそ、ここしばらく貧困して来た政治と経済政策を、国民全員が悔い改め、お互いに批判しけなし合う代わりに、一致協力する体制に入るべきであると思います。いよいよ日本は物質的にも霊的にも世界に先駆けて「非常事態」に入ったと信じます。

 

 そして今こそクリスチャンが立ち上がらなければ、いつ立ち上がるのでしょうか。何のために私たち教会は今までお互いを訓練して来たのでしょうか。人数の問題ではないと思います。主にあって、一人のクリスチャンが一つの町を救うことが可能であることは私が申し上げるまでもありません。

 

 いよいよ闇が濃くなって来ました。世の終わりには自然現象で多くの異常事態が起こることが預言されていますが、加えて、

 

 戦争が増す。

 物質主義、人が利己的になる。

 罪を犯す者が増える。

 信仰から離れる者が出る。

 より大きな悪魔の力が働く。

 反キリストによる政治・経済・宗教の世界統一の動きが激しくなる。

 国において、社会において、教会においてリーダーシップがなくなり、混乱する。

 あらゆる面でモラルの退廃、愛が冷える。

 クリスチャンの迫害が激しくなる。

 

 等のことが起こることは皆さんよくご存知の通りです。しかし世の中が暗くなればなるほど、私たち主を代表する者が、主の栄光を大きく光り輝かせる時です。教会の皆様、いよいよチャンス到来です。その意味においても、日本の教会が世界に先駆けて終末のリバイバルの先頭に立ち、世界をリードすることを大いに期待します。

 

 最後に、今私が特に示されているみ言葉があります。それは私たちクリスチャンは、先ず自分の家庭と家族を愛し、身辺を主にふさわしいものとすることです。

 

 「もしある人が、その親族を、ことに自分の家族をかえりみない場合には、その信仰を 捨てたことになるのであって、不信者以上にわるい。」(一テモテ 5:8、口語訳)

 

日本の皆様、心よりお祈り申し上げます。(終わり)

 

 

 

 

 

 


14 03月

預言の成長  リック・ジョイナー  2011年3月15日


預言の成長


リック・ジョイナー

 

預言の目的

 

預言の啓示は、「印象、感覚」というレベルから、新約聖書にあるようにパウロやヨハネが天に引き上げられるというレベルまであります。一般的に言って、ドラマティックな高いレベルの啓示であればあるほど、それはより重要な啓示であると考えるのが普通でしょう。又、啓示のレベルが高ければ高いほど、それを受けた預言者のミニストリーはより偉大であると考える人もいます。

しかし、この考えは二つとも違う可能性があるのです。これまでの私たちの経験から 、啓示のレベルはそれの重要性とかそれを受けた預言者の権威のレベルに関係するのではなく、むしろ、それによって示される仕事の難易度に関係しているということを学びました。その理由から、 あまり啓示が与えられないシーズンとか、期間にあっても(特に 高いレベルの啓示が与えられないときは) 私たちは満ち足りることを学ぶべきであり、その期間は聖書を深く探り健全な聖書の真理により深く根をおろすために時を用いるべきです。

 

終末に関するすべての預言が明らかに示しているように、時代の終りに近づけば近づくほど、問題、困難は増してきます。ヨエル2章と使徒行伝2章にあるように、終りの時には預言の啓示も又増し加わるのはそのためです。困難な時代には 特に明確な神の導きを私たちは必要とするからです。

 

このように啓示が増し加わるとき、私たちは預言的啓示に関する基礎的な真理をしっかり心に留めておかねばなりません。 それは、預言的啓示は新しい教義を与えたり確立するためのものでは決してないということです。教義のためには書かれた御言葉が与えられているのであり、それだけがこの目的に用いられるべきです。多くの異端や偽りの教えの根は、預言的啓示(偽りの預言的啓示と言うべきでしょう)から受けたものだからです。

 

預言的啓示は神が持っておられる戦術、戦略方法を啓示するものであり、教義を示すものではありません。書かれた御言葉(即ちこれが私たちの教義ですが)は完成されたものであり、付け加えたり取り除いたりせよという神からの啓示が与えられることは絶対にありません。もしそのようなことをしようとする者があれば、私たちはそれは直ちに偽りの預言であると判断すべきであり、それがどのように与えられたものであっても拒絶すべきです。これに関して私たちは疑いの余地がありません。

 

印象、見分け、知識の言葉

さて私たちが低いレベルの啓示と呼んでいるものに戻りましょう。まず印象、感覚というもの、 見分けの賜物を見ていきましょう。見分けの賜物は人によってそれぞれ違った風に働きます。例えば、オラル・ロバーツ師の場合、ある人の頭に手を置くとその人の身体の悪いところを感じることができました。又、他の人たちは、ある人に焦点を合わせてじっと集中して待つと何かを感じ始めます。このような感覚、印象は啓示です。現代の最も偉大な奇跡のいくつかは、このようなレベルの啓示から始まっています。このことから最も低いレベルの啓示であっても、大変重要なことであり得ることが分かります。

 

感覚的啓示を受ける預言者は、ある人に焦点を合わせてじっと集中するとき、膝に痛みを覚えることがあり、それによってその人が膝の問題を持っていることが分かります。癒しのミニストリーにおける見分けは往々にしてこのようになされます。身体の癒しは最も容易に起こる癒しですが、感情的、霊的な癒しの領域に入ると「知識の言葉」が見分けと共に働く場合が多くあります。これは ある人に関して私たちが知るはずのない知識が与えられることです。私たちがある人を見ていると、自分は経験したことのないけれども、その人が経験したことを思い浮かべることができるのです。そのとき更にその人に焦点を当て続けていると 、 その人が置かれている状況、問題からその人を解放するための真理の言葉を主は与えてくださるのです。

 

これらは預言の賜物が癒しに関して働くことの一例にすぎませんが、実際それは人生のすべての領域に対して働くことができるのです。私がある教会のことにじっと焦点を当てていると、人に対するのと同じようにいろいろな感覚を与えられることを学びました。その次には都市に対して、そして国家に対して、ビジネスに対してというように、人々が興味を持ち関わっているすべてのことがらに対しても同じように啓示が与えられることを学んできました。

あるとき、主が私の友人に野球の世界選手権にどのチームが勝つかを教えてくださり、その中にメッセージがあると言われました。そして私たち二人はすべての試合が始まる前に 試合結果のスコアを主から知らされたのです。勿論私はこのような知識で賭けをして儲けるようなことはしませんが、そのスコアには確かに主からのメッセージがあり、優勝チームに関してもメッセージがあったのです。

 

すべてのことを神に従ってする

成熟した預言者は、自分の賜物をある事柄やある人のために用い、その事柄、その人の内側を超自然的に見ることができます。しかし私たちは主の業のために有用な事柄だけを見たいと願うべきです。御霊の賜物は私たちを喜ばすおもちゃではなく、主の業を行うための道具です。すべてを主への従順で行うことだけを求めるという預言の基本的誠実さ、高潔さを堅く保つとき、主は更なる権威と啓示を私たちに与えてくださいます。

 

主が 何に焦点を合わせることを私に望んでおられるのかを知る方法は、預言的示唆によるか、或いは次の2つです。1)私の心の中に何かに対する愛がどんどん大きくなってきて、その愛が私が自然に(通常に)抱く愛ではないと分かるとき。2)旧約聖書で「主の言葉の重荷 the Burden of the word of the Lord (ゼカリヤ9:1、12:1)」と呼ばれるものが心に来るとき。私たちが賜物を正しく用いるためにはこれらのことを理解するのが重要です。(終わり)


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