日本のクリスチャンに期待 する 坂 達也 2011年8月16日
日本のクリスチャンに期待する
坂 達也
2011年は早くも半年以上が過ぎ去りました。今年と来年は色々な天災・人災が起こると言われて来ましたが、その予想は今のところ外れておりません。本当に思いがけないことが世界中で毎日のように起こっています。
特に日本は3/11の大震災以来、その被災の大きな痛手の中で、復興に立ち上がっておられる訳ですが、福島の放射線被爆のように将来への明確な見通しも立たないような深刻な事態になっており、その復興のプロセスが遅々として進んでいないことへの焦りを感じておられることはよく分かります。しかし私にとって気になることは、政治的、経済的に、いやクリスチャンの見方においてさえも、日本は今あまりにも悲観論一色で覆われているように思えてならないことです。
一方アメリカでは、日本以上に政治・経済の混乱と政治家への不信が高じて、既に手遅れの状態、国が破綻するのは時間の問題であるかのような極論まで聞こえて来ます。
そんな時皆さん、思い出してください。創造者の神はこう言われます。
「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。──主の御告げ── 天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。」(イザヤ55:8-9)
私はこの御ことばに今本当に励まされています。神の思いと考えは人間の思いを遥かに超えていて、神のなさる方法と道は、人間のやることとは大いに違う、それよりも遥かに高いとおっしゃるのです。だから、信じて安心して生きなさいと言われます。
私は前にも書きましたが、日本と言う国の底力を信じています。神は日本を愛し、日本をこれから奮起させ、立派に世界をリードする国にされるご計画であると信じて疑いません。もっとも、その方法は私たちの思いとか考えをはるかに超えたものでありましょう。たとえそれが一時的に相当な荒療治になるとしても(むしろそれを望みますが)、私は大船に乗った積もりで神を信じ、神がどうなさるかに大いに期待しています。アメリカの将来に関しても楽観しています。
これからの1-2年、世界中がもっと大きな災害に見舞われるでしょう。その点、日本が今年、大きな地震・津波の被害を受けた最初の国であったことが、むしろよかったと思います。早く立ち直って、後により大きな被災を受ける国々を助けるように神が日本を用いられるご計画かもしれません。
さてそこで、最近のアメリカで起こった「よい知らせ」の一つをご報告したいと思います。それは去る8月6日にテキサス州ヒューストンで行なわれた「祈りと断食の日」の集会でした。タイミングとしてはこれ以上タイムリーな時はない程、今のアメリカは国家的危機の最中にあります。その中でテキサス州知事リック・ペリー氏が多くの批判者の反対を押し切って、ヨエル書2:12-14に基づく、クリスチャンの政治家が、政治色のない純然たる「国家のために神に祈る日」を呼びかけたのです。前日までは八千人ほどしか参加の意思表示がなかったそうですが、当日になってみると約三万人の人々が大きなスタジアムに早朝からつめかけ、7時間にわたって熱い祈りの時を持ったと言うことです。会場からは1300からのサテライト中継によるライブ・ストリーミングがアメリカ全国に放送され、多くの国民が祈りで参加しました。地元の新聞は、集会はリバイバルの雰囲気であったと報道しています。
この知事は、来年の大統領選挙への共和党候補として出馬することをその後に発表しましたが、この日は、会の途中で単なる一クリスチャンの祈り手として祈りをささげ、「今、神の前には何の政治的アジェンダはなく、あるのは救い(サルベーション)のアジェンダだけです」と訴えたそうです。(会場の外ではリベラル・グループによる反対デモが行なわれていたようです。)
この集会に参加したヨエル・ローゼンバーグ氏の感想は「レスポンスと名付けられたこの集会は、通常の会とは全く違った。私はこのような祈りの集会を未だかって経験したことはない。政治的スピーチはなく、入場料なし、政治的ファンド・レイジングも宗教的ささげものの呼びかけもない、物売りもなく、いかなるエンターテイメントもない、ただ7時間にわたる、心からの悔い改めを以って神への憐れみを請い、御言葉を読み、神に熱烈な賛美をささげる集会であった。」と言っております。
私は痩せても枯れても、さすがクリスチャン国のアメリカだと思い、大いに励まされました。ペリー知事は政敵のオバマ大統領のために誠実な祈りをささげたそうです。この国には神にのみ頼ることを忘れていない国民が未だかなり残っているのを感じます。
借金で首が回らなくなった問題だらけの悩めるアメリカは、今となっては本当に神だけが頼りです。しかし、その神が付いていてくれることに大きな希望があります。
日本でも既に、このような国の復興を真剣に思うクリスチャンが集まり、祈りの集会を各地でなさっておられると聞きますが、さらに一歩進めた全国的レベルの「国の救いを祈る」集会が持たれることをお祈りし、それと共に、クリスチャンが国をリードする時代が一日も早く来るようにお祈りしております。(終わり)