16 5月
時を知る リック・ジョイナー 2009年5月16日
時を知る
リック・ジョイナー
世界の国々の政府や様々な機構の土台が崩れていることを表す出来事が、毎日のように起こっています。聖書の預言は、この時代の終わりには「大艱難(マタイ24:21、黙示7:14参照)」と呼ばれるものが起こり、その最大の原因は、人類の起こす問題が人類の解決能力を超えてしまうことであると言っています。今、揺り動かしが増大するにつれて、人びとは次のような疑問を投げかけるように増々なっています。「私たちはそれらの土台が崩れないように手を差し伸べるべきであろうか? 地の塩である私たちはそれらが崩れないように助けるべきであろうか? それは必ず沈む運命にあるタイタニックの船体の穴につぎをあてるのと同じではないであろうか?」と。
これらの疑問に答えを出すことは非常に重要です。一つの国家の運命はまさにその国の教会が正しい答えを出せるかどうかにかかっているからです。即ち、真理に向かって進み真理によって自由を得るか、又は、瞬く間に悪、偽り、束縛に堕ちてしまうかです。教会こそが、それぞれの国家がどちらに向かうかを決定する要因なのです。教会が召されている通りに地の塩、世の光として立ち上がるならば、その大小に拘らず、その国家はいのちの道に向かう事ができます。もし教会が眠っていたり、又は今の時代に預言的にかかわることを拒絶するならば、その国家は失われます。
どうしてこのように重大な結果が教会のあり方にかかっているのでしょうか? 教会は今までも常にその国の将来を決定してきたのですが、今は 終末の時代であるという緊急性の故に、その影響が増幅されるのです。私たちは地の塩となるように召されています。もし私たちに塩気が無くなれば、国は保存されません。私たちは世の光となるように召されています。もし光が輝きを失えば、国は暗闇に落ちていくのです。
多くのクリスチャンがどのような道を選択するかは、彼らの終末に関する聖書預言(エスカトロジー)の理解によって大きく左右されます。本当はそれが要因になるべきではないのです。というのは、終末に関する聖書預言はすべて、忠実なる真のクリスチャンたちによる最高最大の福音伝道と行動を喚起するものだからです。それは、ダニエル11:31−32に書かれている反キリストが現れても何だ変りはありません。
神を知っている人びとは揺るがされることなく、必要な行動を起こすでしょう。しかしこれは常にそうなのです。 しかし受け身の姿勢では、召されているような地の塩、世の光となることはできません。ただ教義を信じるだけでなく、キリストご自身に真に従う者は主に似た者とされ、主と同じ業をするのです。イエスが地上におられた時、当時の最大の暗闇と対峙されましたが、主は妥協も撤退も決してされませんでした。それがキリストの御性質であり、主の御霊にある者たちの性質であり、私たちの性質であり、決意でなければなりません。
教会の目を覚まし、受け身の信者たちを今の危急の任務に召されている軍隊へと変えていこうではありませんか。(終わり)
トップへ戻る