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Walk With God Ministries


08 07月

遅ればせの帰国報告    坂 柚実子    7月8日


遅ればせの帰国報告


久しぶりにこのコラムを書いていますので、何から書けばよいのかわかりませんが、とにかく、日本旅行から帰ってきたことをまず御報告させていただきます。今回は4月15日から5月22日までの日本滞在でしたが、家族との時間も少し取れたよい旅行となりました。九州から福島までの18の教会を訪ねさせていただき、主人が礼拝やセミナーという形でメッセージを取り次がせていただきました。多くの方々のお祈り、ご親切、ご好意、お世話を受けて、すばらしく祝福された旅を終えることができました。

今回は私たちの日本滞在の後半に、娘がハワイから、息子はニューヨークから来日し、数日間私たちと行動を共にしました。親戚と会ったり、温泉に一泊したり、教会で主人のメッセージを聞いたりすることができました。彼らにとって大変有意義な時となったと思います。



さて、ハワイに戻ると、二つの異変が起きておりました。
一つは、冷蔵庫が故障していたことです。冷蔵庫の扉を開けると、そこにはまさに修羅場でした。すべてのものが暖かい中に何日も閉じ込められていたわけで、腐っていたのはもちろんですが、どこかからか変な虫が湧いていて、生きて飛び交っているものや、死んでそこら中にこびりついているものやらで、全く目も当てられない状態でした。私のハワイに戻っての最初の仕事はそれをきれいにすることでした。

一日掛りで何とかきれいにして、いろんな人と相談した結果、修理するよりも新しく買い換えたほうが得策ということになりました。冷蔵庫のない生活は、もう現代人には無理ですね。昔の人は本当にいろんな知恵を使って食物を保存して暮らしていたのだな、と感心します。冷蔵庫がなければ、余った魚や野菜を周りに人に分け与えるという必然性がもっとあったのでしょう。私たちは冷蔵庫が届くまでの3日間ほど、毎日少しずつ買い物をしてすごしました。

というわけで、思いがけずピカピカの冷蔵庫を買ってもらいました。二つ目の異変というのは、毎日うちの前の椰子の木に泊まりに来ていた、かしましいコモンマイナ達が来なくなったのです! 帰国したその日の夕方、「もうじき子供たち(鳥のことです)が帰ってくるよね。」と主人と話していたのですが、待っても待っても帰ってきません。そのうちに暗くなってきました。おかしい!! そんなことはないはずなのです!

一瞬頭にひらめいたのは、大きな地震の前は生き物が異常な動きをするという事実です。中国の大地震の前にもそんな現象があったと日本で聞いてきたばかりでしたから、主人も数秒かたまりました。でも、、、、、もしかして、違う理由かもしれないので、生物学者でもないのですが、一生懸命考えました。そして二人で「たぶん今は野原で巣を作って雛を育てているのだろう、子供が巣立ったら、また戻るのだろう」、という勝手な結論を出して心を静めたのでした。

このマンションに引っ越したのは1年前の6月30日だったのですが、そのときはすでに
翌朝から鳥たちの騒がしい鳴き声で目が覚めました。ですから、遅くとも6月30日までには、子育てを終えて帰ってくるだろうと、一日千秋の思い(大げさ)で鳥の帰宅を待つ日が続きました。

ところが、今日はすでに7月7日だというのに、鳥たちは帰ってきていません。一体どうしたということでしょうか? 毎年ねぐらを変える習性があるのでしょうか? どなたかご存知の方は是非教えてください。

日本から帰ってからの心身の回復過程には三段階あります。まず身体の疲れ、次に時差、そして頭脳の疲れをとることです。といっても、三番目の頭脳の部は主人に限ったことなのですが、やはり連日のメッセージの御用は大変神経を使ったようで、その疲れがすっかり取れるまでにはほとんど一ヶ月かかったと思います。主人も今はすっかり元気になり、次の仕事に取り組んでおります。皆様のお祈りを心から感謝して、帰国報告とさせていただきます。 (おわり)

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06 04月

ココ・クレーターの植物園   坂 柚実子   4月6日


ココ・クレーターの植物園

先回の御紹介した山はココ・クレーター(噴火口)という名ですが、うちの方角から見ると、ただの小山に見えるので、ずっと不思議に思っていました。そしてある時、山の反対側に行って見ますと、そこは大きな火口になっていたのでした。勿論、ハワイ諸島で活動している噴火口は、今はハワイ島(ハワイ諸島と間違えやすいからか、ビッグ・アイランドとみんな呼びます。ハワイ諸島の中で一番大きい島です)に移っているので、ココ・クレーターはもう噴火はしないでしょう。

