WWGM

Walk With God Ministries

09 3月

朝の散歩道    坂 柚実子  2008年3月9日


朝の散歩道


私は朝、近所に散歩に出かけます。
イエスは「野の花を見てごらん、空の鳥を見てごらん」と山上の垂訓の中でいわれましたが、散歩をする私を楽しませてくれるのは、花と小鳥です。神は私達の毎日の生活を楽しくするために花と小鳥を創造してくださったのかもしれませんね。

ハワイの花といえば、プルメリヤ、ブーゲンビリヤ、ハイビスカスがもっとも一般的で、見るからに暑さに強く日照りが続いても大丈夫な木の花が多いです。
プルメリヤの花は一軒に一本はあると思えるほど愛されていて、花が木の下に落ちていますが、香水にもされるとおり、とてもよい香りがしますので思わず拾ってしまいます。先日、拾った白いプルメリヤの花を指先にそっとつまんだまま歩いていたら、風が吹いてきて指の中でそれが風車のようにくるくると回りはじめました。きっと木から落ちるときもくるくると舞い落ちるのでしょうね。

このあたりの家々は、みんなおなじような平屋が多いですが、庭は千差万別です。手をかけている庭は一目瞭然ですが、その中でも木の花ではなく草花をきれいに育てている庭を見るのはとても御馳走です。桔梗、菊、アスター、トレニヤなどが咲いていて毎日の水遣りが大変だと思うのですが、私の心を和ませてくれます。

散歩の行き先の一つはココヘッド・パークで、うちから20分くらいですが、そこにココ・クレーターという山があり、高い頂上まで階段(使われなくなった鉄道の枕木です)がついています。元気な人はほとんど駆けるようにして上っていきますが、私の場合はほんの少し上って海を眺めておしまいです。

「砂漠は生きている」という映画では、カラカラに乾燥している砂漠に雨季がくると、それまで息をひそめていた動物、昆虫、植物が一斉に活動し始める様子が映されていました。ハワイも雨季に入ると、今まで茶色だったココ・クレーターが緑色になり、足元には小さな野の草が咲きます。目立たない花たちですが、私にはとてもかわいく思えます。野の花を「栄華を極めたソロモンより美しい」と言われたイエス様は、すばらしい美意識を持っておられたようですね。父が露草を「非常に美しい花」と表現していたのを思い出して、ちょっとうれしくなりました。(終わり)


トップへ戻る

Post a Comment