神の軍隊 リック・ジョイナー 2015年9月14日
神の軍隊
リック・ジョイナー
神は戦いの神です。神の称号の一つに「Lord of host 万軍の主」というものがありますが、他のどの称号よりも多く聖書の中で用いられています。
「Lord of host 万軍の主」とは「軍隊の主」ということです。イスラエルがエジプトを出たときは規律のない雑多な集団に過ぎませんでしたが、紅海に来たときには軍隊として行進していました。神が彼らをそのようにされたのです。荒野を進んでいくときもそのようでした。彼らの中には秩序がありシステムがありました。
神の軍隊として私たちが正しく行進することが非常に重要です。それはただ整然とパレードが出来ることではなく、司令官の命令をキチンと聞き、すぐに正しく応答することです。軍隊の中ではどのように言動しなければならないかを知り、規則をしっかりと把握していなければなりません。戦略や戦法を学び、それを実際どのように適応していくかを明確に知る必要があります。どのくらい進軍しているかも把握せねばなりません。また戦いに必要な物資も蓄えねばなりません。もし計画した戦略がうまく行かないならば、戦いの途中で計画を立て直すことも必要です。目的を果たさない戦いをすることは全く無意味です。
軍隊で行われていることで、私たちモーニングスター・ミニストリーが召されている目的に適応できることがあります。軍隊にとって必要不可欠なものは情報収集です。敵の戦略、戦法に関する知識を得る能力です。教会は地上のどの機関やどの軍隊よりも、最も効果的でパワフルな情報収集能力を持たねばなりません。軍隊の失敗成功を決めるのはこの能力に掛かっています。歴史をみれば明らかですが、よい情報を得ることで、多くの不利な状況をもくつがえすことができます。イスラエルは敵の王たちが寝室で話すことを知る預言者を持っていました。王たちは誰がスパイかといぶかりました。彼らが預言者たちに知られないで事をすることはできなかったのです。
私たちは旧約の預言者よりもすぐれた契約の下にいるのですから、更によく出来るはずなのです。第2コリント3章には、私たちにはモーセの栄光よりもさらに優れた栄光があると書かれています。私たちはもっと栄光を見るはずなのです。旧い契約のもとで行われていたものよりもずっとすばらしい預言のミニストリーを私たちは持てるはずなのです。私はそれがまさに起ろうとしていると信じます。私たちにそれが起るのです。
「私はそれほど賢くない」とか、「それほど義しくない」、「神学校に行っていない」というような言い訳をするならば、神は怒られます。モーセが燃える柴で神に召された時も、そのような言い訳をしたのです。神はその時「ああ、お前はとても謙虚でいいね。」と言われましたか?違いますね。出エジプト4:14に、主の怒りがモーセに向かって燃え上がったとあります。どうしてでしょうか。それはモーセはが自分の不十分を神の十分さより上に置いたからです。彼は自分の不十分さは神の十分さよりも、もっとパワフルであると言ったのです。皆さん、神は愚か者を用いられるのではないですか?
その点で私たちはみな資格がありますね。弱い者はどうでしょうか?
新約聖書の中でパウロは私たちの弱さが一番の資格だと言っています。皆さんの中で、旧約の預言者たちよりもすぐれた預言者になる人がいるのです。それが第2コリント3章の教えです。
旧約の預言者たちは、自分が知らずに大きな出来事が起ったときは驚いたほどでした。私たちはスポーツの結果を予め知ってスポーツ欄に一週間前に書けるべきです。(笑)天候についてもそうです。
これからそういう事が起ると思います。勿論、その知識をギャンブルに使わないことをまず学ばねばなりませんが。私たちは過去にゲームの結果を正しく預言したこともありますが、それはほんの小さなことです。これからはもっと重要なことを預言するようになるのです。
私たちは主と同じように必要なことを何でも予見することができるようになります。主はすべてのことを見ることがお出来になります。私たちは主の目、主の耳を持つことができるのです。又、見たもの聞いたものを理解する心を持つことができます。
英国のウィンストン・チャーチル首相のことを話したいと思います。彼は預言的な声でした。彼の預言はまったく驚くべきでした。彼は英国のための預言者であり、その時代のために預言者、地上を城壁の上で見張る者でした。神は旧約の預言者たちを城壁の上の見張り人として立てられました。見張り人は高いところに立ち、人々より先だって敵が押し寄せるのを見つけ人々に警告を発したのです。又、王が来るのも人々より先に見えたのです。「王が来られる!