平たい火口の中に植物園があって、60エーカーの広い敷地にいろんな植物が植えられています。今はまだ建設中(ここ数年、もしくは十数年建設中なのかもしれません。ハワイでは万事がゆっくりしたペースで進むらしいのです)キチンと整備されているという感じではありませんが、かえってとてものんびり感があり、主人と二人で時々散歩に行きます。入ったところにはプルメリヤの森があり、今ごろから盛んに花を咲かせます。プルメリヤの花はレイに使えるのですが、入り口にはちゃんと「花を摘まないでください。」と書かれています。入場は無料ですが、入り口に一人おじさんがいつも座っています。

プルメリヤの森を過ぎると、アメリカ、アフリカ、南米などの立て札が立っていて、それらしい植物が植えられています。主人が張り切って写真を撮ったので見てくださいね。(終わり)

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09 03月

朝の散歩道    坂 柚実子  2008年3月9日


朝の散歩道


私は朝、近所に散歩に出かけます。
イエスは「野の花を見てごらん、空の鳥を見てごらん」と山上の垂訓の中でいわれましたが、散歩をする私を楽しませてくれるのは、花と小鳥です。神は私達の毎日の生活を楽しくするために花と小鳥を創造してくださったのかもしれませんね。

ハワイの花といえば、プルメリヤ、ブーゲンビリヤ、ハイビスカスがもっとも一般的で、見るからに暑さに強く日照りが続いても大丈夫な木の花が多いです。
プルメリヤの花は一軒に一本はあると思えるほど愛されていて、花が木の下に落ちていますが、香水にもされるとおり、とてもよい香りがしますので思わず拾ってしまいます。先日、拾った白いプルメリヤの花を指先にそっとつまんだまま歩いていたら、風が吹いてきて指の中でそれが風車のようにくるくると回りはじめました。きっと木から落ちるときもくるくると舞い落ちるのでしょうね。

このあたりの家々は、みんなおなじような平屋が多いですが、庭は千差万別です。手をかけている庭は一目瞭然ですが、その中でも木の花ではなく草花をきれいに育てている庭を見るのはとても御馳走です。桔梗、菊、アスター、トレニヤなどが咲いていて毎日の水遣りが大変だと思うのですが、私の心を和ませてくれます。

散歩の行き先の一つはココヘッド・パークで、うちから20分くらいですが、そこにココ・クレーターという山があり、高い頂上まで階段(使われなくなった鉄道の枕木です)がついています。元気な人はほとんど駆けるようにして上っていきますが、私の場合はほんの少し上って海を眺めておしまいです。

「砂漠は生きている」という映画では、カラカラに乾燥している砂漠に雨季がくると、それまで息をひそめていた動物、昆虫、植物が一斉に活動し始める様子が映されていました。ハワイも雨季に入ると、今まで茶色だったココ・クレーターが緑色になり、足元には小さな野の草が咲きます。目立たない花たちですが、私にはとてもかわいく思えます。野の花を「栄華を極めたソロモンより美しい」と言われたイエス様は、すばらしい美意識を持っておられたようですね。父が露草を「非常に美しい花」と表現していたのを思い出して、ちょっとうれしくなりました。(終わり)


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23 01月

カワイ島での年明け  坂 柚実子  2008年1月23日


カワイ島での年明け 

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

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暖かいお正月にも慣れました、とは言っても、やはりハワイに来るまでの60回ほどの年越しは寒いものでしたから、今回の年越しも「今日は大晦日なんだからね。」とか「今日は元旦ですよ。」とか自分にいい聞かせないと、うっかり忘れそうになりました。一年のサイクルはやはり身体で感じるものなのでしょう。

今回は、私たちが住んでいるオアフ島の少し北に位置しているカワイ島に家族で年末年始4泊の滞在をし、カワイ島を探索してきました。ハワイ諸島は海底火山の噴火で出来た島々ですが、北の方から出来たそうで、一番南のハワイ島(紛らわしいので普通Big Islandと呼びます)は現在もキラウエア山が噴火しています。まさに今出来つつある島で、ジェラシックパークに出てくるような巨大なシダが沢山茂っていたり、島中に固まった黒い溶岩が露出しています。

その反対に一番北のカワイ島は「ガーデン・アイランド 庭園の島」という愛称が示すように、生えている木々はまるでオレゴンを思い出させるように茂り、深い渓谷や川があり、落ち着いた雰囲気です。実は主人と私は38年前に新婚旅行にカワイ島に来て「ココパーム」というホテルに泊まったのでした。そこはプレスリーの「ブルー・ハワイ」という映画のロケも行われたところなのですが、今は荒れ果てて廃屋になっています。時の流れを感じさせるに十分でした。

