09 02月
2006年は植え、剪定し、築き上げる年
ヘクター・トレス
私は2006年のミニストリーの指針を主に尋ねました。2006年は物事が始まる年になると、主が言われていると私は信じます。2005年は主の御業の証、恵み、安息の時でしたが、それはすでに終わりを告げました。我々は今、新たな時に入ろうとしています。今まで敵は、教会が神の御国を完全に実現することを妨害しようとして、多くのものを教会から阻んできましたが、今は教会がそれらのものを敵から奪回するときです。
今まで教会は、自分たちが主の祝福をいただきたいと願って来ましたが、これからはもう一段成長して、教会が国家を祝福する器になるのです。教会が本来あるべき姿、即ち、回復と和解の務めをしていくものとして立ち上がります。地上に神の御国を築くために必要な多くの事がどんどんと起こってきます。それは家族や市町村、国家が変革されることであり、そのためには先ず教会自体が厳しい剪定を受けることによって始まります。
このような理由から、2006年は種まきと建て上げのために重要な鍵となる年となるでしょう。失われた魂を救い、サタンの業を破壊し、収穫が何倍にも増し加えられて、教会がこの世で主権を握るようになるという、主の大宣教命令をまさに実行していく年となるでしょう。
建て上げはどのように行われるか
使徒的預言的なものが正しく理解されて活性化されるでしょう。過去15-20年の間に啓示により明らかにされて来た神の教会に対する真の目的を理解する指導者たちが、今、神によって起こされています。これらの指導者たちは、神の権威と力の栄光ある顕れをもって、教会を活性化するでしょう。使徒的預言的教会が起こされ、そのリーダーの多くは神からの油注ぎを豊かに受けて、彼らの正しい生き方が周りの人に明らかになっていくでしょう。
町の合同の教会、国家の教会が建てられるようになるでしょう。それは、大教会(メガ・チャーチ)が自分の教会が大きくなるという目標を捨て、神の御国の拡大に力を入れるようになるからです。町や地域、国家のトランスフォーメーションへのヴィジョンが、今まで教会の力を奪って来た教派の壁を取り除き、そのような障害を乗り越えて行くでしょう。 これら多くの教会は、聖書に書かれているキリストの身体の真の一致という目標に向かって、今までにはなかった動きを始めるでしょう。
大収穫のために必要な資金を生み出す種(シード・マネー)となるように、神はこれらの教会やリーダー、牧師に今までになかったような経済的祝福を与え始めるでしょう。ある者たちはミニストリーや他の人のヴィジョンに投資ができるように経済的に繁栄するでしょう。また、他の人たちは、キリストの身体が一致して神の御国を建て上げるために適した人材や、技術的資源を提供するための豊かな祝福を受けるでしょう。我々は御国のヴィジョンを持つ他の人たちのために、またその人たちと共に働くために、神が既に与えてくださっている様々な資源の器を用いる準備をしなければなりません。
人々(教会・企業・団体等)の間で同盟や提携が結ばれ、それが大いに用いられるでしょう。霊的な提携が結ばれますが、それは自分のためとか肉的、自己中心的な動機からではなく、又、自分が祝福を受けたり、何か得をすることを求めるのでもなく、ただ町や国が祝福されることだけを求めるものです。そうすることが神の訪れを招き入れます。「神の定められたカイロスの時」が解き放たれるからです。それに加えて、これらの連携はお互いが責任を持ち合う信頼関係を生み、又一人ひとりの道徳感とか誠実さがあらわれ、それを見ている未信者にクリスチャンに対する信頼感を回復させます。
孤立や分派が明るみに出されます。聖書で教えているへりくだりの欠如やプライドが、ミニストリーのあらゆる面で顕わにされるからです。 他のクリスチャンと相互の関係を持たずに働こうとする者の多くは、しだいに恵みと油注ぎを失い、呪われたイチジクの木のように、実をならすことができなくなるでしょう。 このような剪定により多くの者が、お互いに責任を持ち合って生き、活動し、ミニストリーをしなければならないという理解を持つようになるでしょう。