王が来られる!王を迎える備えをせよ!」と人々に警告したのです。
私たちも礼拝や集会、カンファレンスの中で何が起るかを、予め知ることもあります。チャーチルは全世界のための見張り人でした。彼は20世紀に起ることを非常に正確に預言しました。彼の死後に起ることもです。皆さんの中にも彼のように用いられる事ができる人がいるのです。しかしまず、私たちは自分の家族、自分の会社や職場の人のための見張り人にならねばなりません。多くの人が「私は世界のための預言者となる」と言いますが、その反面自分の住んでいる地域や自分の教会を見張ることを怠っているのです。世界の預言者になるかもしれませんが、今のレベルから一足飛びになるのではありません。今自分が置かれている場所で忠実であることが大切です。
チャーチルは「政治家は次の選挙のことを考えるが、真のリーダーは次の世代のことを考える」と言いました。彼は第一次世界大戦、第二次世界大戦が始まる理由や時を正確に預言しました。彼の言葉は信用されず、人々に憎まれ彼は議会を離れましたが、個人として戦争のために必要な情報を集め、戦略を考えたのです。多くの情報員を雇い、スパイをドイツに送りました。ドイツがどのくらい戦闘機や戦車を持っているか、戦略はなにか、指揮官はどのような者か、すべての情報を得たのです。彼が送ったスパイは007でした。ジェイムス・ボンドはチャーチルがドイツに送り込んだスパイをモデルにしています。彼は英国政府よりも正確な情報を得たのです。時至って英国は彼の力を認識し、必要として、彼をリーダーに選びました。
彼は1920年代に原子爆弾を預言しました。ワイヤレス、テレビ、ロボット、テロ、エレクトリック・グリッドがまだない時にそれを破壊する戦争を予見しました。もしアメリカのエレクトリック・グリッドが破壊されたならば、これは大変な事態になりますが、チャーチルはそれを預言したのです。彼は又メディアの堕落、虚偽の氾濫を預言しました。1922年にイスラム過激派が将来起ることを預言しました。これら彼が見たものはすべて人類を破滅させるものという共通点があります。その意味で彼は「城壁の上の見張り人」の油注ぎを受けていたのです。
第一次世界大戦が終ったとき彼は次にように言っています。「人類はかつてなかったような危険な所に立っている。徳が高まることはなく、知恵のある指導者もなく、人類を破滅させる道具を手に入れてしまった。」
私が海軍にいたときに乗っていた戦艦は航空母艦でしたが、地球上のすべての人類を破滅できるだけの核爆弾が積み込まれていました。海軍が持っていたすべての核爆弾を合わせれば全人類を25回破滅させるに十分でした。アメリカの全戦力ではなく、海軍だけでそうだったのです。そしてソ連も沢山持っていました。それらの核兵器は廃棄処分をしたものもありますが、多くはまだ存在しています。勿論、神は全人類を破滅させることはお許しになりません。しかし、人類は賢くなっていませんし、世界はもっと危険な状態になっています。ですから今、城壁の上の見張り人が絶対に必要です。
チャーチルのように事態を鮮明に把握し、正確な預言、ヴィジョンを持つことが必要です。私は今ここにいる皆さんに中からそのような方が起こされることを信じています。街のため、教会のため、国のための見張り人です。古の預言者のように敵の戦略を知り、彼らを待ち伏せてやっつけるのは愉快だと思いませんか。この教会のための見張り人はいつも敵の策戦を見抜いて教会を守っています。家族を攻撃しようとする敵の戦略を見抜いて、家族を守るのです。
そのためには時間を無駄にしないで、主と深く交わる時を多く持たねばなりません。今は携帯電話を通して私たちの言動はすべて把握されています。コントロールするのが非常に簡単にできる時代になったのです。しかし、私たちには聖霊がおられます。聖霊はすべての敵の策略を無にする力があるのです。私たちはパワフルな神に仕えているのです。確かにエレクトリック・グリッドが破壊されるのは今のアメリカにとって最大の危機ですが、神はそれに対処できる力を与えてくださると信じます。そのためには「みずからへりくだり、悔い改め、祈る」ことが不可欠です。
預言者、見張り人が絶対に必要です。私たちのミニストリーは話をするだけではなく、実際に出来る限り早く預言の教えと訓練をしていきたいと思います。今、まわりの人と共に国のため、州のために祈り、主が何かを示してくださるか聞いてください。見張り人が見つけるのは敵だけではなく、王が来るのも見るのです。悪いことだけではなく、神がどのようにすばらしいムーブをされるのかも聞いてください。神は求めるならばすべての人に与えてくださいます。(終り)