クリスチャンの生き方 リック・ジョイナー 2014年4月1日
クリスチャンの生き方
リック・ジョイナー(礼拝説教からの抜粋)
神からの知恵を受ける必要
私たちは「これが問題だ」「これが障碍だ」「もっと資金がいる」「もっと教会全体の協力がなければ…」とかいうのではなく、神の御前に出て何かすばらしいアイディアをいただこうではありませんか。そして、もっと創造的な工夫ができるようになろうではありませんか。
これから来ようとしている時代には、それが必要となると思います。「Small is next big.=小さいことは次に大きいことになる。」ということばがありますが、私はそれを信じます。
私は1987年に大収穫のヴィジョンを見ましたが、その中で75人の小さな教会に一週間に千人の新メンバーが加えられていました。しかし何千人ものメガチャーチには一週間に100人の新メンバーしか加えられていませんでした。私は「収穫の時にはメガチャーチには何万人、何十万人もが加えられると思っていました。」と主に申し上げました。
主は「メガチャーチは収穫の準備が出来ていなくて、小さい教会の方がずっと収穫のための準備が出来ていたのです。」と言われました。それは彼らが時間や資源をいろいろな行事やプログラムにではなく、人々を育て上げるために用いて来たからです。神の建てるものは、人々を土台にするのであって、プログラムを土台にするのではないのです。良いプログラムはいろいろあり、勿論それも大切ですが、私たちは人々を育て調えることを忘れてはなりません。
私たちは常に柔軟性を持ち、今神が言われることに従って動かなければなりません。ともすると私たちは直ぐに「古い皮袋」になってしまいます。「神はこの前はこのように動かれた。今回もそうだろう。」というように考えて、柔軟性を失い、新しいぶどう酒を無駄にしてしまうのです。
終末に用いられる「力のメッセンジャー」
敵は、予測できる動きしか出来ない者を容易に打負かすことができます。創造的な思考能力がある人はとても少なくなってしまいました。私はクリスチャンになってすぐにヴィジョンを見せられたのですが、終末になると「力のメッセンジャー」が起こされるのです。主はこれがどのような人たちかを教えてくださいました。驚いたことに、彼らはすべて問題だらけで社会から外れたような人でした。彼らがどうやってこの世の中で生き延び来られたのか私にはわかりません。しかし、聖書の父祖たちもそのような人でした。彼らは天の故郷をあこがれていましたが、この世では旅人であり寄留者でした。今からの時代に「力のメッセンジャー」となる人たちは非常に変人で、すごく問題のある人たちでしょう。彼らは多く赦されたので、多く愛すのです。ですからそのような人たちが皆さんの前に現れた時に驚かないでください。
私はヴィジョンで見たのですが、本当にひどい人たちでした。ヤコブは天使と格闘をして変えられる前は、人を騙す策略化であり、嫌われ者でした。神は私に「あなたが受け入れられるだけ、どんどんそのような人をあなたのミニストリーに送りこみます。」と言われました。私は「O.K.」と答えました。(笑)
あなたはその様な人たちを受け入れる用意ができていますか。私たちの中には、ヤコブではなくエサウを選んでしまう人が多いのではないでしょうか。エサウは人と巧くやっていける好感のもてる人物でした。私たちはともすると神のご計画を見逃してしまいます。一番問題のある人や、全く適合していない感じの人が力を発揮するようになるのです。
シンプルライフの勧め
私たちはシンプルに生きるのがよいと思います。数年前のリサーチの結果では、私たちの物質的豊かさが私たちの幸せに占める度合いは、驚いたことに「ゼロ」でした。「少なくとも1パーセントか5パーセントくらいは物質的豊かさが幸せにしている」と思いますよね。しかし実際のところ財産の豊かさは、ほとんどの場合人々を不幸にするのです。
世界で一番幸せな人たちというのは、往々にして一番貧しい人たちです。彼らはシンプルな生活をしています。真の幸福は、物ではなく、人間関係の上に築かれるのです。私たちは足に絡み付く余分なものを捨てて身軽にならねばなりません。必要以上の荷物を捨てねばなりません。必要ではないものを捨ててください。これからの時代はシンプルに生きる人が生き残れるのです。自分の持ち物を管理するのにエネルギーを使うのは愚かです。神の指示が出たときに余分な荷物があると素早く動くことができません。
