18 07月
奥義を孕む ビル・ジョンソン 7月18日
奥義を孕む
ビル・ジョンソン
歴史はしばしば神と劇的な出会いをした人たちによって造られていきます。もしあなたがそのような出会いを経験したことがあるならば、それを人に説明するのはとても難しいことがお分かりだと思います。人が理解してくれなかったり、信じてくれない事があるままで生きていくことをあなたは学ぶのです。
あなたは主の臨在が満ちる中で説明のつかない不思議な体験をしたことがあるかもしれません。しかし、聖書や歴史上にそれと同じ体験をした人物を見つけることは可能です。私たちは皆程度の差こそあれ、神との邂逅を経験しています。しかし、マリアのような経験をしたものは誰もいないのです。
聖書は神と出会った人びとの話で満ちていますが、私のヒーローはイエスの母マリヤです。彼女が経験したことは、聖書にも前例がありません。神によって子を宿した人は初めてだったからです。 恐らく彼女は聖書の中で最も偉大なリバイバリストではないかと私は思うのです。彼女に投げかけられた質問を想像できますか?彼女は一生の間、私生児の母と呼ばれたのです。夫となる人も彼女を信じませんでした。天使が彼を訪れて神のご計画を啓示するまでは、ヨセフはマリヤとの婚約を内密に破棄しようとしていました。マリヤはリバイバリストとしての条件を備えていました。彼女が世界を変える何かをお腹に孕んでいたからです。
主の御使いがマリヤに現れたとき、彼女は「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」と答えました。
「御使いは答えて言った。『聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。、、神にとって不可能なことは一つもありません。』マリヤは言った。『私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。』こうして御使いは彼女から去って行った。」ルカ1:35、37—38
彼女の応答がどうしてそんなに深遠なのでしょうか?それはこのような答えは聖書の中にも全くと云ってよいほど見あたらないからです。彼女は御使いの言葉を理解できなかったにも拘わらず信じたのです。
マリヤは「どうしてそのようなことになりえましょう?」と尋ねました。御使いは「聖霊があなたの上に臨みあなたをおおいます。」と答えました。これはマリヤの質問に答えているでしょうか?答えていません。しかし彼女の神に対する答えは「あなたがそう言われるなら、私はお受けします。」というものでした。マリヤは神が宣言されたことを、すべて心にたくわえ思い巡らしていました。安全な場所にしまったのです。人は神が言われることに驚嘆することはできます。しかし、この物語の中では大勢の中で一人だけが神の言葉を宝物として心にしまったのです。これこそが歴史を形造ることに寄与した人達の人生に見られる共通の特徴です。マリヤは神が語られたことを理解できなかったにも拘わらず信じ、大事に胸にしまったのです。
マリヤと神の御言葉との関係は、彼女が自分の息子、受肉されたみことば、に出会う以前からあったのです。神の言われたことを、たとえそれが理解できなくてもお腹に孕む者は、「神にとって不可能なことは一つもありません。」という神からの啓示の実を孕むのです。
「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」ルカ1:45 (終わり)
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