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02 3月

神の優先順位 (その2)   マイク・ビクル            2017年2月27日


神の優先順位 (その2)

          

            マイク・ビクル

 

イエスがご自分の徳について自ら語られたのは、聖書の中で一回だけで、それは「わたしは柔和で、へりくだっている I am gentle and lowly in heart (マタイ11:29)です。勿論主はすべての徳を豊かに備えておられますが、ご自分では「わたしは愛である」とか「わたしは知恵がある」とかは言われませんでした。

私たちがこれを知るのは大変重要です。今アメリカが直面している危機の解決を持っておられる唯一の方が、「柔和でへりくだっていることが私の徳です。」と言われているのです。

 

主は「わたしは柔和で、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。」と言われます。いと高き神であられる方がこころがへりくだっていると言われているのです。「わたしのくびきを負って」とは、イエスと同じくびきにつながれて歩くということです。「わたしと並んでへりくだりのくびきを負い、わたしからへりくだりを学びなさい。」と言われているのです。そしてそうすれば「たましいに安らぎを得られる」と約束してくださっています。私たちの心の嵐がおさまるのです。イエスに信頼し、へりくだりのくびきを共に負い、イエスにすべてを委ねるとき、私たちはたましいに平安を受けるのです。

 

詩編45はイエスの再臨について語っています。2節に「あなたは(主は)人の子らにまさって麗しい。あなたのくちびるからは優しさが流れ出る。」とあります。イエスの麗しさが柔和な言葉と関連していることがわかります。

 

マタイ5:5でイエスは「柔和な者は幸いです。その人は地を相続するからです。」と言われました。これは現在にも当てはまりますが、特に終末のための言葉であり、終末において完全に成就されます。闇の攻撃が激しくなり始めた今の世の中で柔和であり続ける人は、権力や地位がなくてもこの地を統治するようになるのです。

 

2005年5月に主は私に力強い預言の言葉をくださいました。私はベッドでぐっすり眠っていたのですが、突然目を覚まして主の言葉を宣言したのです。「柔和は神の恵みを引き寄せる磁石である!」と。そして主の霊が私の上に留まるのを感じました。主は「マイク、これはあなたへのメッセージです。これはあなたの人生とあなたのミニストリーにとって非常に重要です。」と言われました。これはヤコブ4:6に「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」とあるのと同じだと思います。

 

1984年4月にも私は強烈な霊的経験をしました。私は目を覚ましていたのですが、主の御声をはっきり肉の耳で聞きました。土曜日の朝でしたが、威厳に満ちた権威ある大きな声で、主は「わたしはあなたに告げることがある。」と言われました。それは50キロ先から聞こえるようでもあり、私のお腹の中から聞こえるようでもありました。主は「ボブ・ジョーンズに電話をしなさい。」と言われました。不思議なことに私が電話をする前にボブが私に電話をかけてきました。彼は「主がマイクに電話をして伝えるようにと言われた。」と言いました。彼のメッセージは次のようなものでした。

「主は『へりくだり』を強調されるが、キリストのからだの多くの者はそのメッセージを拒絶するであろう。あなたが『へりくだり』を強調することは非常に重要なことだ。多くのクリスチャンは『そんなことはしたくない』と言うであろうが、決して退いてはならない。将来起こることに対してこれは非常に重要である。」これが主からの言葉であることは明白でした。

 

イエスはマタイ24で 有名な終末の預言を与えられましたが、現在私たちはその時代の始まりにいると私は思います。イエスは10節で「また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、」と言われました。つまづく(腹を立てる、怒る)ことが「新しい標準」になるのです。家族、友人に対して腹を立て憎しみ合うのです。しかし、イエスはそのような時に教会がどのように備えられているべきかを話しておられます。憎しみが横行する中でクリスチャンもうな垂れて信仰を捨ててしまうのかと思います。しかしその時にこそ、ラオデキヤのような生ぬるい教会が熱心な教会に変えられるのです。サタンの企みを主は良きことのために用いてくださるのです。「憎しみで満ちる世の中をわたしは用いてわたしの民を訓練する。」と主は言われるのです。ですから今私たちがへりくだりと忍耐の筋肉のトレーニングをすることは絶対に不可欠です。フェイスブックとか集会とかの多くの人に見られる場所ではなく、自分の妻とか夫、子どもに対する時のことです。あるいは、いつもあなたをいじめる上司に対して柔和さを発達させるのです。家庭において子どもたちにキリストの徳である柔和さの重要さを教えることは、これから10年、20年先に何十億という人たちが怒りの渦に巻き込まれていくときに、その子どもたちを神の御国の輝く星とするのです。

 

神の民はキリストが帰ってこられるときには「用意ができている」のです。

箴言31:10に「しっかりした妻をだれが見つけることができよう。彼女の値うちは真珠よりもはるかに尊い。」と書かれています。そして彼女の徳の一つが26節に書かれていますが、それは「彼女は口を開いて知恵深く語り、その舌には恵みのおしえがある。She opens her mouth with wisdom, and on her tongue is the law of kindness」ということです。これは妻に限らず、すべての御国の民のあるべき姿です。

 

愛する皆さん、良い知らせがあります。イエスは「しっかりした(徳のある)妻」を見つけられたのです!主は彼女を建て上げ、主が戻られる日のために整えられるのです。あなたが様々な人々が激しい口調で相手を攻めるのを聞くとき、それに対してあなたの意見を言わねばなりません。どちらの味方であれ、あなたは「恵みのおしえ、law of kindness」で語らねばなりません。この世の「新しい標準」で語ってはなりません。あなたは世の光だからです。

 

神の優先順位はアメリカのリバイバルです。アメリカが幸福になることではありません。勿論私はアメリカを愛していますので、軍隊が強固になり、経済が栄えてアメリカが幸福になることを願っていますし祈っています。しかし、それが神の第一の課題ではないのです。勿論そのことを全く語ってはいけないということではありませんが、神は一番大切なことを忘れないようにと言われます。神は神の民を麗しくすることが一番の課題であるのです。これから来ようとしている困難な時代の中で輝けるように、キリストのからだが「柔和でへりくだっている」という徳をもって麗しくされるのです。

 

政治に携わるどのような人達も、報道関係者もすべて私たちと同じ罪人であり、イエスはすべての人を愛しておられます。あなたがある政治家に反対であったとしても、イエスが罪人にしたと同じように「親切と優しさ」をもって語るのです。今こそマタイ5章にあるイエスの「山上の教え」を実行する時です。イエスとくびきを共にし、「わたしは柔和でへりくだっている」と言われる主に学ぼうではありませんか。(終り)


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