天気はもう一つぱっとしませんでしたが、私たちはハイキングやショッピング、美術館などを楽しみました。ハイキングをした渓谷の頂上からのながめはすばらしく、小さな島とは思えない雄大な眺めを心から楽しみました。ハワイのお土産物の一つにコアの木で作られた宝石箱とか、サラダボールがありますが、コアの葉は柳の葉のように細いのですが、一枚一枚はじめからカーブしています。何か生長途上の都合で曲がってしまう葉はあるでしょうが、初めから曲がっている葉を持つ植物というの珍しいと思うのですが、いかがでしょうか。そのコアの木が沢山生えている山道を杖をつきながら4時間ほど歩き、へとへとになりましたが、どうにか最後までがんばることができました。

私が買ったお土産は「Red Dirt Shirt 赤土染めのシャツ」で、これはカワイ島の赤土で染めた赤茶色のTシャツです。パンフレットによれば、普通のTシャツを売っていた店が1992年のハリケーンで店中泥だらけになり、商品も赤い泥水にまみれてしまいました。このままでは店の継続が困難という危機に、「いっそのこと、シャツを全部赤土で染めてはどうだろうか?」というアイディアが浮かび、それが今では特産品になったということです。いい話ですよね。

そして、私が買ったTシャツの背中には次のような言葉が印刷されています。
1.天候でその日の良し悪しを決めない。
2.人生で一番すばらしいものは物ではない。
3.いつも真実を告げよ。うそを覚える必要がなく楽だ。
4.静かにやさしく話せ。
5.力をぬいてリラックスせよ。
6.沢山のおもちゃをもって死ぬ人も、死ぬ。
7.年齢は考え方次第。坂を越えると早く走れる。
8.豊かになる方法は二つ。もっと稼ぐか、もっと欲しがらないか。
9.見かけはどうでもいい。美しさは内面のもの。
10.雨が降らなかったら、虹も出ない。

皆さんはどれがお好きでしょうか。
それでは、2008年にも主の恵みが虹のように皆様の上に輝きますように。
(その前にちょっと雨が降るかもしれませんが。)  (終わり)


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22 12月

YWAMについて    坂 柚実子   12月22日


YWAM(Youth With A Mission)について

私たちが今行っている教会(ハワイカイにあるキングズ・キャシードラル)は、先日の礼拝にハワイ島コナに本部のあるワイワム(ユース・ウィズ・ア・ミッション)の創設者であるローレン・カニングハム師をゲスト・スピーカーとしてお迎えしました。日本にもワイワムの支部がいくつかあり、よく知られた団体だと思います。最近では私たちの友人のお嬢様である天川光世さんが、コナのワイワムでの学びのあと、中国に宣教の実地訓練に行かれ、信仰が大きく変えられたことを見させていただいています。また、オレゴンで私がホスト・ファミリー関係の手伝いをしていた英語学校の、エドモンド・ブショア校長ご夫妻がワイワムの卒業生で、大変高く評価しておられました。 ブショア先生から「神の御心を知る」ことがワイワムの学びの目的だと聞いていましたが、その意味を今回カニングハム氏のお話を直接聞いて、はっきりと理解することができました。

カニングハム師の話は胸がわくわくするような主にある冒険談でした。神からの指示を受けてそれを実践していくときに、どんなにすばらしいことが起こるかという証が沢山ありました。その日に彼の著書「Is That Really You, God―Hearing the Voice of God」を買ってきましたが、読み出したら面白くてほとんど一日で読んでしまいました。それは、先生個人のことから、学校のこと、また、世界中に何万人もいる学生、スタッフ、宣教師たちにいたるまでの様々な証で満ちていて、それを通して「神の御心を知る」ことの大切さとすばらしさ、そしてまた、失敗を通して学んだことなどがやさしい口調で書かれていました。

インターネットで調べたところ、「神様、私に語ってください-主の御声に聞き従ったある若者の物語」というタイトルで、1994年に新生出版社から塩沢恭子氏訳の日本語版が出ているようです。皆様にも是非お勧めしたい本です。

カニングハム師が来られたまさに同じ週に、コロラド州デンバーのワイワム宣教師訓練学校で二人の学生が射殺されるという事件が起きました。私たちの教会ではカニングハム師のため、ワイワムのためにお祈りをさせていただきました。(この事件の後日談に関しては主人の文をお読みください。)

さて、あと数日でクリスマスです。私たちもハワイに来てから4回目の暖かいクリスマスを迎えようとしております。このマンションに移ってから半年になりますが、マンションの正面玄関は、沢山のクリスマス・ライトで飾られ、私たちの目を楽しませてくれています。皆様も主にあって、祝福に満ちたクリスマス、そしてお正月をお過ごしくださいますように。2007年に与えられたすべての主の恵みに心から感謝しつつ。 (終わり)


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