私もそのようにしています。私の夢は一文無しで死ぬことです。すべてを神のために、福音の為に、魂の救いのために使い果たして死にたいのです。私たちは今まで最大の神のムーブメントを迎えようとしています。この機会を見逃してはなりません。
エリヤとエノク
私はこのところエリヤによく会います。預言的経験の中ですから、実際のエリヤに会ったのか、霊的な経験だったのかはわかりません。エリヤはもうすぐ来ます。それはエリヤの霊がキリストのからだに来るということです。
しかし、エリヤが私に「あなたはエノクに会うべきだ」と何回も言うのです。エリヤは又、「私とエノクは死を経験しませんでした。それは、終末の時の最後の神のムーブメントのときにキリストのからだに大きな霊的分与をするためです。あなたはエノクに会わねばなりません。」と言いました。
私も会いたいと思っていました。それは私がまだクリスチャンになったばかりの時、主がエノクの預言を教えてくれたからです。「アダムから七代目のエノクも、彼らについて預言してこう言っています。『見よ。主は千万の聖徒を引き連れて来られる。(ユダ14)』」
エノクはアダム以来はじめて主と共に歩いた人です。彼がこの終末の力ある者たちについて預言しているのです。そして私はついにエノクに会うことができました。彼は私が想像していた人物とは全く違いました! エノクは私が今まで会った人の中で比べ物にならないくらい最もハッピーな人だったのです。いつも一緒にいたいと思うような人でした。彼が持っている喜びは信じられないほどでした。彼は地上に暗やみが広がっていた時代に生きていました。ネフィルムもいたし、人の悪が増大した時代であったにも拘わらず、エノクは最高にハッピーで喜びに満ちていたのです。
エノクと会ったすぐ後で私はまたエリヤに出くわしました。彼は私に「エノクと会ってどう思いましたか?」と聞きました。「彼は私が会った中で一番ハッピーな人でした。驚きました。」と私が答えると、エリヤは「何か質問がありますか?」というので、「ええ。あります。どうしてあなたはエリヤのようにハッピーじゃないのですか?あなたはずっと天国にいたのに、どうしてもっとハッピーじゃないのですか?」とぶしつけな質問をしてしまいました。どうしても聞きたかったのです。
エリヤは答えてくれました。その答えは私に非常な衝撃を与えました。「どうしてか話しましょう。あなたが地上で生活する間に、天国に行ってからあなたが永遠にどのような人になるかが決められるのです。天国に行けば、あなたの苦しみ、悲しみ、嘆きはすべて取り去られます。私もエノクのようにハッピーになることは可能でした。でも私は地上にいる時、暗やみの方にばかり焦点を当てていました。『私だけが残って他は誰も主を信じるものはいない』というように悲観的になった事が多かったのです。私はもっとエノクのようになることもできたのです。そしてあなたもそうなれるのですよ。
エノクはどんなに地上が暗くても神と共に歩き、神に焦点を当てていました。彼の中で神はどんどん大きくなって、まわりの様々な問題や状況はどんどん小さくなりました。主の臨在の中では喜びが満ちるのです。」
エノクは主の臨在の喜びの頂点に達したのだと思います。だから天に上げられたのではないでしょうか。そして今も喜びに満ちているのです。
勿論、私たちは天国に行けば皆ハッピーです。天国で一番ハッピーでない人でも、地上で一番ハッピーな人よりもっとハッピーです。それは確かです。でも私たちは今、自分の永遠の性格を決めているのです。エリヤは言いました。「あなたの信仰を増し加えるために一日も無駄にしてはいけません。神の喜び、神の平安へと成長できる時を無駄にしないでください。聖霊の実は育てられてだんだんに大きくなるものです。私は多くの日を無駄にしました。」
私も今のチャンスを逃したくありません.主の喜びが、これまでよりはるかに大きくやって来ようとしています。私たちには考えられないような喜びに満たされハッピーになるのです。主を間もなくお迎えしようとしているのですから当然ではありませんか。主の臨在の中で私たちはハッピーになるのです。いいえ、ハッピー以上のものー喜びです。ですからあなたの試煉を無駄にしないで下さい。 一日も無駄にしないでください。私たちは今、永遠に自分がどのような者になるかを決めているからです。(終)