23 11月
歌は世につれ…… 坂 柚実子 11月23日
歌は世につれ……
日本での一ヶ月の伝道旅行を終えて、無事ハワイに戻ってきました。
いろいろな教会にグルーバー先生と共にお伺いしたり、また、主人がメッセンジャーとして招かれたりいたしましたが、皆様のお祈りに支えられて、全行程を終えることができました。心より感謝いたします。
日本に行くと、そのときに流行っている歌が聞こえてきます。ずっと前は、「山口さんちのつとむ君」とかでしたし、ちょっと前は「団子三兄弟」でした。去年は「たらこの歌」でしたね。
今回、ある小学生の男の子に「今、学校で流行っている歌は何?」と尋ねたら、何と「千の風になって」という答えが返って来ました。この歌が日本で非常に愛されたことはニュースで知っていましたが、子供の間でも流行っているというのは、ちょっと驚きでした。
この歌は、キリスト教界ではアニミズムだ、ニューエイジだ、といって物議をかもし、また仏教界では、お墓参りに関して「そこに私はいません。」と歌われたので大変迷惑したそうです。死んだ人の言葉が歌詞になっているという点が今までにないものであり、それで宗教界をも揺すぶったということでしょうか。
この詩はメアリー・フライというアメリカ人が、ヒットラー政権下のドイツからアメリカに逃れてきたドイツ系ユダヤ人である友人のマーガレット・シュワルコフのために、1932年に書いたものだそうです。それは、マーガレットが、病弱のために残してきた自分の母親がドイツで死んだことを知って、「自分は母親のお墓にいって、さよならも告げることができない。」といって嘆くのを見て、そこにあった買い物袋の端に、走り書きしたものだそうです。メアリーさんは友人を慰めたくて、お墓にいけなくても大丈夫、と言いたかったのでしょう。
死後の世界といえば、グルーバー先生はある祈祷会中に霊で天国に行くという経験をしておられます。パウロが第二コリントの12章で語っていることでしょうか。私は通訳者として何度も天国の様子を 先生から聞く機会を与えられましたが、それは本当は言葉では表すことのできないすばらしいところに違いありません。
グルーバー先生は日本でお寺の住職や神社の神主さんと話をするのが大好きです。その理由を今回初めて知ったのですが、それは、彼らにも自分が経験した天国の様子をお話したいからだそうです。
次回はグルーバー先生の天国の話を書くことにします。
(終わり)
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