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Walk With God Ministries


02 09月

トッド・ベントリーへの批判噴出に対して思う  坂   達 也 9月2日 


トッド・ベントリーへの批判噴出に対して思う

                           坂   達 也         
                  
今トッドに対して喧々轟々の批判とかコメントが噴出している。トッドが奥さんと別居したと言う公式声明文の外に「既に離婚の手続きを始めた」と言う人もある。実は私も本当のところはよく分からない。その点、私は基本的にリック・ジョイナーの考え方に同感である。(ジョイナーの別文「現在のリバイバルの歴史と将来 パート8」参照) トッドは今総てのミニストリーから離れ、謹慎中の身であるが、自分の「間違い・至らなさ」を充分認めていると言う。
こう言う事の成り行きの後は、往々にして極端な批判に傾く懸念があるので、そのバランスを取る意味で、私は少しばかりトッドを弁護してみることにした。同時にトッドを批判する人に「気をつけてものを言われよ」と重々に警告したいのである。

第一は、神が最後に「ヨルダン川を渡らせる」人たちは若者であることを思い出していただきたい。ボブ・ジョーンズとトッドは二五歳から四0歳を「その若者たち」としたが、この年齢の範囲をとやかく言うのは別にして、少なくとも三二歳のトッドは「ヨルダンを渡る」年齢に属する人で、そのリーダー格の一人として神が立てられた若者なのだ。
一方批判する人たちのほとんどが四〇歳以上の「年寄り」であることに私は気がついた。その点私は、今回のことを通して両方の年代層が学ぶように、神は敢えてトッドがこうなることを許されたように思うのである。それは、若者に対しての警告であると共に、年寄りに対してはもっと厳しい警告を発せられたような気がする。年寄りは放っておいても「小言こうべい」になりがちで、年寄りに若者のあらが目立つのは当たり前である。それだけに年寄りは、言いたいことを我慢し、そのエネルギーを若者を援護し建て上げる方に使って行かねばならない。そうしない年寄りは皆ヨルダンを渡れないと危惧する。その昔年寄りの中でヨルダンを渡ったのはヨシュアとカレブ、僅か二人だけであったことを今一度肝に銘じるべきではなかろうか。今回神からテストを受けているのは、実は年寄りたちであるように私は思う。

第二に、聖書には欠点のない人はほとんど出て来ないことを指摘したい。中でも神が最も愛する人間の一人はヤコブであったことを思い出していただきたい。そのヤコブは双子の兄を押しのけ、母親とぐるになって、親父をたぶらかせて長子の権利と祝福をうばい取った男である。まさにヤコブと言う名の通り「策略で人を押しのける人」であったのだ。もし彼が今の世に生きていたら、人々は何と彼を批判するか、私は考えただけで身震いがする。そのヤコブの良さは、どんなことをしてでも神の祝福を得たいと言う神への愛と情熱に燃えた男であったことだ。ジョイナーはトッドをペテロに似ていると言ったが、私は、トッドはヤコブにも似ていると思う。
しかし策謀家のヤコブも自分の名前と性格がいやで変えてもらいたかったに違いない。神の人に夜通し、しゃにむにしがみついて祝福を受けるまで離さなかった。そしてついに「神と戦って勝ち」イスラエルと言う名を得た。神はこう言う激しい男、しゃにむに神を愛する熱血漢を愛されるのだ。私は今回、自分のことを考えてみた。私の様に欠点だらけの人間ですら哀れんで愛して下さる神なのだから、その神が、少々欠点があっても神を求めて止まない、神を人一倍愛する熱血漢のトッドを愛して用いられない訳がないと思った次第である。私にとってトッドの最大の良さとは、彼が神の御声を聞きたくて常に神に飢え乾いて求めている人であることだ。

第三に、リバイバルとか癒し、聖霊のムーブメントはあくまでも神がなさる業であって、今回においてもトッドを中心にして聖霊のアウトポアリングを起しておられるのは誰でもない、神ご自身であられるのだ。それなら、神が起用している人を下手に批判することは、神を批判することになりかねないことに充分気をつけていただきたいのである。

