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13 9月

イスラム教徒へ福音を伝えるボトロス神父 ジョエル・ローゼンバーグ 9月13日


イスラム教徒へ福音を伝えるボトロス神父

ジョエル・ローゼンバーグ


皆さんは多分、ザカリア・ボトロス神父(Father Zakaria Botros)という名を聞いたことはないでしょう。しかし、彼の働きを是非知ってください。彼はアラブ系アメリカ人で、イスラム教徒たちに福音を最も効果的に伝えている伝道者であり、また、イスラム圏に旋風を巻き起こしている人物です。ラッシュ・リンバー(Rush Limbaugh)の伝道者版とでもいうような人で、愉快で快活、聡明で芯があり、かつ挑発的です。彼は型にはまったような福音を語るのではなく、主イエス・キリストの福音を語っています。彼の敵は単に彼を黙らせようとするだけではなく、彼を暗殺することを願っているのです。

先週、私はボトロス神父を電話でインタヴューする機会を得ました。(現在彼はアメリカに住んでいますが、その場所は安全のため公表されておりません。) アルカイダが彼を世界で一番悪質な異端者であり処刑するべき者だとして、彼らのウエブサイトに神父の写真を載せたことを、彼は話してくれました。彼らは神父の首に大層な報奨金をかけました。CBN(クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク)の報道では、その額は6千万ドル(60億円)にも上ると言っています。神父自身は額は知らないといっていますが、もしそうだとするとオサマ・ビン・ラデンの首へのアメリカ政府の報奨金が”わずか“2千500万ドル(25億円)なのですから、驚きます。

エジプト出身の70歳を過ぎたコプト派のこの神父に対して、テロリストたちはどうしてこのように激しく怒っているのでしょうか。それは神父が電波を使って彼らに戦いを挑んでいて、彼が勝利を勝ち取っているからです。

イスラム圏の諸政府は福音を国に侵入させまいとして様々な手段を使っていますが、神父はステートオブアート・サテライトの技術を使ってそれをすり抜けています。そして、モハメットが預言者であるとか、コーランが神の言葉であるというイスラム教の主張に対して、真っ向から挑戦を挑んでいるのです。彼はモハメットがとった行動を片っ端から分析し、彼の性格上の欠点や良くない行為を指摘します。 また、コーランを一節ずつ丹念に分析して、その矛盾や不合理を指摘します。 彼はイスラム教の間違いを何の遠慮もなく解明するだけではありません。聖書を使ってイエスがイスラム教徒たちを愛しておられ、誰でも、今までにどんな罪を犯していたとしても、その罪を赦し神の家族にするためにイスラム教徒たちが自分のところにくるのを待っておられることを説くのです。

この放送がケーブルチャネルを通してほんの片隅で流されていて、見る人もほとんどないのならば話しは別です。けれども、この90分番組はーー説教と教えと質疑応答(世界中から腹を立てたイスラム教徒たちが電話をかけてくる)で構成されているーーイスラム圏では人々の間で「絶対に見のがせない番組」となっているのです。この番組は神父の母国語であるアラブ語で週に4回、Al Hayat(命のテレビ)というサテライトテレビ・ネットワークで繰り返し放送されていて、北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリヤ、ニュージーランドを始めてとして、北アフリカ、中東、中央アジアで見ることができます。そして多くの場所で見られるというだけではなく、一日5千万人のイスラム教徒が視聴していると言われています。

それに加えて、神父は数ヶ国語のウエブサイトを持ち、何百万人もの人が見ています。そこでイスラム教徒たちは神父の説教を読み、今までに多くの人がした質問に対する彼の答えをじっくりと学ぶことができるのです。また、「パル・チャット」と呼ばれるチャットルームに参加して、ライブで会話に加わることもできます。そこでは、よく訓練されたカウンセラーが対話に応じていますが、難問でもどんどん自由にすることを勧められます。カウンセラーの多くは、イスラム教徒からクリスチャンになった人で、人々の質問がどのようなところから出てくるか、どのようなことを人々は悩んでいるのかをよく理解できます。

その結果、ボトロス神父の名は(2003年から放送を始めたばかりなのですが)イスラム圏ではみんなに知られています。アラブの新聞の一つは彼を「イスラム社会の最大の敵」と呼びました。確かに何百万の人が彼を憎んでいます。しかしそういう彼らも神父の番組を見ているのです。聞いているのです。彼らは神父が言うことをじっくり考えて、それについて友人や家族と話しあっているのです。

ボトロス神父はイスラムの過激派聖職者たちにむかって、イスラムの教えに対する彼の攻撃に対抗しコーランを弁護せよ、と挑戦します。 すると、番組を見ている何百万もの人々がイスラム原理主義者の応答を聞きたいと待ち構えるのですが、それはほとんど起こりません。原理主義者たちは挑戦に応ずるのではなく、神父を攻撃することを選ぶのです。しかし、過激派が攻撃すればするほど、ボトロス神父は有名になります。

彼が有名になるほど、もっと多くのイスラム教徒が番組を見るようになります。そして多くのイスラム教徒が見れば見るほど、ボトロス神父の言うことが正しいという結論に達する人も増えて、イエス・キリストに従うことを選び取るようになってきています。一ヶ月に千人のイスラム教徒がカウンセラーとの電話を通してキリストを受け入れる祈りをしていると、神父は推定しています。ある人たちは番組の放送中にライブで神父によってキリストを受け入れる祈りに導かれています。そしてこれは氷山の一角に違いありません。というのは電話回線が一杯になって話せない人が沢山いるからです。今は沢山の電話を受け取る訓練されたカウンセラーの数が足りない状態です。

「Inside The Revolution」のために私は多くのアラブ系の福音伝道者にインタヴューをしましたが、彼らは神がキリスト教史上最大のイスラム教からの改宗者の収穫をもたらすためにボトロス神父を用いておられると言っています。神父は自分は何百万人が働いているムーブメントのただ一つの声に過ぎないと言っていますが、効果があがっていることを喜んでいます。イスラム教からキリスト教に改宗する人たちが以前よりずっと多くなり、彼は私の著書「Epicenter」を改宗者が多数になっている証拠として、少なくとも三回は引用したと言っていました。

そして、彼は主イエスが自分にいのちを与えていてくださる間は、これからも福音を語り続けると誓っています。「神はその一人子を与えてくださったほどにこの世 を愛してくださった。それは御子を信じるものがひとりも滅びないで永遠の命を得るためである」というヨハネ3:16のことばが、彼を駆り立てているのです。彼は神がすべてのイスラム教徒を含めて全世界を愛しておられることを情熱的に心から信じています。彼は「誰でも」イエス・キリストが主であると信じるものは、ユダヤ人でもイスラム教徒でも、永遠の命を受けると信じています。彼はイスラム教徒はすべて過激派であるとは信じていません。しかし、すべてのイスラム教徒が霊的に失われたものだということは信じていて、彼らが彼らを創られ愛しておられる神の赦しと和解への道を見出すことができるように助けたいと必死なのです。


ボトロス神父が私に語ってくれました。「これは神の御手だと私は信じます。神が私を導いておられます。私が言うことも示してくださいます。ウエブサイトに書くことも神が教えてくださいます。神は贖いのメッセージが人々に届くように、もっとテクノロジーを使うように教えていてくださいます。」と。(終わり) 


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