今月のメッセージ : ペンテコステのお祝いとピアース師の預言に関して 坂 達 也 2013年5月28日
今月のメッセージ : ペンテコステのお祝いとピアース師の預言に関して
坂 達 也
先日ペンテコステ(五旬節 shavuot)の日をお祝いしました。このユダヤ人が祝うshavuotの祭りの由来は、ご存知のように、モーセがシナイ山上でこの日、神から律法を受け取り、又ふもとに立った民は初めて神に直接お目見えしました。従ってこの日は、事実上イスラエルの国が立(律)法国家として正式に誕生した日と言えます。そしてこの日はモーセに率いられた民がエジプトを出た過ぎ越しの日から数えて50日目に当たります。
一方多くの国のクリスチャンは、同じペンテコステ(五旬節)の祭りを「聖霊降誕の日」としてお祝いします。その日はイエス・キリストが復活された日から数えて50日目に、イエスの弟子たちの上に聖霊が降誕した事実(使徒行伝2:1-4)を記念してのお祝いです。その日はキリストの直弟子である使徒たちが、イエスから約束されていた聖霊をいただき、クリスチャンが正式に誕生した日とも言えます。
すなわち、最初はイスラエルの民が神から律法をいただいて旧約の時代が発足し、次にイエス・キリストが来られた後に、キリストの弟子たちが聖霊をいただくことによって新約の時代が発足したと言うことも出来ます。
さて、イスラエルの民に律法が渡された後、神はヨシュアにこの律法を「あなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさまなければならない。そのうちにしるされたているすべてのことを守り行なうためである。」(ヨシュア記1:8)と申し渡しました。ここで神はイスラエルの民に「昼も夜も」律法のことを思いながら毎日を行動するようにと言われたのです。そうであれば、神から聖霊を与えられてキリストの弟子となった新約時代の私たちクリスチャンは、ヨシュア記風に言えば、「あなたの心から聖霊を離さず、昼も夜も常に聖霊を思い浮かべ、聖霊と共に歩かねばならない。聖霊の指示するすべてのことを守り行なうためである。」ということにならないでしょうか。
と言うことは、私たちは、もはや単に律法を守りながら自分の肉の力で生きるのではなく、内住の聖霊(キリストの霊=キリスト)に従って自分の人生を聖霊に委ねて生きていただく、あるいは聖霊と共に「よみがえりのいのち」を生きることになるからです。――この二つの生き方の間には天と地ほどの大変な違いがあることに気が付かねばなりません。イエス・キリストの十字架の死とよみがえりによって、律法(旧約の時代)が聖霊(新約の時代)に取って替えられた意義は、まさに前述の通り、クリスチャンにとって、最も基本的なライフスタイルの変革を意味することを私たちはしっかりと自覚する必要があると思います。
さてこのshavuotの日にちなんで、先週お伝えしたように、チャック・ピアース師が大変力強いメッセージを教会に向かって手紙として書かれました。そのメッセージの中で師は次のような二つのテーマでの主からの預言を紹介しております。
(1)供給のサウンド(音)を解き放つ時に入れ―ペンテコステが来た!
(2)アメリカのIRSの税務に関する驚くべき預言
そこで今回私はこの二つの預言に関して私自身の理解を申し上げて、それが少しでも皆様の参考になれば幸いです。
供給のサウンド(音)を解き放つ時に入れ―ペンテコステが来た!
そこで先ず(1)における主からの預言を改めて見てみたいと思います。
「わたしは、あなたがたが自らを他人に与えるという賜物を具えてあなたがたを創造した。だから、与えることを差し控えてはならない。差し控えてはならない。今日わたしはあなたのうちに貯蔵してある油田に、わたしが手を伸ばしてその閉じ栓を開けるからだ。あなたの内には蓋を開け放出すべき油田が蓄えられている。もしあなたがそれを喜んで与える気持ちがあるなら、わたしは喜んでその閉じ栓を開けて噴出させよう。あなたが未だ見たことがない、あなた自身が人々に与えるために(神が初めから)秘蔵してあるものを放出させて与える時が来た。あなたが(ふんだんに)与えられるように、あなたをどのようにわたしが造ってあるのかを、あなたにあらわそう。」
私はこの預言を読んで大いに興奮しました。なぜなら、ここで主が言われていることが非常に画期的であり、且つ、私たちのクリスチャンとしての経済観念を根本的に変えねばならないほど重要であるからです。そこで何が重要であるかに就いて下記に書いてみたいと思います。
- 律法の時代は「自分中心」の時代であったのが、、聖霊の時代に生きる私たちは「他人中心」の時代に入ったこと。この間に主の十字架の御業が行なわれ、主が最初によみがえられたこと(first fruit)が私たちのすべてを変えたのです。
- その「よみがえりの時代」において私たちは、聖霊によって無限の「いのちの供給」がいただけるようになり、自分のことは全く心配する必要がないこと。従って、その聖霊による「無限の供給」を、御国の目的に沿って他人とこの世のために、ふんだんに供給し、それがキリストの御国を立ち上げるための基礎となる経済コンセプトであること。
ここで、私は5月22日から23日にかけて次のような、ピアース師への預言の「理解」の啓示を主から受けたことをご報告致します。
3. 御国に生きるクリスチャンである私たちは、今は未だこの世で生きているのですから、御国に対して献金をすると共に、この世の税金を払い、この世の人々を援助しなければならない。そのことが師の二番目の預言である「アメリカのIRSの税務に関する驚くべき預言」と関係していることです。
