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Walk With God Ministries

20 7月

神のプロジェクト     ドリス・チャップマン         2015年7月20日


神のプロジェクト

 

ドリス・チャップマン

 

 

私たちすべての人生には、私たちが「人に恵みを施すことを促進させてくれる人たち」(Grace Growers)がいます。それは取り扱いにくい人たちで、私たちが愛と恵みを人に施すことを具体的に学ばせるために、愛なる御父の御計画によって意図的に私たちの人生の中に送り込まれる人たちです。グラハム・クックのクラスでは彼らを頭文字を取ってGGと呼んでいます。

 

この考え方は本当にすばらしいと思います。往々にして私たちは、職場においても、又家族や親戚であっても、このような人は避けた方がいいと考えがちです。しかしそのような人を一度は避け得たとしても、場所や状況が異うにせよ、私たちは同じような人に、しかももっと厄介な状態で出会うことになるのです。一体なぜそんなことになるのでしょうか!

それは、私たちが変革されて一段上のレベルまで、愛と恵みで人に接するように成長するまで、ずっとそのような人との出会いは続くのです。

本当に、ある種類の厄介者が送られて来なくなると、別の種類の人たちが来るようになるのは不思議な位です。私たちにはそれ程恵みの成長を促してくれる人たちが必要なのですね。そうして下さることこそ主の恵みと愛です。

 

しかしながら、中には「Grace Growers 恵みの成長を促す人」の範囲を越えた人たちもいます。彼らは、あなたが愛と恵みをもって長い間祈り、必要あればその人たちと和解しようと努め、愛をもって熱心に追い求めてきた人です。しかし、あなたの誠意ある努力にもかかわらず、その人からの答えは常に「No いいえ」であり、その人との間には壁が立ち塞がり、あなたは拒絶された痛みを抱えることになる場合があります。

このような時には、私たちはもう一つ上のクラスに進まねばならないことが分かったのです。私はこういう人を「神のプロジェクト」と呼びます。それは家族か友達か、又は職場の人かもしれませんが、「どうしてもあなたとは関わりたくない、又関わることができない」という人がいるのです。あなたが彼の前にどんなにすばらしい宝物を投げ出しても、彼は何かの言い訳を用いて受け取ることを断ります。彼を助けたいと願うあなたの思いは、いつも「放っといてくれ!」という怒りの言葉や、時として悪口で踏みにじられるのです。

時には、これらの人たちを「神のプロジェクト」から恵みをもって解放し、自分の手から離すことが必要な場合がやってきます。

私たちには「自分には限界があること」と「神には無限の可能性があること」を認識するべき場合があるのです。もしかすると、自分の手からその人を解放することが恵みを施すことになるケースもあるのです。

そのような人を手離すためには本当に大きな恵みが必要です。私は知っています。私の家族や友達を解放したことが喜びと変わったことがありました。彼らは私とは全く関わりたくなかったし、私ももう十分に彼らに注ぎ込んだのです。もうこれ以上は無理だ、十分だ、という時があります。それ以上その関係を続けるとそれはあなたから生命力を吸い取ってしまいかねません。

 

私たちは自分の召しを遂行するとき、知恵を用いるようにと言われています。人に対して私たちは恵み深くあるように召されていますが、それと同時に、神に信頼し結果を神に委ねるようにとも言われています。その人からあなたの手を離すことが、あなたの出来る最も愛のある恵み深いことである場合もあるのです。それではあなたはその人のために祈るのを止めるのでしょうか?そんなことはありません。愛するのを止めるということでしょうか?違います。

イエスはイスカリオテのユダに3年の間、ご自分を注ぎ込まれ愛されましたが、最後にはユダがしたいことをするようにと手を離されました。それは即ち今まで経験しなかった「信頼」という領域にあなたが踏み込むことです。神だけにしか取り扱えない人たちがいるのです。そしてあなたがその人を愛していると思うよりも、神は確実にもっとその人を愛している場合があるのです。

 

「神のプロジェクト」になるのがあなた自身の子どもであるとき、それは苦痛を伴いますが、子どもから手を離して「神のプロジェクト」として神に委ねる時、それが神を信頼する栄光のプロセスとなる場合があります。私たちは自分だけが子どものための答えを持っていると思い込むのを止めて、時に愛なる御父に彼らを委ねることも必要なのです。私たちが掴んでいたものを放して、神に差し上げるとき、すばらしいことが起ります。

まず第一に、私たちは本当に求めている人に宝を注ぎ込み、神に栄光を与えることが出来るようになります。第二にストレスとフラストレーションがなくなり、私たちは責任から解放されます。(本当は初めから自分の責任ではない場合もあります。)それはあなたの足から塵を払い落とすことであるかもしれません。あなたはその人を持ち運ぶべきではない場合もあるからです。

「あなたの恵みを成長させてくれる厄介な人 Grace Grower」を「神のプロジェクト God’s Project」のカテゴリーへと移す適切な用意があなたに出来ている場合、あなたがその人を解放することに、神があなたに喜びを与え、あなたは祝福されるでしょう。そして、彼を又ある時点であなたのもとに戻されるかもしれません。その時あなたは再び恵みの位置に戻れるように備えをしていてください。でもそれまでは神の平安が豊かにあなたの上にありますように。(終り)


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