2013年は変革の年 カマル サリーム Kamal Saleem 2013年1月20日
2012年12月29-31日に行なわれたモーニングスター・ミニストリーの「ニューイヤーズ・カンファレンス」の中から、主な講師のメッセージをこれから3週間に渡ってご報告させていただきます。訳者 坂 達也
2013年は変革の年
カマル サリーム Kamal Saleem (12月29日夜)
リック・ジョイナー師によるサリーム師の紹介
私たちのミニストリーの人たちはカマルを愛しています。彼が日曜日の礼拝メッセージを取り次いだ後に、今まで聞いた福音の説教 gospel presentation のうちで最もすばらしいものであったと言うコメントが私のところに殺到しましたが、私自身もそう思っていたところでした。これほどすばらしくてパワフルなイエス・キリストの福音の提示(証)は聞いたことがないと思いました。この方は本当に主を愛し、神の民を心から愛する方であると信じます。彼は元テロリストでした。しかし今は悪魔側に対して強烈な霊的テロを行なっている人です。彼は毎日福音のために自らの命を危険にさらしています。彼の著書「小羊の血 Blood of The Lamb 」は福音の証の書として最もすばらしい必読の書の一つであるだけでなく、今私たちが関わっている多くの重要な課題についての深い理解を与えてくれている良書です。この方は私たちが大好きな人の一人です。それではカリーム・サリーム師をご紹介します。(拍手)
サリーム師のメッセージ
時が来ました。サタンは時が迫って来ていることを知っています。この世は大きく変わりつつあります。アメリカは自らの歴史で、かつて進んだことの無い未踏の道を進み始めました。しかしすばらしいことに、その道は、神を信じる者にとっては、もはや我々の道(アワーウエー)ではなく、神の道(ヤーウエー)であることです。
マルコ13章でイエスは、神以外には何がいつ起こるかは誰も分らないが、神は聖書で、起こるべき時を知らせる前兆を示しておられると言われました。今の時代の著しい前兆は惑わしが多く起こることです。そして、キリストの名を名乗る者が大ぜい現れることです。今の時代には新しいバイブルが出て来ています。それはキング・ジェームス・バイブルではなく、クイーン・ジェームス・バイブル(笑い)です。それはゲイ(同性愛)に属する教会のための聖書で、彼らも世の中が変わりつつあることを信じでいます。今日いわゆるクリスチャンと言われる人たちの半数(50%)が神の代わりにこの世の王を選ぶようになりました。
次に主は、戦争が起り、そして飢饉が起ると言われました。神がこのような災難が起るのを許される目的は唯一つ、神の栄光が現れるためです。
モーセに率いられてエジプトを出たイスラエルの民が追いかけてくるパロの軍隊と海に挟まれた時、神はモーセに杖(木)を上げなさいと命じました。杖(木)はイエス・キリストとその十字架を象徴します。そして大きな奇跡が起こりエジプトは神の栄光を見たのでした。
今日、中東は再編成されて10のイスラム国家が興りました。彼らの目的はイスラエルとクリスチャン国を滅ぼすことです。神はそのことを詩篇83篇で語っており、それは神の栄光が現れるためです。今、中東では三つの戦争が起りつつあります。イランの戦争、サウジアラビアの戦争、そして最後の戦いとなるトルコの戦争です。トルコはこれから出て来て反キリスト迎えるその座となります。今トルコはイスラエルと平和を保っているように見えますが、私がこれから紹介しようとしている「反キリスト」であるモハメッド・アブドラ・メヘディ―をトルコが受け入れ、彼がイスラエルとクリスチャン国を滅ぼし、世界に新しい国家体制「イスラム」を建てようとしています。これはすべて聖書に書いてあることと一致するのです。そのためにイスラムは核の力(イラン)を備えようとしていますが、トルコは世界で中国とアメリカの次に大きな軍隊を整えつつあります。アメリカは今自国の軍隊を弱体化しようとしており、来年末にはそうなるでしょう。そうなればNATOは今までのアメリカに頼って来た体制がくずれ、一番大きなトルコ軍が中心となります。トルコが西洋諸国(ヨーロッパ)の平和を保つ(その逆の意味で)支配体制を造りつつあるのです。
