「フランシスに会いたいと伝えてほしい。」 フランシス・フランジペン 2020年9月19日
「フランシスに会いたいと伝えてほしい。」
フランシス フランジペン
もしサタンが日常の世俗的なことであなたの気を散らすことができなければ、サタンはあなたを圧倒的肉的な気疲れの消耗で疲れ果てさせるでしょう。もし神に自分自身を(霊的に)充電することなくしては、たとえそれが行いとしてどんなに良いことであっても,生命とエネルギーを消耗させてしまうのです。ダニエルは、終末の時代が来ると、敵が「いと高き方の聖徒等を疲れ果てさせることによって滅ぼし尽くそうとする」と語っています。(ダニエル7:25)
神は、私たち(クリスチャン)が「神の臨在なくして(自分の力で)神の御心を行う」ことを決して意図していませんでした。神の目的を成し遂げる力は、祈りとキリストとの親密な関係 intimacy から得られます。神と非常に近い霊的に親密な関係を保つことによってのみ、私たちは常に高い霊的な美徳を補充することができるのです。
よい行いをすることに疲れている
1970年代の初め、私のミニストリーを始めた頃、主は夜明けから正午までの時間を主に奉げるように私を召されました。私はこの時間を祈りと礼拝と御言葉の学びに費やしました。私はしばしば何時間も神を礼拝しながら、神の迸るような愛に満たされつつ神への歌を作曲しました。主の臨在は私の喜びであり,こうして過ごす主との時間は大変有意義であるばかりでなく,私たち二人の間柄に益々親密さを加える大変喜ばしいものとなりました。
しかし、その主との交わりの結果が実を結ぶようになり、聖霊が私の教会に多くの人々を連れて来てくださいました。より多くの人々が来るようになると、私はそれまで捧げて来た献身の時間の終わりから45分を切り取っていることに気がつきました。時には、人々への働きが夜まで続くこともあり、以前のように早起きをしなくなりました。
そして教会の成長の問題が、私に残された時間の質を蝕み始めました。教会員が増えるに従って教会業務の拡大、若いリーダーたちの育成、より多くのカウンセリングや伝道が、私に残された限られた時間に押し寄せてきました。もちろん,これらの変化は一夜にして起こったものではありませんでしたが「成功」が増していく数ヶ月と数年の間に,わたしの主への献身の時間は着実に蝕まれていきました。やがて私は自分のミニストリーが大きくなることに気づきましたが、それを維持するための油注ぎが縮小していることにも気付いたのです。
ある日、私のために定期的に祈ってくれている執り成し者から電話がありました。彼は、主が夢の中で、私について語りかけてきたと言いました。私は、主が友人の夢の中に現れて、私のことを話されたことに大変興味をそそられのです。もしかしたら主が、私たちの伝道活動を増やしてくださるのかもしれない、あるいは必要な財政を供給してくださるのかもしれないと期待したのです。しかし、分かったことは、主は,私の教会業務のことには一切触れず、唯一言「フランシスに会いたいと伝えて欲しい 」との伝言であったのです。
イエスと毎日過ごすという特権をないがしろにすると,わたしたちはどんな重荷を背負い,どんな倦怠感を蓄積していくことになるのでしょうか。わたしは主の前で悔い改めながら泣き、優先順位を再調整しました。もはや朝、主と過ごすと約束した時間に、人に助言をすることはありません。この時間を再び神と過ごすことにしたのです。
そして、最近増え始めた教会の人数が減ることを覚悟しました。特に朝の時間には、個人的なミニストリーを受けるために来ていた人たちです。以前のように彼らのために同じ時間を過ごすことはできないだろうと思っていましたが、私は神のために決断しなければなりませんでした。
次の日曜日の朝、私は、私の朝の時間は神に奉献されるはずの時間であったのが、色々な業務でそれが削られ制限されていたことを信徒に告白しました。「どうかお願いします。 」私は言いました。 「電話もカウンセリングもこれからはしません。私は主との時間をもっと過ごす必要があります。」 しかし、次に起こった事は、私に衝撃を与えました。 教会全体が立ち上がって拍手したのです!彼らはもっと神との時間を過ごす指導者を望んでいたのです!彼らは疲れた牧師に疲れていたのでした。
これからの時代に入ると、私たちの主な活動はキリストに奉仕することになります。確かに、プレッシャーは大きくなるでしょう。また、大きな収穫と霊的活動の時もあるでしょう。どのような状況に置かれていても、私たちは主あっての自分自身を第一に考え、絶えず神の臨在の中にいなければなりません。イエス様との時間を逃すことは、神の臨在の日に神の栄光を逃すことになるからです。
祈り
父なる神様、あなたの足元にひざまずくことが唯一重要かつ必要であったのに、いろいろなことで不安になり、悩んでいたことをお赦しください。私は今、その一番良い部分を選び、あなたとの親密さによって、決して奪われることのないより良いものをすべて、あなたから、感謝して受け取ります。(終わり)