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Walk With God Ministries

04 4月

ハワイの問題     坂 柚実子   4月4日


ハワイの問題

ハワイはよく「パラダイス」といわれていますが、勿論頭の痛い問題が沢山あります。私たちはまだこちらに来て日も浅く、よくはわかりませんが、今ニュースになっていることの一つは、ホームレスの問題です。

うちの子供がまだ小さいころ私たちは寒いオレゴンの冬をさけてハワイでクリスマス休暇を過ごしたことが何回かありました。子供たちはハワイが大好きになって、息子は「僕は大きくなったらハワイでビーチ・バムになりたい!」とまで言ったのです。ビーチ・バムとは、つまり川原乞食ということで、椰子の木陰に住んでも寒くはないし、働かないでも何となく暮らせていけるのではないかという妄想をもったようです。(彼は夢かなわず、現在はニューヨークで働いております。)

さて、冗談はさておき、ホームレスの問題は深刻です。ハワイの住宅事情は非常に厳しく、家やマンションの値段は東京やニューヨーク並みですし、アパート代も年々上がっています。勿論、アルコールや麻薬の中毒になって身をやつしてしまう人や精神病の人が多いのですが、仕事や家庭の事情でちょっと不運がかさなると家賃が払えなくなって、働いていてもホームレスになってしまう人たちが増えてきてしまったのです。

ホームレスに対する援助をしているキリスト教関係のグループが多くありますが、彼らはホームレスの人たちに食事を出す、洋服を与える、シャワー室を使用させる、法律的な相談をしてあげるというようなことだけではなく、霊的な支えもしています。私たちの教会の副牧師でもあるボブ・マーチャント夫妻はリバー・オブ・ライフ(命の川)という非営利団体をホームレスが非常に多いチャイナタウンの真ん中で運営しており、多くのスタッフやボランティアと共に毎日多くのホームレスに対しての働きをしていますが、上記の働き以外に昼と夕方に彼らのために礼拝をしていて、ホームレスの人が集っています。

ボブはこの仕事に任命されたとき、ホームレスに対する気持ちは特に温かいものではなかったそうですが、あるとき主に触れられて一瞬のうちに心が変えられたそうです。そして、彼らも自分も同じ主に赦され愛されている者だとわかり、彼らに対する愛で満たされたそうです。この夫妻はチャイナタウンのホームレスの人たちを名前で呼び、彼らからも信頼されています。その中から立ち直って人生を新たに歩みだした人たちも沢山います。

マーチャント夫妻がいつも言うのですが、麻薬中毒の人が立ち直るには、統計的に見て平均7回リハビリを受けなければならないそうです。つまり、リハビリを受けて、また失敗し、また受けて、失敗し…ということを7回くらい繰り返すわけです。ですから、彼らには、失敗したからといってすぐに裁かないで、何度でも彼らを赦し信じつづけて励ましてくれるマーチャント夫妻のような人たちが必要なのです。

ホームレスの数は去年から急増し、その対策が今急がれています。低所得者用の住宅の建設や、シェルターの建設が必要です。ハワイが神の国へトランスフォームされることへの大事な一歩がここにあります。私たちの教会のメンバーによる5つのチームのチャイナタウンでの祈りの歩行も始まりました。どうかハワイのホームレス対策のためにお祈りください。(終わり)


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