アメリカの大統領選挙を明日に控えて WWGM 坂 達 也 2020年11月2日
アメリカの大統領選挙を明日に控えて
WWGM 坂 達 也
アメリカの大統領選挙を明日に控えて
WWGM 坂 達 也
10月30日午後、トルコとギリシャの間のエーゲ海を震源とするマグニチュードM7.0の強力な地震が起き、津波が発生しました。私はその地震で高層ビルが崩れる場面をネット上で見て身震いしました。
なぜなら、私は世の終わりに、神は人間の罪のさばきの前触れとして「・・・すべての造られた、揺り動かされるものが、地だけではなく、天も揺り動かし、そして取り除かれる・・・それは、揺り動かされない(永遠の)御国」が残るためである」(要約)とヘブル書12:26、27で神が語り、12章は「私たちの神は焼き尽くす火です。」という厳しい警告で終わっているからです。
一方、世の中は今、コロナウイルスというパンデミックが発症して一年になろうとしていますが、それが止むどころか、益々激しさを増して世界中を恐怖に陥れています。
最近私は、この疫病のパンデミック恐慌は、猛烈な台風で空高い天を揺り動かすだけでなく、身近な空中、水中、あらゆる生物の体内の隙間に侵入し、人間も、魚も鳥もあらゆる生き物に死の影が漂っていることに注目せざるを得ません。
創造主の神は今までに三度地球を破壊した
1.最初の裁き
神が最初に造られたものは天使・御使いであり、最初に罪を犯したのもその長である悪魔です。主は先ずその悪魔への報いとして、一度造った地球を破壊しました。
通常の聖書の冒頭(創世記1:1−2)には次のように書かれています。
「初めに、神が天と地を創造した。地は形がなく、何もなかった。やみが大いなる水の上にあり、神の霊は水の上を動いていた。」(新改訳聖書)一方、新共同訳聖書には、
「初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。」と訳されています。
就いては、ここでアーサー・カスタンス師の創世記1:1−2の解釈をご紹介します。カスタンス師の解釈によれば 、日本語新改訳聖書の冒頭の創世記1:1、2「地は形がなく、何もなかった。やみが大いなる水の上にあり… 」と訳されている同じへブル語の原文が
「前の時代に神は天と地を完成された。しかし、地は破壊され荒廃した。そしてさばきの闇がその表面を被った。……」となると言います。英語では
In a former state God perfected the heavens and the earth. But the earth has become a ruin and a desolation, and the darkness of judgement was upon the face of it. です。
カスタンス師は、カナダ人のれっきとした聖書学者、言語学者であり、又、人類学専攻の博士です。この解釈は彼一人だけでなく、ハル・リンゼー氏の他、アメリカではこれに似た解釈を信じている人が少なくありません。この解釈は、俗にギャップ・セオリーと呼ばれています。
また参考までに詩編104:30に大変興味を惹く聖句が書かれています。
「あなたが御霊を送られると、彼らは造られます。また、あなたは地の面を新しくされます。」
そこで上記のことばを最初に挙げた通常の聖書の2節の最後に当てはめれば
「破壊され荒廃した地の面は新しくされ(再創造され)た」ことになります。
私がこの違いを知ったのは、カスタンス氏が1977年に発行したTIME AND ETERNITY という題名の本を読んだ30年以上も前のことですが、正直なところ、大変なショックを受けました。大事なことの意味が全く大きく違うからです。しかし、実際このカスタンス氏の解釈が正しければ、神は一度、この聖書の書き出しの遥か以前に天と地を完成していて、その一度創造された地球が年月の経つうちに破壊された。それはルシファーが罪を犯したことへの神の裁きであると言うのです。従ってこの聖書の書き出しは、神の創造の地球における再建物語であると言うことになるので、それなら大分話は違います。
2.第二の裁き