2011年に、神は私に、非常にはっきりとした声で、「教会をこの世から切り離し、その間に距離を置く」と語られました。そして2012年には、「教会を教会から切り離す」と言われました。箴言6章で主の憎むものの一つに「罪のない者の血を流すこと」が書かれていますが、アメリカでは今、あちこちで何の罪もない子ども(学校)とか、ショッピングセンターで銃を乱射して人々を撃ち殺す事件が起っていて、銃の保持の規制が取り沙汰されています。その一方で、一日に3千-5千人の胎児が殺されていることには何も言いません。この国の教会の50%の人たちが、神よりも、そのように堕胎を容認する王(国家指導者)を支持するのであれば、神はそれをそうさせて置きます。サムエル記に書かれていますが、当時神から任命された最後の神の預言者・最高裁判官(士師)であるサムエルに対し、大半のイスラエルの民は自分たちにも他の国と同じように国王を立てて欲しいと願い出たので、神はそれを許されました。アメリカがまさにそうです。50%のクリスチャンが神よりも王を選んだのです。
2013年は、「政府から政府を切り離して移す」と主は言われます。それは神がこの世の政府から神を信頼する教会に政治を移すと言う意味です。今年は飢饉が多く起り、世の破壊が益々ひどくなり、民衆は悲鳴を上げます。神は2013年はトランスフォーメーション・変革の年であり、主が来られて栄光を現す年であると言われました。今、その主が来られる徴しが非常に多く現れています。主は「わたしを選ぶ人は祝福される」と言われます。飢饉が来る時は、神はヨセフのように教会を引き立てると言われます。エジプトで牢屋に繋がれていたヨセフは権威の座に引き上げられ、彼の権威により金のカップで世界の国々に食料を分け与えました。それと同じように教会が権威の座に上げられるのです。ヨセフのように教会によって世界中が神の祝福を受ける時が来ようとしています。
ヨハネ14:12で主は「わたしを信じる者は、わたしの行なうわざを行ない、またそれよりもさらに大きなわざを行ないます。」と約束されましたが、主はあらゆる病人を癒され多くの祝福を与えられたのですから、それ以上、私たちに何が出来ると言われるのでしょうか。
主は終りの日に、今まで地上に送られたことのない多くの御使いを送ると言われました。彼らは今までにはない賜物とか知識、ものすごい栄光と力、今までの私たちには理解出来ないような新しいことをする、そのような力を地上の私たちに持って来ると言われたのです。今年はおちおち寝てはおられません。なぜなら今年は「突然事が起る年」だからです。(Year of suddenly) そのような神が今既に来ておられるのです。ところが私たちは用意が出来ていないのです。今年、神は突然素早く動かれると言われました。2013年は、今までに見たことのないような神の栄光がもたらされる年です。それを聞いて私は本当に興奮しました。
この世の王と祭司と人々が失敗する時、神は全く違ったことをなさいます。神は全く新しい祭司―ロイヤル・プリーストフッドと言われるイエス・キリストを送られます。又「王の王」を送られます。ですから今、私たちはその方を受け入れる用意が出来ていなければなりません。神はアメリカに今までとは全く違う新しい方向を与えられようとしています。神の偉大な栄光が顕される前には、神は多くの悲惨なことが起こるのを許されます。どうしてそれが分るのでしょうか?
