10 7月
7月のファースト・フライディ 坂 柚実子 7月10日
7月のファースト・フライディ
7月7日は七夕ですが、我がニューライフ・チャーチでは中華街全体の毎月の行事である第一金曜日の催しが行われました。3,4月はサーフィン・ダ・ネーションズという世界の海でサーフィンをしながらミニストリーをする団体を中心としたユースの集い、5,6月はハワイの文化を中心としたもの、そして7,8月は日本がテーマとなりました。教会のロビーのギャラリーには、日本人アーティストたちによる絵画、魚拓、書、生け花などがかざられました。
そして会場の中のメイン・イベントは「神が日本に残した指紋」というDVDの上映と、それを長い年月をかけて製作したダニエル・キカワ博士による講演がありました。キカワ氏は日系四世ですが、日本を愛し、このDVDは彼から日本人への贈り物だといわれます。
このDVDの主な内容は、神はこの世のどの国をも愛しておられ、その国にイエス・キリストの福音が伝えられる前から、その歴史、文化を通して、必ず「神の指紋」を残しておられる、日本の場合も天地創造の神は昔から示されていた、というものです。
また、サタンはなにも創造する力がないこと、サタンにできるのは神が創造されたものを、奪い、ゆがめ、堕落させることしかない、日本舞踊や茶道に代表されるような様々な日本の文化も、もともとは神が日本に下さったものであり、それを私たちは神のものへと回復させていくことができる、といわれます。
また、彼は福音を世界に伝えるときに、伝える側の文化までも持ち込んではいけないことを強調されます。DVDの中には、キカワ博士が来日された際に、ある教会で彼が土下座をして、アメリカの宣教師が福音を伝えた際に、日本の文化を否定したことを謝罪する場面があります。会衆の多くの方が涙を流してその謝罪を受け入れておられました。
彼は、宣教師がしてきたことは、「私はあなたを心から愛しています。でもその髪型は好きではありません。あなたの服装も駄目です。その歌い方も変です。みんな変えてください。」といっている恋人のようなものだといわれます。それではいくら愛しているといわれても、心を開くことはできないでしょう。
現在ではハワイの教会で普通に行われているフラダンスによる賛美も、ほんの10年ほど前までは、異教の神へのダンスだということで禁じられていたそうです。DVDの最後は、フラダンス、日本舞踊、韓国の踊り、インディアンの踊りなどで主を賛美している各国のクリスチャンが映し出されています。とても感動的なシーンです。
このDVDは、伝道の一つの道具であり、すべての道具がそうであるように、その使い方に注意せねばならないと思いますが、正しく使えば、日本人の心をイエスに向けることができるものであることは、すでに実証されています。キカワ博士の神を愛し日本人を愛する心が、私にはしっかり伝わってきたことでした。(終わり)
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