次に、アダムから数えて10代目に当たるノアについて、創世記6:9に次のように書かれています。「ノアは、正しい人であって、その時代にあっても、全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。」これだけでも充分に彼がどんな人間であったかが窺い知れます。しかし当時、最初の人間アダムから僅か10代も立たないうちに、早々、地上には罪悪が増大し、すべてが悪いことだけに傾く時代になっていたというのです。「地は、神の前に堕落し、地は、暴虐で満ちていた...実に、それは、堕落していた。すべての肉なるもの、地上でその道を乱していたからである。」(6:11)そこで神はノアに「人も家畜も空の鳥に至るまでわたしが創造したものを地上から消し去ろう」と言い、ノアに一艘のゴフェルの木から箱舟を造るように指示したのです。この船の大きさは長さ132メートル、幅22メートル、高さ13メートルと言う三階建ての巨大な木造船でした。 神はノアに命じました。「見よ、わたしは地上に洪水をもたらし、命の霊をもつ、すべて肉なるものを天の下から滅ぼす。地上のすべてのものは息絶える。わたしはあなたと契約を立てる。あなたは妻子や嫁たちと共に箱舟に入りなさい。」(ノアと三人の息子夫婦で計4組の夫婦、全部で8人)
また、「すべて命あるもの、すべて肉なるものから、二つずつ箱舟に連れて入り、あなたと共に生き延びるようにしなさい。それらは、雄と雌でなければならない。それぞれの鳥、それぞれの家畜、それぞれの地を這うものが、ひとつがいずつあなたのところへ来て、生き延びるようにしなさい。更に、食べられる物はすべてあなたのところに集め、あなたと彼らの食糧としなさい。」ノアは、すべて神が命じられた通りにそれを果たしたのです。
私はこのノアの箱舟の話を読む度に興奮し胸が躍ります。何故なら、ノアはこの巨大な木造船を造るのに、恐らく何の造船技術に関する知識も製材経験も無いままに、ひたすら神に聞いて、神からの指示だけを頼りにこつこつと造り上げたと考えられるからです。山から巨大なゴフェルの木を切り倒して運んで来る。それを製材・造作して木造船に建て上げる。(実は私は、58年前に渡米し就職した会社が日本向け木材輸出専門業社で、巨大な原木を含む原木と、それを製材して日本規格の製品にして日本に輸出する仕事に携わりました。)
恐らくノアの仕事を助ける人は自分の家族以外にはいなかったと思います。彼の周りは、彼の家族を除いて皆、神が滅ぼそうとしているほど罪で堕落した人たちであったからです。ノアは船を造る傍ら、船を造る目的は「神の裁きが来るから悔い改めて、この船に乗りなさい」と説教しても、誰も聞く耳を持たず、かえってノアを嘲笑するだけでした。そしてノアの家族八人以外の全ての人間は水死したのです。
ところで、ノアとその妻、それに三人の息子夫婦を神が選んだことには特別の意味があるのです。それは創世記1:28で神はアダムとエバに「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。・・・すべての生き物を支配せよ。」と命令しているように、神は初めから地球をできるだけ多くの神の家族で満たすことを最大の目的としていたからです。
第三の裁き
前述のヘブル12章の「すべてを揺り動かし、最後は『火の裁き』で終わる」予定が最初から定められていました。
真っ二つに割れ、混沌とする今回のアメリカの大統領選挙
端的に申し上げて、今回の選挙は、二人の「神を信じるクリスチャン候補」と、一方は、神を畏れない、この世の王である悪魔側に属することが明らかな二人のリベラルな候補との戦いであると言って過言ではないと思います。特に後者は「相手を誹謗する」だけで、政策のない「嘘・偽り」を平気でいう相手です。
しかもその後者が、本日現在、8%近く世論調査で優勢であると言われます。私は今まで、他の多くの信頼の置けるクリスチャンと同じく、トランプ大統領とペンス副大統領の圧倒的(ランド・スライド)勝利を信じてそれを発表して来ました。ところがメデイアは、ほとんどバイデン・ハリス候補の勝利を予想しています。いよいよその土壇場に来ました。
しかし、主は既に、日程的に危ない綱渡りのような状態下でしたが、新最高裁判事にエイミー・バレット氏を選ばれました。これは神の御力とご意向以外の何ものでもないと信じます。彼女が最近亡くなったリベラル判事の代わりに選出され、その最大の理由は、これで1973年にアメリカ最高裁で妊娠中絶の合法化をもたらしたRoe 判決を覆すことができるからです。私はノアのところで述べたように、神はできるだけ多くの人間を神の家族とすることが最大の念願であるからです。
従って、私は今回の選挙の結末が、どんなに混沌として(最終結果を出すのに時間が掛かるでしょう)、どんなに大きな暴動と市民戦争に発展するにしても、神は決してアメリカを見捨てないことを示されたと確信して止みません。神は既に悪魔をイエスキリストの十字架によって裁き、その力をクリスチャンとその教会に預けておられます。そして、神はこの世の一切を支配する、ゆるぎない圧倒的権威を持っておられることを、アメリカの大統領選を含む、上下両院議員の一部入れ替え選挙等を含む明日の総選挙に先立って、お示しになられたのです。ハレルヤ!リバイバルが遂にやって来ます。
従って私は、唯々、父なる神と主を心から褒め称えます。どうぞ日本の皆様も引き続きお祈りください。(終わり)