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17 9月

自己憐憫(1)  チャック・ピアス 2010年9月17日


自己憐憫(1)

チャック・ピアス
 


確信を持ち自分の価値を認めることの反対は自己憐憫です。自己憐憫 は、本来自分が受けるべきものが与えられなかったときに起こる感情です。これは日常の生活の中でも、また霊的な分野でも起こることです。自己憐憫はその時の自分のあり方を決めていき、それはつまり大切な「自分の時」を見過ごしてしまうことになります。自分は祝福を権利があり当然受けるべきだと私たちが感じると、 自分の人生に祝福がこない場合に私たちは信仰をなくしてしまうのです。

最もよい自己憐憫の例の一つは、ベテスダの池にいた病気の男です。(ヨハネ5章参照)イエスは彼の状態をすべてご存知でしたが、彼に良くなりたいかと聞かれました。すると男はどうして自分は癒されないのかを説明し始めました。イエスは彼の自己憐憫の言葉を聞くのをやめられて、 彼を癒されました。

私たちは困難な状況に陥ると、すぐに神の約束を忘れてしまいます。私たちに与えられた預言的デスティニーを神が成就してくださるのを、私たちがしばしば見逃してしまうのはこのためです。キリストのからだが大きな試煉を通されるときでも、私たちは恐れたり希望を失ってはなりません。私たちが試煉の中にあるとき、敵はそれを用いて私たちを落胆させるという策略を使います。落胆は期待を長引かせ、期待が長引くとこころが病むのです。私たちの内に一定の失望がたまると、私たちは神に対する期待を失います。


「未来」と「期待」とは同義語です。私たちの未来は神が働いてくださるという期待と繫がっています。教会は今、神に期待するというレベルを新たな一段上のレベルへと上げる時に来ています。イザヤ59章、60章は、私たちの人生の中にこのことが起こるのを見るための素晴らしい祈りのガイドです。希望はそこから信仰へと進んでいかねばなりません。信仰は克服を生み出します。克服は神の力を顕し、神の約束を現実のものとします。


自己憐憫のサイクル

預言は私たちの未来の鍵を開けます。けれども ひとたび傷ついたり何かを失うと、私たちは未来への視野をなくしてしまいます。私たちが戦わねばならない最大の敵は自己憐憫です。自己憐憫は自分の損失にばかり気をとられるので、自分の人生に神の栄光が顕れるのを見る事ができなくなります。 損失がある時も私たちの人生のために神がずっと変らずに下さっている完全なご計画に目を向けるのではなくて、内なる自己がむくむくと起き上がって「私が失ったもののために私を哀れんでくれ。」という言葉を私たちに言わせるのです。
私たちが損失とか、トラウマ、傷、不公平等を被るときは、神は癒し、赦すことが出来ると信じる信仰によって生きるか、もしくは自分の思いが拒絶、自己防衛、自己憐憫になることを許してしまうかのどちらかの選択が常にできるのです。


傷つき損失を被ったとき、私たちは自分が経験しているトラウマに対して神を非難してしまいがちです。この非難、責めの力は一種の「父を失うみなしご」の霊へと私たちを陥れ、私たちは神の子どもになったという信仰の代わりに、見捨てられ失われた者のように感じるのです。 自己防衛は、権威に対する反抗心を生み出していきます。又、私たちは教えを聞かない、受け入れない者となっていきます。私たちの思いは「 私がどんなに辛いかを誰も理解してくれない」というようになるのです。

又、私たちは自分の抱えている問題を解決する道はない、と考えはじめます。 「もうどうしようもない。」と考えながら毎朝目をさますのです。そして癒しや回復の望みを失って無感動、無関心に落ち込みます。しかし私たちは神に従う人生を送るべきであると思っているので 、宗教的メカニズムが私たちにとっての慰めとなります。私たちは殉教者的心理になって「ああ、嘆かわしい。これが私の負うべき十字架だ。このひどく重い十字架を見てくれ。」と言うようになることさえあるのです。このような考えは、 私たちを戦うべきであるときに戦わせないようにします。戦って勝ち取り前進していく 代わりに、安逸と現状維持の奴隷となるのです。私たちはキリストの苦しみに与るようにと(それによって私たちの内に主の復活の力が顕れるのですが)召されていること忘れてしまいます。

神の愛が見えなくなると私たちは自分を見るようになってしまいます。神の愛は私たちの自己憐憫から出てくるこれらの考えを取り扱うようにと私たちを促します。私は今までの人生で十分に自由を経験したので、自由でない時は直ぐにわかります。信仰は愛によって働きます。ひとたび神の自由と愛を私たちが経験すると、自己が「憐れんでくれ」と叫ぶ声に負けることなく、期待が後退するのを打ち破ることができます。(続く)


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