ギデオンの時代に、イスラエルはミデアン人とかアマレク人等の強敵に囲まれ、今にも完全に滅ぼされようとしていました。その時主はギデオンを選び、彼に「立ち上がれ。軍隊を立ち上げよ。」と命じました。そして集まった人々の中から神はどんどん人数を減らし、本当に敵を恐れず主を畏れる人、自分のことよりも神ご自身の心だけを求める人たちを選びました。水の飲み方でテストして犬のように飲む者を帰し、最後に残った者は僅か300人となりました。ギデオンは恐れました。神は彼に、「恐れてはならない、わたしは彼らの力ではなくわたしの力で、圧倒的多数の敵を打ちのめすのを見せるためにこうしているのだ」と言われました。そのような時に神のものすごい栄光が下ります。
神は今、教会を同じ状態に置かれようとしておられます。教会の中が分けられるのです。イエスは花婿を待つ10人の娘を区別されました。充分油を用意している5人とそうでない5人に分ける、50%と50%です。
皆さんは今どちらの方に属しておられますか。誰を信じていますか。(この世の王ですか、神ですか。)その後で主は、私に特別でユニークな(聖書にある)範例を示されました。それはモーセがイスラエルの民をヨルダン川に近い(モアブの地にある)シティムまで来た時、そこで長い間民を逗留させたことです。当時その近辺の部族を打ち破って敵に恐れられ、何事もうまく行っていたので、イスラエルの民は安心して気の緩んだ状態にありました。その後ヨシュアが民を率いてシティムを出発し、ヨルダン川を渡る前にそのほとりで三日間留まらせました。その目的はイスラエルの民をきよめ気の緩んだ状態を引き締めるためでした。この「三日間」-非常に重要な三日の間に、神は民の罪を一切きよめ、しみもしわも無い状態にしようとされたのです。これは今の時点の教会に当てはまります。(「三日間」を「今年からの三年間」としてみる。)
神はそのとき、誰も行ったことのない約束の土地にヨルダン川を渡って入ろうとしている選ばれた民を、先ず聖別し神にささげさせたのです。神はここで再び木で造られた(十字架を象徴する)契約の箱(イエス・キリスト)を先頭にして、その後に民がついていくように命じました。川は氾濫していましたが、箱を担ぐ祭司たちの足の裏が一歩川の水に浸かると同時に川は堰き止められ、民は渇いた地を歩いて渡りました。
私たちは今、最後の時に来ています。約束の地へ渡ろうとしています。主はあなたの十字架を毎日担いで歩きなさいと言われました。(十字架、すなわち、木の箱を担いで約束の地へ入れ、という意味)十字架にこそ力があります。あなたが自分を十字架に架ける時、あなたの内におられる主があらわれます。そこにはものすごい主の力と栄光が現れ、すべての敵は撃破されるのです。
次の三年間はそのための準備の期間、私たちは徹底的にきよめられねばなりません。なぜ三年なのでしょうか。私は調べました。しばらく前にジョン・へギー師とかその他の人が「血のような月」の話をしていましたが、聞かれたことがありますか。日食とか月食により光が暗くなることです。自分たちは神の民であると信じるユダヤ人は、月による暦を使用し、神は陰暦によって色々な徴しを彼らに示されると信じています。なぜなら、彼らは神の光を反射する民であるからです。つまり、神の民であるあなた方は神の光が反射して輝く民なのです。いよいよ暗闇がこの地上を覆います。
イザヤ書60:1-3で主は「起きよ。光を放て。あなたの光が来て、主の栄光があなたの上に輝いているからだ。見よ。やみが地をおおい、暗やみが諸国の民をおおっている。しかし、あなたの上には主が輝き、その栄光があなたの上に現われる。国々はあなたの光のうちに歩み、王たちはあなたの輝きに照らされて歩む。」と言われます。この世が最も悪くなる時こそ、この世の人たちは私たち神の民(クリスチャン)を求めて来るようになると言われるのです。それはこの世が暗闇になる時にこそ私たちが輝かす神の光が彼らを惹き付けるからです。彼らはみな私たちのところに集まって来ます。あなたは彼らを受け入れる用意が出来ていますか。あなたは今の時のために準備が出来ていますか。今、私たちは川を渡ろうとしている特別な時にいるのです。