教会はワーシップの祭壇を築き始める必要がある
教会が貧しい者や不当な扱いを受けた者、囚人、未亡人、そして孤児等の必要を満たすことに焦点を当てるようになるので、魂の収穫のために社会福祉的な伝道活動の新たな広がりが起こってくるでしょう。
預言者の働きにおいても剪定が始まるでしょう。神は預言者の世代をおこし、彼らを建て上げ、訓練し、備えをされます。彼らは教会を慰め、建て上げ、育てるために送りだされます。預言者たちはそれにふさわしい油注ぎを受け、今という時をわきまえ、主から召された者として教会の中で自分たちの正当な地位を見出すでしょう。聖書と一致しない預言をしたり、自分の思いで預言をする者たちは、矯正されるか、又は、預言者の仕事から除かれます。
教会はワーシップの祭壇を築き始める必要があります。これは新しい次元での預言的ワーシップや、霊的戦いのワーシップであり、聖霊によって導かれるものです。生ける神が臨在される至聖所にまで歌声と楽器の音が溶けて流れこんでいくようなワーシップです。
現在、楽器奏者と賛美者たちが神によって整えられていますが、その多くの者は全く予想もしなかったようなところから出現します。そして今までなかったような油注ぎを受け、シャカイナ(神の栄光)を地上にもたらし、天を開き、町や地方や国を今まで支配してきた地域の要塞を引き倒す霊的戦いの権威を解き放ちます。徹夜のワーシップやワーシップ礼拝、ワーシップ集会によって、預言者ダニエルのときのように、天の軍勢が解き放たれ、空中のこの世の力、権力と戦うのです。
政治と事業との提携がおこってくる
政治と事業の提携が起こってきます。新しい世代の政治家、事業家、技術専門家が結束し始め、戦略を練り、神の御国建設のために一緒に働くようになります。多くの教会は、町や地域、国の政治や経済によい影響を与えるためには、自分たちが(積極的に)そこにかかわっていく必要があることを理解するようになります。
社会で影響力を持ち、発言力をもつために、積極的にいろいろな分野にかかわり仕事をしていきたい、という願いが急増します。彼らはこの世的な成功を
追及する流れ(マモンやエジプトの霊)に入っていきますが、それによって毒されることはないように気をつける必要があります。神はこのような人たちの中から、ダニエルやヨセフ、ネヘミヤ、エステルのような人たち…即ち、忠実で謙虚、道徳的で誠実であると証明された人…を抜擢されます。
主はこういわれます。
「わたしはわたしの教会をしみもしわもないものとして整えている。わたしの裁きは教会の中からはじまる。その教会が完成したときに、わたしはそれを見て喜ぶであろう。わたしはわたしの教会を建てている。多くのものは一生懸命働いてはいるが、わたしの王国を建てるというのが彼らのヴィジョンやゴール、願いではないので、彼らの労力はすべて無駄になる。今は建て上げ、改善し、回復し、創立するときである。わたしの願いは、わたしの栄光がわたしの教会を通してこの世に現されるのを見ることだ。
産みの苦しみ、揺り動かし、内乱、戦争のうわさが現在ある。今年、多くの国で激しい暴動がおこる。それはわたしの御国が激しく攻められているからだ。ラテン・アメリカでは、わたしの収穫は大いなるものとなるが、敵の抵抗も激しいであろう。いくつかの国では、多くの血が流されるであろう。また他の国々では和解とシャローム(平和)が起こるであろう。」 (終わり)(訳者注)ヘクター・トーレス師は、ピ-ター・ワグナー師の主催する Apostolic Council of Prophetic Elders (ACPE)に選ばれている会員の一人で、今年も恒例の新年への預言を語り合う円会議に出席した預言者の一人です。
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