最後に触れたいのは六月二三日に行われた使徒的アラインメント(一致協力することに同意する)の式についてである。この式はピーター・ワグナーが司会して、多くの使徒と言われる人たちが集まった。その中から特にチェ・アン、ビル・ジョンソン、ジョン・アーノットの三人が選ばれ、トッドがこの三人に使徒的にアラインされた。つまり三人はトッドの後見人・監督官になったのである。そして、彼らがタッドをレイクランド・アウトポアリングを導く伝道者として任命した。
私はこの三人が若いトッドの監督として選ばれたのであるから、今こそその義務と責任を誠意と愛をもってとことん果たしてもらいたいのである。その他に、ボブ・ジョーンズ、リック・ジョイナーがついているので、彼らが父親のような愛をもってトッドを指導することに期待したい。神はトッドにそれが必要であることを初めから見越してこのような神の長老たち(エルダー)を用意しておられるのだから、総て神の御手の中にあるのだ。安心して彼らに任せたい。愛と祈りをもって彼の夫婦関係の回復と個人的成熟、そして、よりすばらしいミニストリーへの復帰を、私も心から願って止まない。(終わり)

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02 09月

終末の大リバイバル時代の幕開け   坂 達也  9月2日


終末の大リバイバル時代の幕開け

【この記事はハーザー誌10月号のために書いた原稿です。】
         
              坂   達  也
 
四ヶ月余り続いたタッド・ベントレーによるレイクランドのミニストリーが八月六日を以って事実上終了した。と言ってもこれでレイクランドのアウトポアリング・ミニストリー、あるいはベントレーの癒しのリバイバルが終わった訳ではない。むしろ、新しい展開へと発展的に移行(トランジッション)したのだ。ベントレーはレイクランドのミニストリーを最初に彼を招いた発祥の教会イグナイテッド・チャーチ(Steven Strader牧師)に返し、今後はこの教会によってミニストリーが継続される。一方、彼自身は「主の栄光の雲に導かれ、契約の箱と共に」世界に出て行き、アウトポアリングを終末の大リバイバルへと移行・推進するための火付け役(catalyst)となる。八月六日のイグナイテッド・チャーチの集会でその正式な引継ぎと新たなる出発が確認された。
 
振り返れば四ヶ月はあっという間に過ぎた。この間、お通夜中にお棺から起き上がった人も含めて三五人の死人がよみがえり、不要になった車椅子が数日間で五十台ステージに並んだ。少なくとも癒しと言う点では使徒行伝を凌駕するのは今や時間の問題である。事実、三五人の死人が生き返ったのは、多くの場合トッドが個人的に祈ったからではなく、聖霊の油注ぎが分与され、主の栄光の臨在がその場所の霊的空気を圧倒的に変えられたから起ったのだ。トラックで集会場の前を通っただけで癒されたとも聞く。その意味では使徒行伝5:15にあるペテロの通る影で癒されたことに優るとも劣らない。

しかしそれ以上に私が評価したいのは、ベントレーの過激的とも言うべき信仰が人々を聖霊に目覚めさせ、噴出(アウトポアリング)させ始めたことだ。今や人々は貪欲に「主に飢え渇き」、主の臨在と栄光を熱烈に求め始めた。「しみもしわもない花嫁」にするために主がクリスチャンの「霊的成熟」のプロセスに火を付けられたと言うべきであろうか。ついに教会に大覚醒が起る前触れである。
特筆すべきことは、レイクランドのミニストリーは夜の集会だけではない。日中に連日ハーベスター(収穫のための働き人)を養成するクラスが持たれ、ここから既に一万二千人が誕生したと言う。油注ぎは伝染し、人から人へと分与されて行く。これが今回のアウトポアリングの最大の特徴であろう。
加えて、メディアにもリバイバルが起っている。テレビとかコンピューターの画面から聖霊の分与が十分受けられることが分かって、メディヤによる伝達技術は、単にフロリダからの実況放送だけではなく、ビデオとかDVDの再生技術を通して人々は世界のどこにいても、好きな時間にいつでも、しかも過去のどの集会にでも、ボタン一つで自由自在に出入り出来るのだから驚嘆に値する。これによって今や同じ放送を世界中で何百万、何千万の人が見たり聴いたり出来る時代に入ったのだ。時間と空間を越えた「偏在」の神は、まさに聖霊による前代未聞の「世界伝道」を開始されたと言って過言ではない。

