輝かしい新年のために グラハム・クック 2012年 1月18日
輝かしい新年のために
グラハム・クック
新しい年を迎える時、私たちは自分がいまいる所はどこか、これからどこに向かうのか、これからどのような人生を望むのか、というようなことを考える伝統があります。何かが変ることを望んで、 決意のリストを作りますが、大概一月が過ぎる頃には駄目になってしまいます。
失敗する理由は、私たちが間違った動機で、間違った種類のリストを作るからだと思います。大抵私たちは自分自身や周りの状況の中で一番変ってほしい事のリストを作ります。リストの大半は否定的、ネガティブなことです。
「今年は人に利用され踏みつけられないようにしよう。この体重を減らそう。怒らないようにしよう。 気が短いところを変えたい。あまりくよくよ心配しないようにしなければいけない。私はどうしてこうも悲観的なのだろう、変らなければ。」という風にです。
私たちの動機は、改善したい、増やしたい、向上したい、というものです。もっと良いものを、もっと沢山ほしいのです。 そこで問題なのは 、私たちが自分のネガティブなところに焦点を当てると、ネガティブのサイクルに陥ってしまうことです。真実ではない自分の姿に取り付かれてしまい、自分が抜け出そうとしている穴の中にまた落ち込んでしまうのです。
ネガティブな思いにはまり込んでは、ネガティブな事を変えることはできません。私たちの人生は 、自分に欠けているものによって特徴付けられ識別されるものでは決してないのです。私たちが否定的なことに焦点を当てると、それ自体が弱々しく貧弱な自分のアイデンティティーを作ることになってしまいます。そして失敗を繰り返すこと、否定的になり、自分の可能性を認めようとしない方が、私たちにとってはよほどたやすい道なのです。
写真の世界でネガティブ(ネガ)とは、それからポジティブのプリントを作る事ができるイメージのことです。ですから、個人的な変革に関して言えば、私たちの中のネガティブのものは幾つかの段階を経ることによって、自分に対するイメージがポジティブに変えられるような過程を通らねばならないのです。
先ず、自分が変えたいと思うネガティブなもののリストを作ってください。次に、その一つ一つをポジティブに変換してください。
例:
「人に利用され踏みつけられないようにする」から「 自分の価値と大切さがもっと大きいことを知るようにしよう 」に。
「体重を減らそう」から「身体がひきしまり、より健康になって楽しもう」に。
「怒るのをやめよう」から「もっと優しく愛の人になるようにしよう」に。
「気が短いところを変えたい」から「自分の時間をもっと上手に使う人になる。もっと微笑み、そして親切になろう」に。
「あまりくよくよ心配しないようにしなければいけない」から「もっとすべてに信頼し、物事をあまり気にしない、ハッピーな人間になって楽しもう 」に。
「私はどうしてこんなに悲観的なのだろう」から「 自分に喜びと笑いを引き起こすような人生を生きよう」に。
お分かりですね。否定的なものを肯定的なものに変換して、真実の姿ではないあなたを見るのではなく、あなたがこうなりたいと思う人物になることを目標として生きる決意をするのです。
第三に、古い自分はすでに死んでいることを忘れないでください。否定的なリストを肯定的に変え、 焦点を自分の古い性質からキリストにある新しい性質へと移すのです。ローマ人への手紙6:2−14を読んでください。これは新しい歩みをするための型板です。私たちが成功し幸せで力を持つためには、キリストにある私たちの人生のすべて の土台は、この御言葉でなければなりません。キリストにあって私たちは古いものには死んでいるのです。古いものは過ぎ去ってすべてが新しいのです。(第二コリント5:17−21)神にあるあなたの新しい自分に生きてください。そして人々が 古いあなたに息を吹き返そうとするのを絶対に許してはなりません。イエスにある新しい自分を喜んで自分のものとし、楽しみながらそれを現実のものとして確立させてください。
第四に、「新しい人」になろうとしないでください。キリストにあってあなたはすでに新しい人なのですから! あなたは自分の言動を変えることによって新しい人になるのではありません。すでに存在しているキリストにある自分を受け入れて、そのように行動するのです。キリストの内に留まり、住まい、ずっとそこにいてください。あなたの心の中にある主のリアリティーから自分が離れることを許してはいけません。 あなたが主に焦点を当てるならば、すべての状況の中で表に現れてくるのは、主の平安、喜び、そして冷静な知恵でしょう。
最後に、この主にあっての新しい旅を楽しんでください! あなたは「状況のただ中」に生きるのではないことを忘れないでください。あなたは「キリストの内」に生きるのです。そこに留まってください! そこから物事を見つめてください。 そこから人生を生きてください。主の観点で物事を見て下さい。それが主の内に住まうということです! 今年は喜びがあなたと共にいつもあるようにしてください。主の喜びこそがあなたの強さ、勇気、堅固さ、健康、スタミナ、エネルギー、力、意図するところとなることでしょう。
すばらしい新年をお過ごしください !(終わり)