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Walk With God Ministries

21 5月

神が与えてくださる仲間 ランス・ウオルナウ 2018年5月21日


神が与えてくださる仲間

 

ランス・ウオルナウ

 

人々はいろいろな問題に遭遇すると、指針を求めて神の御声を聞きたいと願いますが、それは簡単なことではありません。しかし私はその鍵の一つになることを見出しました。それは私がワシントンDCでアメリカや世界の政治的動向に注目しているクリスチャンたちと交わりをしていた時に与えられた啓示でした。

 

その時私たちは、一人ひとり自分が見たことや感じたこと、自分の考え等を分かち合っていたのですが、その時皆がある事実に気づいたのです。それはあなたが一緒にいるべき人達(right people)と話をしているならば、神の御霊がその会話の中に介入され、自分が話している内容をもっと明確に鮮明にしてくださるということです。自分一人で会話をすることはできません。あなたは一緒にいるべき人たち(right people)と共にいる必要があるのです。

 

一人ひとりが自分の思っていることを分ちあっている時、聖霊が私たちの内側からそれをさらに鮮明にし、聖霊が何を考えておられるかを皆が分かるようにしてくださるということを皆が感じました。しかしあなたが共にいるべきではない人々(wrong people)の中で話すならば、その会話から神の御こころを見出す霊的環境に入ることはできません。なぜならばあなたは彼らに対して自分の考えを説明し理解してもらい説得するので精一杯になってしまうからです。しかしもしあなたが共にいるべき人達(right people)の中にいるならば、聖霊があなたの言葉に同意することを示してくださる時にはそれが分かるようになります。それは人々があなたの意見になんでも同意するということではなく、彼らがあなたの霊的波長を聖霊の御声に敏感になるように助けてくれるからです。それによってあなたが「これはもしかして神からかもしれない」と感じていた考えやアイデアを分かち合うときに、それが確かに神からであったとあなたがはっきりと感じ取ることが出来るようになるのです。

 

イエスはヨハネ16:12、13で「わたしには、あなたがたに話すことがまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐える力がありません。しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導きいれます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです。」と言われました。あなたの内におられる聖霊は、主があなたにいろいろな手段(思い、アイデア、ささやき)で示されていたことを聞いてそれをあなたに話してくださるのです。

 

私たちの周りにはいろいろな雑音(ニュース、人の意見、自分の魂の声など)が溢れていますが、その中でも神の御霊はあなたに語っておられるのです。この箇所で「御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し」とあるように、御霊は「聞いて語る」のです。あなたが他の人々と「心を一つにして」共に集い話し合うとき、あなたの内にいる聖霊はそれを聞いておられ、あなたが話すときに聖霊が共に話してくださるのです。聖霊は神の御こころをあなたの言葉に吹き込んでくださるので、あなたは話しながら自分の口から出る言葉によって神の御こころがはっきりとわかるのです。そして神があなたの人生でされていたことや、あなたの進んでいる方向が神の望まれていることであると確認させてくださいます。それはあなたが話している霊的環境が正しい仲間によって整えられているときに起こるのです。

 

使徒行伝4章でペテロとヨハネが時の権力者たちと対峙したとき、この真理が現れています。(アメリカや世界中のクリスチャンは今このような状況に置かれています。あなたが御霊によって動けば動くほど、宗教的組織や、報道関係、政治的な権力から圧力をかけられます。神のメッセージを伝えるものたちへの迫害がますます顕著になってきています。世界が、羊とやぎ、麦と毒麦、善と悪とにますます鮮明に区分されてきています。)

 

23節に「釈放されたふたりは、仲間のところに行き」とありますが、これが鍵です。神が与えられ深い関係を築いた仲間のところに行くとき、自分の進むべき方向が示され、そのための力が与えられるのです。そして彼らは「祭司長たちや長老たちが彼らに言ったことを残らず報告し」、これを聞いた人々はみな「心を一つにして」神に向かって声をあげました。ここに鍵があります。

 