2013年は最早あなたが考えているような普通の年ではありません。神が私たちと共におられ神の栄光が満ちる時なのです。これから私たちが置かれる時(事態)と言うのは、私たちがひたすらキリストの十字架を担いで歩く時であり、たとえクリスチャンがこの世の王の前に引き出されても、何を言うかを心配しなくてよい、主がその時々に話すべき言葉を与えて下さる時となるのです。あなたはその王たちに対してミニストリーし、彼らの前で神の栄光を宣言する時なのです。
これからの時はいよいよ主が私たちに特別の好意を与えて下さるようになります。今私たちは、その神の特別の好意を受け入れる準備をしなければならない特別の時です。私たちは7年間、神のめぐみを受けて来ましたが、これからはいよいよ私たち教会が国々を祝福する時です。
多くの牧師達は機会を逸しました。(神のみを求める代わりに)この世で「政治的に正しい」立場を取り、自己を満足させる安易な生活に走りました。教会に通う多くの人たちもそれに習って、互いに安易な生き方でよいと納得し合いました。今こそクリスチャンは主の前に立ち返り、これからの生き方の指示を仰ぎ、とりなして祈る時、主の前に(もう一度)自らをささげ、聖められる時なのです。なぜなら、主は私たちが今までに見たことも経験したこともないようなことをされようとしておられるからです。
私たちは今、どうしてもしなければならないことがあると信じます。それは神に真剣にとりなすことです。私たちの救い主以外の救い主はなく、他の方法もないからです。ノアを通して人類が生き延びるようにされたのは、方舟と言う木(イエスの十字架)によってです。モーセの導きでイスラエルの民が救われたのも木(杖)によってでした。洪水のヨルダンを渡れたのも木(箱)によってでした。その木のいのち(自らを十字架につけて死ぬことによって生きる)が今私たちの上に置かれています。イエス・キリストがいのちの木です。わたしから食べる者は二度と死ぬことはない、とイエスは言われました。そのいのちの木なるキリストが私たちのうちにご自身を顕されました。私たちがどのようにヨルダン川を渡るのかは分りません。主に聞く必要があります。今回渡るのは天に向けてです。天の領域が間も無く私たちを受け入れようとしています。私たちはそれを待っているのですが、その前にやらねばならないことがたくさんあります。今こそ教会が立ち上がらねばなりません。
以上が2013年に対して神が私に下さったメッセージのすべてです。今夜私は、皆さんが今までに聞いたことがないか、或いは味わったことのない何かをお分かちさせていただいたと願っております。しかし祈らなければなりません。ご一緒に主にお祈りしたいと思います。(メッセージの終り)
サリーム師のメッセージの後、ジョイナー師が受け継いで約30分ほど語りましたが、その中で上記のサリーム師のメッセージに関して次のようなコメントをしており、その要旨は下記の通りです。
1)カマル師は2013年からの「三年間」が非常に重要であると強調しましたが、これは今一番必要な主からの預言の言葉として理解すべきです。
2)この世の政府から主は油注ぎを取り去られ、それを神の政府に移すと言うことにカマル師は触れましたが、これは既に起こっています。今は世界中の政府(政治)経済がかって無かったほどに揺れています。
3)今は天のドアが開いていて「ここに上がって来なさい」と主は私たちを招いておられます。あなたが天にある御座に主と共に坐るなら、主の持つすべての権威と力を私たちが主と共に用いることが出来る。第一のリバイバルの波は既に来て、次に津波のような第二の波が今来ようとしています。津波が来る時には先ず潮が引きますが、それは警戒警報であり、私たちは今、皆高いところに避難しなければならない。その高いところとは天にある主の御座に主と共に着くことです。
4)カマル師が最初に触れたのは、終りの日には惑わしが来ることでしたが、まさに今は、主が言われ、使徒たちが何度も警告した「惑わし」が起っています。(終り)