4. 御国の献金システムは一般的に旧約の時代の律法に定められた「十一献金」が基本ですが、新約の時代では「十一献金」はあくまで最低線の数字を示したものに過ぎず、本来、新約の時代では「制限なく与える」―それも多ければ多いほど望ましい―と言うのが主イエスのお考えであること。ピアース師はそれを上記(1)の預言でうながしていると思います。又、十一献金以上の献金と人助けをすることが「呼び水」となって、神が私たちの中に蓄えておられる無制限な油田の閉じ栓を開けて下さること、それによって「無限の供給」が噴出するのです。
5. ついては私はマラキ書3章に導かれました。(皆さん、ぜひ三章全体をこの際改めてお読みいただきたいと思います)特に3:8―10で「 人は神のものを盗むことができようか。ところが、あなたがたはわたしのものを盗んでいる。しかも、あなたがたは言う。『どのようにして、私たちはあなたのものを盗んだでしょうか。』それは、十分の一と奉納物によってである。あなたがたはのろいを受けている。あなたがたは、わたしのものを盗んでいる。この民全体が盗んでいる。十分の一をことごとく、宝物倉に携えて来て、わたしの家の食物とせよ。こうしてわたしをためしてみよ。──万軍の【主】は仰せられる──わたしがあなたがたのために、天の窓を開き、あふれるばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうかをためしてみよ。」
私は今まで何十回とこの聖句を読みましたが、今回初めて開眼されたように思いました。大概のクリスチャンは十一献金をしていないこと。一般的に「献金」だけでなく「税金」も出来るだけ払わないで済ませたいと言うのが、現代人のメンタリティーとなっていること(特にアメリカでは)。しかし「御国の経済」の考え方は全く逆で、クリスチャンこそ率先して献金と税金を多く払うべきであり、払わねば〔損する〕こと。なぜなら、それによって神の無尽蔵なリソースを引き出すことが出来るからです。その無尽蔵な財源を使って、膨大な借金をなくし、国の財政を立て直し、これからの国とその民の繁栄を実現する。これこそ無尽蔵な神のリソースを持つクリスチャンの仕事であること。「わたしがあなたがたのために、天の窓を開き、あふれるばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうかをためしてみよ。」と、主が言われる意味はここにあることに気が付いたのです。十一献金の責任を少なくともクリヤーしてそれ以上にもっと多くの献金をすることの重要性を改めて認識しました。
6. 信仰によって無尽蔵なリソースを引き出せるクリスチャンは、本来ものすごくリッチであるのですから、人に借りを作ったり、人に払うべきものを払はないでケチるような人であるなら、その人は信仰がないと言うことになります。そしてそのような人は全くキリストに似つかわしくないので、神を代表してミニストリーをするにはふさわしくない、と言うことになります。
アメリカのIRSの税務に関する驚くべき預言に関して
次にピアース師の二つ目の預言である(2)アメリカのIRSの税務に関する驚くべき預言に関して私の理解をお伝えします。
先ずピアース師の一行が2005年6月にFederal Reserve System(アメリカ連邦準備制度理事会)の発祥の地であるジョージア州ジェーキル・アイランドに導かれて訪ねた際に主から与えられた預言に関してです。その時の主の預言は下記の通りです。
「サタンは一つの計画を持っている。しかしわたしがあなたたちを今回ここへ招集し、わたしはこの国の経済(政策)の心を正しくシフトすることが出来るようにする。この国にいるわたしの民を捕らえている膨大な借金と税務制度を逆転させる戦略を与えよう。ここにあなた方を招聘したのはこの地で一つの政府(機関・機能)である連邦準備制度が形成されたからだ。この政府機関は違法でつくられ、世界中の政府を支配して来た。あなたがたはわたしの(王国)の政府で成熟して来ているので、この地で民衆の政府機関のコースを変えてシフトさせるべく天からの布告を宣言することが出来る。わたしはあなたを呼び集め今解き放つrelease必要のあることをあなたを通して解き放つ。」と言うものです。
ご存知のように、アメリカのフェデラル・リザーブ・システムとはアメリカ政府直接の政府機関ではありません。にもかかわらずアメリカ政府はこの私的な金融機関を使って、日銀のような国の金融を統制するセントラル・バンクの機能を任せています。ちょうど百年前に出来たこのシステムは、ほとんどのことが秘密にされていて、昔から多くの陰謀説が飛び交っていますが、はっきりしたことは一般には知らされていないようです。従って、もしピアース師の主からの預言がすべて正しいとすれば、上記の記述が真相であり、神はこのシステムをこれから変えようとしておられると言われるのですから、アメリカにとって、いや、世界の多くの国々にとって、この預言は最大の祝福のニュースではないかと思います。
又、アメリカの非常に複雑な税法制度に関しても、詳しいことは私自身が知識不足のため残念ながらこの預言が指す意味をはっきりとは理解できません。従って私が申し上げられることは、神は勿論すべてをご存知で、この国の金融と税制を改革することをピアース師に宣言させているのですから、私は預言を信じ、神の介入を期待してよいと思っております。(終り)