23 1月
カワイ島での年明け 坂 柚実子 2008年1月23日
カワイ島での年明け
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
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暖かいお正月にも慣れました、とは言っても、やはりハワイに来るまでの60回ほどの年越しは寒いものでしたから、今回の年越しも「今日は大晦日なんだからね。」とか「今日は元旦ですよ。」とか自分にいい聞かせないと、うっかり忘れそうになりました。一年のサイクルはやはり身体で感じるものなのでしょう。
今回は、私たちが住んでいるオアフ島の少し北に位置しているカワイ島に家族で年末年始4泊の滞在をし、カワイ島を探索してきました。ハワイ諸島は海底火山の噴火で出来た島々ですが、北の方から出来たそうで、一番南のハワイ島(紛らわしいので普通Big Islandと呼びます)は現在もキラウエア山が噴火しています。まさに今出来つつある島で、ジェラシックパークに出てくるような巨大なシダが沢山茂っていたり、島中に固まった黒い溶岩が露出しています。
その反対に一番北のカワイ島は「ガーデン・アイランド 庭園の島」という愛称が示すように、生えている木々はまるでオレゴンを思い出させるように茂り、深い渓谷や川があり、落ち着いた雰囲気です。実は主人と私は38年前に新婚旅行にカワイ島に来て「ココパーム」というホテルに泊まったのでした。そこはプレスリーの「ブルー・ハワイ」という映画のロケも行われたところなのですが、今は荒れ果てて廃屋になっています。時の流れを感じさせるに十分でした。
天気はもう一つぱっとしませんでしたが、私たちはハイキングやショッピング、美術館などを楽しみました。ハイキングをした渓谷の頂上からのながめはすばらしく、小さな島とは思えない雄大な眺めを心から楽しみました。ハワイのお土産物の一つにコアの木で作られた宝石箱とか、サラダボールがありますが、コアの葉は柳の葉のように細いのですが、一枚一枚はじめからカーブしています。何か生長途上の都合で曲がってしまう葉はあるでしょうが、初めから曲がっている葉を持つ植物というの珍しいと思うのですが、いかがでしょうか。そのコアの木が沢山生えている山道を杖をつきながら4時間ほど歩き、へとへとになりましたが、どうにか最後までがんばることができました。
私が買ったお土産は「Red Dirt Shirt 赤土染めのシャツ」で、これはカワイ島の赤土で染めた赤茶色のTシャツです。パンフレットによれば、普通のTシャツを売っていた店が1992年のハリケーンで店中泥だらけになり、商品も赤い泥水にまみれてしまいました。このままでは店の継続が困難という危機に、「いっそのこと、シャツを全部赤土で染めてはどうだろうか?」というアイディアが浮かび、それが今では特産品になったということです。いい話ですよね。
そして、私が買ったTシャツの背中には次のような言葉が印刷されています。
1.天候でその日の良し悪しを決めない。
2.人生で一番すばらしいものは物ではない。
3.いつも真実を告げよ。うそを覚える必要がなく楽だ。
4.静かにやさしく話せ。
5.力をぬいてリラックスせよ。
6.沢山のおもちゃをもって死ぬ人も、死ぬ。
7.年齢は考え方次第。坂を越えると早く走れる。
8.豊かになる方法は二つ。もっと稼ぐか、もっと欲しがらないか。
9.見かけはどうでもいい。美しさは内面のもの。
10.雨が降らなかったら、虹も出ない。
皆さんはどれがお好きでしょうか。
それでは、2008年にも主の恵みが虹のように皆様の上に輝きますように。
(その前にちょっと雨が降るかもしれませんが。) (終わり)
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