WWGM

Walk With God Ministries

16 5月

豊かな人生の鍵は       ショーン・ボルツ           2016年5月16日


豊かな人生の鍵は

 

ショーン・ボルツ

 

ある時私は妻と話をしていました。彼女は私たちの将来の夢を描いて語っていたのです。 思い切り二人の未来を想像して恐れないで私に心を開き語ってくれていました。彼女は「今、その夢に」生きていました。

でも問題は私が「心そこにあらず」の状態だったことでした。私には大きなミニストリーをしないかという誘いが幾つかあり、私の頭はその事を思い巡らしていたからです。また、現在解決せねばならない色々な問題もあって、それも頭を離れませんでした。

新しいミニストリーの機会を掴むべきだろうか?しかし、そうすれば今より頻繁に家を離れることになることが気がかりだし、そうなれば、現在のミニストリーはどうすればよいのか?私たちの始めたばかりのビジネスはどうする?又、家族に関してのあの問題をどうすればよいのか? 経済的に心配はないのか? そしてこの背中の痛みは?」等々。自分の思いはそのように6つ程のことをあれこれと思い巡らしていて、その結果実際今自分がいる妻との時のことに集中出来なかったのです。

すると私の妻のシェリーはそれを感じて「あなた、聞いているの?」と訊きました。これは自分が愛する人から聞く最悪の言葉です。なぜならばその人が安心して話せるスペースをあなたが設けなかったということだからです。それはあなたが「今という時」とつながっていなかった証拠です。

 

イエスは、ヨハネ10:10で「わたしが来たのは、羊がいのち(life 人生)を得、またそれを豊かに持つためです。」とはっきり言われています。

豊かでよりすばらしい人生を送るためには、自分の人生のゴールや一番大切なこと、又自分のアイデンティティーとあなたがしっかり結びついている時にだけやって来ます。そのためには自分の時間とエネルギーを用いる優先順位を決め、あなたがしなければならないことをする中で、一緒に過ごすようにと神から与えられている人と先ず最も多くの時間を過ごすために、時間の境界線をはっきり設けることを学ぶ必要があるのです。

 

非常に裕福で万事がうまくいっているように見える人に会ったことがあります。 「あなたの成功の秘訣はなんですか?」と私は訊きました。きっと 何度も訊かれる質問だと思いましたが、彼の答えのシンプルさに私は驚きました。 彼は「私は人生のシンプルな目標と 優先順位を決め、その目標と人間関係をどんなことがあっても絶対に守りながら生活します。」と言ったのです。

 

マタイ5:8に「心のきよい者は幸いです。その人は神を見るからです。」とありますが、これを「あなたの内なる世界(こころと思い)を正しくするものは幸いです。そうすれば外の世界で神を見るでしょう。」と訳している聖書もあります。

彼のアドバイスは本当にシンプルでしたが、私のように目標に集中できず、良いことだと思うとすぐに引き受けてしまう者にとっては、すばらしいアドバイスでした。

 

彼は優先順位と目標を決める重要性ばかりではなく、それから逸れないように自分を守る重要性も話してくれました。他のいろいろな事をすることは、自分が真に神から召されている仕事を成功させるために必要なエネルギ―を奪うだけでなく、彼が最も時間を共に過ごすべき人との時間をも奪ってしまうと彼は言いました。

 

私は彼のアドバイスを実践し、自分の目標と優先順位を紙に書きました。

1.すべてのことにおいて、妻と子どもが「自分は夫(お父さん)にとって絶対一番の優先順位だ」と感じるようにする。

2. 人々が神から能力を豊かに与えられ成熟するのを助けるような本を書き、そのような教材資料を整えることに私の仕事を集中する。

 

これで私ははっきりした目標を持つことが出来、自分が人生としっかり結びついたと感じ、何をするにもその時の「今」を生きるチャンレンジをもらいました。又、驚くほどすばらしい機会を与えられても、それが自分の真の目標のための貴重な時間やエネルギーを奪うものならば断る力を与えられました。

 

最近それを実践する機会がありました。それは10~12ほどの都市でのカンファレンスで話す誘いでしたが、その内容は今私がメッセージをしたい線ではありませんでした。又、もっと家にいて幼い子どもたちと時間を過ごしたり、自分のメッセージや資料を建て上げるという今の私の優先順位を守るものでもありませんでした。今その仕事を引き受けてリスクを取るだけの価値はありませんでした。いつか私のゴールが変る時がくれば、引き受けることもあるかもしれません。

 

あなたの優先順位や情熱のあることに対して「Yes」と言うために、何かに、また誰かに「No」と言うことができるようになります。一番大切なことに「Yes」というために、何千回も「 No」と言わねばならないかもしれません。

確とした目標、優先順位、アイデンティティーなしには、あなたは自分の人生のリズムをつかむことはできません。

もしあなたが神から召された人生の領域を定めないならば、その人生の「今」を生きることができません。クリスチャンとしてすばらしい人生を送るための力は、人生をただその時その時に合わせて反射的に生きるのではなく、最高の価値を生み出すものを積極的に追求することから生まれるのです。

 

私たちクリスチャンは、人生に翻弄される必要のない者たちです。計画を立てる自由を与えられているばかりか、その計画を天がバックアップしてくれるのです。神が私たちの内に入れてくださったものをいつも意識して守るならば、自分自身や社会と完全に結びついて生活し始めることができます。

その時、家族は第一とする目標が同じなので争う必要がなくなり円満になります。友人たちは自分の持つ高い優先順位を感じて喜びます。ビジネスやミニストリーはあれこれと手を広げることなく、集中して質の高さを求めていくので繁栄します。

 

神は常に「今」を生きておられる being fully present よい(模範の)例です。

神は遍在され、どこにでもおられますが、私たちの「時」と「空間」の中にいることを私たちにギフトとして与えることを選んでくださいました。神は私たちに集中して目を留めてくださいます。それは私たちが神の目標であり、神は天のすべてのものと共にその目標を堅く守っておられるからです。

私たちが神に近づくとき、神も近づいてくださいます。そしてもし私たちが神に集中するならば、神はすでに私たちに集中し注目しておられ、私たちの人生のすべての点ですばらしい関係をもってくださいます。私たちは神の優先順位一番であり、神は私たちとの時間を他のことには用いられません。神が来て下さらないことは決してなく、私たちが黙っているときでも神が何も話されないこともありません。それは私たちが神の優先順位の一番だからです。あなたは人生にしっかりつながっていると感じるように召されています。それはあなたの周りの世界はどうしてあなたがそのように繁栄するか訝しく思うほどです。

 

私たち夫婦は最近小さな結婚セミナーを開きました。彼女が自分の思いを心を開いてオープンに人々に話したとき、私は彼女の考えや夢と完全につながっていました。それが私のプライオリティーだからです。確かにまだ他の6つの事柄が私の注意を引こうと争っていましたが、それらのための私の処理機能のスイッチは切ってあり、妻のためのものだけにスイッチが入っていました。そして、つながっていることの力を私は知ることができたのです。(終り)


Post a Comment