ベントレーこの四ヶ月で自分の人生も、ミニストリーも、そして世界も変わったと述懐する。それは大袈裟ではない。主のご計画はあまりにも大きく、自分一人でやれることではないと告白した。正直なところ短時間でこれだけのことが起ったのであるから、傍からの喧々轟々たる批判やマネージメントの混乱を招いても全く不思議はない。彼は「代価は支払わねばならない。」と言った。彼は、その代価とは多くの人の祈りと協力であると指摘したが、それ以上に彼自身が相当な代価を払って来ているのだ。予想も出来なかったこの激動の四ヶ月、その大きなプレッシャーの下で耐えて来た彼は、今再び夫婦関係が崩壊し別居生活に入ったと報道された。その後八月一五日に、ベントレーはスタッフの一人の女性と「感情的なレベルで不健康な関係に入っていた」(肉体関係があったとは書かれていない)ことが分かり、しばらく一切のミニストリーから退き、個人的なカンセリングを受けることに同意したと発表された。これは彼の所属するフレッシュ・ファイヤー・ミニストリーからの緊急な祈りの要請として発表されたものである。〈これについての判断はリック・ジョイナーからのメッセージを参照願いたい。〉
ベントレーは今サタンからの攻撃を一身に受けている。これからその激しさが十倍になることを覚悟していると言う。それにつけても自分の領域を脅かす者に対するサタンの攻撃は激しい。アメリカで最も信頼できる預言者の一人ボブ・ジョーンズが三三年前に、堕胎とホモセクシャルを容認するアメリカ社会の傾向に対して厳しい警告を発した時、サタンが現われ、彼がこれ以上警告を続けるなら彼を殺すと脅した。事実、彼は「殺され」臨死の体験をして天国に行った。主は敢えてサタンの攻撃を許されるのだ。何故なら、その人が試練に屈しない時にヨブの祝福を与えることが出来るからである。
 
モーニングスターでの集会
 
こうしてレイクランドを離れ、グローバルなミニストリーの途についたベントレーの最初の訪問地は、計らずもリック・ジョイナーのモーニングスター・ミニストリーの本拠地、フォートミルであった。私はここに神のなさる業の深い神秘性を感じてならない。この場所はその昔80年代に一世を風靡したジム&タミー・ベーカーのPTLミニストリー(世界的クリスチャンTVミニストリー)が、2400エーカーの広大な土地を開発して一大クリスチャン観光地を作り上げたヘリテージUSAのあった処である。PTLは、ピーク時にディズニーランドに次ぐ年間訪問客数を誇った、教会史上に残る画期的な事業であった。しかしこの事業は89年にあえなく崩壊し、その後民間企業による各種の再開発が試みられたが総て失敗に終わり、98年以降は全くの廃墟となっていた。しかし神はご計画を持っておられたのだ。この廃墟へ、直ぐ近くに本拠地を持つモーニングスターを導いた。彼らは2004年9月に、廃屋となっていたホテル等の施設と54エーカーを購入し、500室のホテルとカンファレンス施設を改装してミニストリーを開始した。そして引き続き残りの部分の開発途上にある。私は、神が初めからヘリテージをモーニングスターのために用意されていたと思えてならない。このフォートミルと言う町は南北カロライナ州の州境にあり、近くにシャーロット市がある。この地区にリバイバ
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