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30 9月

敵の真中で平安を保つ(その2) フランシス・フランジペイン(Ministries of Francis Frangipane)


敵の真中で平安を保つ(その2)


フランシス・フランジペイン(Ministries of Francis Frangipane)


平和をつくる者は神の子

平安は聖霊の力です。平安は聖霊の特性であり、平安のうちを歩むならば、あなたは力の中を歩んでいるのです。平和をつくる者とは、ただ戦争に反対する者のことではありません。その人の内なる霊と生き方がキリストに全く服従し、神の子と呼ばれるにふさわし者のことです。(マタイ5:9)その人が行く所には神も行かれ、神が行かれるところにはその人も行くのです。その人は恐れず、沈着で、大胆です。炎から光と熱が出るように、その人からは平安が周りに放たれ出ます。

人生の戦いの中で、あなたの平安は実際に武器となります。あなたの確信ある姿は「私はサタンの偽りに決して屈しない!」と宣言しているのです。敵に対して霊的権威を持つための第一歩は、どのような状況の中でも平安を持つことです。イエスがサタンに立ち向かった時、主は自分の感情や、恐れで立ち向ったのではありません。主はサタンが偽り者であることを知っておられたので、ただ神の声以外のものに影響を受けることを拒否されただけでした。主の平安はサタンを圧倒しました。そして主の権威は偽りを打ち砕き、悪霊は逃げ去ったのです。


支配する前に安息せよ

詩編23:4でダビデは「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私と共におられますから。」と宣言しています。神と共に歩くとき、「わざわいを全く恐れない」という境地になりえるのです。ダビデの生涯で多くの敵に直面しました。ライオン、熊、巨人、正気を無くした王、自分の息子などです。この詩編で彼は「死の陰」の中に立っていましたが、わざわいを恐れなかったのです。ダビデは主に信頼していました。「あなたが私とともにおられますから。」と言ったのです。


神がともにおられるのですから、私たちが神への信頼を保つかぎり直面するすべての敵に勝利することができるのです。ダビデは続けて5節で「私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、」と言っています。神を信頼してください。あなたが今戦っている戦いは、もうすぐ荒野での食事になるのです。それは即ち、あなたを霊的に養い建て上げる経験となるのです。

戦いの時、あなたの肉の反応を鎮めることが出来るのは神の平安だけです。
「御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。」のです。(黙示録4:6)ガラスの海とは、さざ波もうねりもなく、神を悩ます何の不安もないことを象徴しています。主は決して心配せず、決して慌てません。主に解決できないことなど一つもないのです。主のまわりの海は、全く静かで、完全に穏やかです。私たちの勝利はすべてそこに主と共に座すところから流れ出てくるのです。

神は私たちの父です。天のエルサレムは私たちの母であり私たちの新しい性質が生まれたところです。(ガラテヤ4:26)そしてあなたは神に愛されている子供であり、御父の家に属し、神の家族の一員なのです。(エペソ2:19)あなたは天国に入るために努力しているのではなく、天国で霊的に生まれたものであることを啓示によって知らねばなりません。(ヨハネ3:1−8参照)あなたと万能の神との関係を正しく知り、確信をもってください。

天で新生した者たちに、御父は「わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは、わたしの右の座に着いていよ。」と言われます。(詩編110:1)あなたが戦いに出かける前に、サタンが恐れているのはあなたではなく、あなたの中におられるキリストであることを知ってください!私たちはよみがえり、キリストと共に天の所に座っているのです。(エペソ2:6)

戦いの中で私たちが最初にするべきは「神を讃美することだ」と聖霊が語り続けている理由はここにあります。まず神の臨在の中にあなたの座を定めてください。
キリストがすでにあなたの敵をあなたの足の足台にしたことを知って安心して座してください。「主は、あなたの力強い杖をシオンから伸ばされる。『あなたの敵の真中で治めよ。』」(詩編110:2)

安息が統治の前にあります。平安が力の前にあります。神があなたを統治するのに服するまでは、敵を統治しようとしてはなりません。すべての勝利の焦点は、神を見つけ出すまで神を捜し、神を見つけたならば神の臨在があなたの霊を神の平安で満たすようにすることです。神の右の座で完全に保証され、神の勝利の中で安息するならば、あなたは敵の真中で治めるのです。
(終り)


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