「心を一つにして in one accord」というのはクリスチャンならだれでもいいということではありません。さまざまな偏見やあなたとは異なる考えを持っている人は、たとえクリスチャンであってもあなたが神から聞く霊的環境をつくりだすことはできません。ですからあなたと同じ神からの使命、任務を受けているクリスチャンである必要があります。

 

使徒16の6節ではパウロがアジアで御ことばを語ることを聖霊が禁じており、次の7節ではビテニヤのほうに行くことをイエスの御霊が許されなかったとあります。

神は二つの扉を閉じられたのです。(パウロは宣教に出かけることを恐れてはいませんでした。しかしそこに住む人々に福音を聞く用意ができていないならば、神はその道を閉ざされるのです。あなたの手に神からの福音というギフトがあっても、人々に受け取る用意がないならば、そのギフトを無駄にすることになります。)そして9節に「ある夜、パウロは幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が彼の前に立って、『マケドニヤに渡ってきて、私たちを助けてください。』と懇願するのであった。」とあり、10節には「パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤに出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだと(私たちは)確信したからである。」とあります。幻を見たのはパウロでしたが、心を一つにしていた仲間の一行(パウロ、シラス、テモテ、ルカ)はそれが神の御こころであることを共に確信したのです。

 

もしあなたが神に「共に働くべき仲間を与えてください」と祈っているならば、それは一人でも二人でもいいのです。大勢である必要は全くありません。2、3人の人が共に語りあうとき、そこに主もいてくださり、そのグループの進むべき道が鮮明に確認、確証されるのです。自分の思いを口から出すとき、あなたの内なる聖霊がそれを聞き、あなたの言葉を用いて語り、それによって皆に神から確証が与えられます。

 

皆さんの中には今神から「開かれた扉」を与えられている人がいると思います。あなたが思ってもいなかった所や、ある扉が開くのを待っていたときに、違う扉が開くかもしれません。そのときにあなたが間違った人達(wrong people)に話すならば、その扉は閉ざされてしまうのです。自分自身が抱く疑いや迷いがそのような人々から増幅されて自分にかえされてくるからです。時として敵はあなたに「今はそれをするタイミングではない」とささやきます。私たちはその敵の言葉に同意一致してしまい、開いた扉に入って行かないのです。ですから正しい人々(right people)に話すことがとても大切です。

 

次に大切なのは恵みの中を歩くことです。パウロは2テモテ2:1で「そこで、わが子よ。キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。Be strong in the grace that is in Christ Jesus.」と言っています。これはグラハム・クック師のから教えられたことですが、恵みは普通「受ける価値がないのに与えられる恩恵」と説明されますが、聖書はイエスが「恵みとまことに満ちていた」と言っています。イエスは恵みを受ける価値があるお方でしたから、「恵みは受ける価値のない者に与えられるもの」という定義はおかしいのです。そうではなく、恵みとは、神が望まれる自分になるために与えられる力です。私たちが恵みによって強くなるとは、神が自分を見られているように自分を見ることであり、そうなるための力を与える恵みの中(神の臨在の中)で生きることです。神はあなたが完成した姿、新しい創造物のあなたを見ておられます。あなたが神と同じようにその完成した自分の姿が真のリアリティーであると知れば知るほど、あなたは恵みによって強くされます。そして前進し向上していく自分を認め、自分の召しに確信を持つことができるのです。

 

もしあなたが間違った人々に神から与えられたアイデアを話すならば、彼らは自分の心や思いにあることに焦点を当てるためにあなたの話を逸らしてしまいます。しかし少人数の正しい人たちに話すならば、彼らはあなたが恵みを受けるためのスペースをつくり、それによってあなたのアイデアは更に研ぎすまされ、知恵が与えられ、内なる聖霊からの確認が得られるのです。

 

今は皆さんが「仲間のところに行き」「心を一つにして」神に向かって声を上げる時です!

 

使徒行伝4:31「彼らがこう祈ると、その集まっていた場所が震い動き、一同は聖霊に満たされ、神のことばを大胆に語りだした。」(終り)


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