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13 03月

私がトランプ氏に投票した理由           ビル・ジョンソン    2017年3月13日


私がトランプ氏に投票した理由

 

ビル・ジョンソン  2016年11月9日(選挙の翌日発表)

 

【訳者注:今回の大統領選挙の最大の特徴は、予想に反して勝ったトランプ大統領に投票した人を、彼の対抗者に投票した人が、これ程敵意をもって激しく非難の感情を表したしたことは、南北戦争以来なかったのではないかと思います。

しかも、それに近い対立感情がクリスチャンとその教会内でも起こったのです。特にクリスチャンの中で影響力の強い、人望のあるビル・ジョンソン師は多くの人から師が誰を選ぶかを執拗に聞かれました。しかし、師はかたくなに選挙が終わる迄その問いに答えず、投票が終わった翌日に初めて下記の文面を発表したのです。これを発表した後で、師は「クリントン氏」という具体的に名前を挙げたことを非常に悔やんでおられたといわれます。】

 

 

 私は今回の選挙で「もしあなたがトランプ氏に投票するというならば、聖書をよく調べてみてください。それが聖書的に正しくないことがわかるでしょうから。」と多くの人から言われました。そこで私が聖書を調べたところ、 以下のことがわかりました。

 

1.殺人及び堕胎は悪いことであることがわかりました。クリントン氏は赤ちゃんが生まれる直前まで堕胎を許すと言っています。「赤ちゃん、baby」という言葉を「胎児fetus」と言い換えても現実は変りません。それは赤ちゃんです。女性は自分の身体に起こることを決める権利があります。しかし私たちが持つ権利はすべて、他人の権利を侵害する時点でなくなります。堕胎はお腹の赤ちゃんの権利の侵害です。また、私たちが持つ権威の聖書的な主要目的の一つは、「声を持たない者の代弁者となること」だということもわかりました。お腹の赤ちゃんは「声を持たない者」です。お腹の赤ちゃんたちは誰かが立ち上がって語ってくれるのを黙って待っているのです。クリントン氏はそのことを拒否しました。

 

2.政府が持つ主要な責任の一つは、国民を守ることだとわかりました。クリントン氏は、ベンガジにおいて私たちの国を代表する人たちが救助を求めていたにもかかわらずそれを退けました。そしてユーチューブのヴィデオに責任があると、それが真実ではないと知りながら、偽って責任転嫁をしたのです。

 

3.海外から来る人たちに憐れみを持つことは重要ですが、まず自国民の安全を守る責任が第一であることがわかりました。国境が閉ざされていないことは、その責任を果たさないことであり、アメリカに住む人々の安全を守るために毎日危険を侵して犯罪を取り締まっている警官たちに、過酷な任務を負わせることになっていることがわかりました。それと同時に不法入国者に対しても可能な場合は憐れみをもってよい対処法を考える必要が大いにあることもわかりました。

 

その一方、国の指導者たちに「どの法律は守り、どの法律は無視してよい」という選択権などあるのでしょうか。もしあるというのならば、政府関係者は自分を法律よりも上に置いているのです。「不法移民」はその言葉の通り不法なのです。もし悪い法律ならば変えねばなりません。

 

4.「正直さ」は神の御国の中心的価値であるにもかかわらず、クリントン氏は何十万という機密文書を含むEメールを削除し、しかもそれに関して議会で虚偽の証言をし、証拠隠滅を図ったことは、この御国の価値を犯したものであることがわかりました。機密文書がそれを見るべき立場にない人の手に渡り、国家の安全を脅かしていたことがわかりました。

 

5.神は私たちが働くことによって裕福になるための技能を与えておられることが分かりました。しかし政府が働かない人にお金をただで与えることは、他人に依存する生活を生みだし、そのような福祉政策は逆に彼らや政府のために危険であることがわかりました。クリントン氏が信じるリベラルな政策は、彼らが唱える問題解決の方法とはならず、実際にはかえって問題を生み出すことになりました。

私はまた、多くの場合、政府による福祉システムは一見人々を助けるように見せかけますが、実際は人々にとって本当に必要な「労働によって得られる自己価値感」を奪っていることがわかりました。

政府は、社会のシステムからくる貧困のサイクルを破らねばなりません。そのために働いて所得が得られる充分な職場をすべての人種のすべての家庭に与える責任があります。それが神の御こころです。その職場提供に問題があるなら、その問題にお金を使うべきです。しかし福祉と言う名でただ(応急処置的な)お金を投げ与えるだけでは問題の根本的な解決にはなりません。

 

6.人々自身が憐れみをもって他人を助けることが今切実に必要とされています。困窮している人に手を差し伸べることは、すべての(隣人と)社会自体に与えられた栄誉ある責任です。

しかしこれに反して、最近の社会主義的な考えによって書き換えられた「家族」の定義は、不道徳であり、実際に神によって呪われていることがわかりました。悲劇的なことにこれがクリントン氏立候補の中心的立場であり、価値観です。

 

7.社会主義(ソーシャリズム)は、イエスとその教えに反することがわかりました。主は貧しい者に与える大切さを強調されました。しかし一方で、主が「1タラントを持つ者から取り上げて、一番多く持つ者に与えなさい」と言われたとき、主が社会主義者ではないことがわかります。

社会主義は、国家の支配と力によって、人々から個人として持つべきアイデンティティーと自由を奪います。クリントン氏が中心となっているリベラルな政策は、このテーマを誇り高く推奨します。政府が富裕層から取り上げて貧乏な人に与えるならば、自分の憐れみによって貧困問題の解決の一旦を担う時に得られる自己評価感(と責任感)を富裕層から奪うことになります。政府があなたからお金を取り上げて貧しい人に与えることを、私は「憐れみ」とは呼びません。私が自ら進んで与える時に、初めて憐れみとなるのです。

 

8.私は、誰かを「人種差別者(レイシスト)だ」と告発することは、アメリカ人が皆立ち止まり、自分が人種問題を更に大きくしているのではなく本当に解決の一旦を担っているかどうかを考えねばならない深刻なことであるとわかりました。トランプ氏の周りのスタッフや彼の会社で働いている人たちを見たとき、少数民族(マイノリティー)の人達が彼に非常に感謝し喜んで働いているのが分かりました。又、トランプ氏が人種差別者であるという告発は、人々の恐れを煽るためのサタンの罠であり、人々の決断プロセスを操縦しようとするものです。

私はサタン自身が「告発者」と呼ばれているのがわかりました。そして善良な人々が、自分の判断が間違っているにもかかわらず、誰かの悪いイメージを創ることが人々のためになっていると思い違いをするという罠に往々にして陥っていることがわかりました。トランプ氏はクリントン氏の競争相手になるまで人種差別者と呼ばれたことは一度もありません。

 

9.イスラエルを祝福するものは主に祝福されることがわかりました。そして今までのリベラルな政策が、アメリカにとって重要な同盟国であるイスラエルとの何十年にも渡る友好関係に危機をもたらしたことがわかりました。

 

10.「政治的正しさ(political correctness)ー真の正しさではなく、その時の世間的に人気のある考えに同調する言動)」は目新しいことではなく、イエスご自身もそのようなチャレンジを受けられたことがわかりました。主は人々の意見によって統治されることを拒否されました。人を恐れること(それが「政治的正しさ」の到着点です)は、自分自身で思考する自由を奪う故に、神の鼻にとって悪臭であることがわかりました。

 

11.神が一つひとつの国にユニークな価値を置いておられることがわかりました。そしてグローバリゼイションへの動きは、現代のバベルの塔に他ならないことがわかりました。それは同一化によって一致をもたらそうとする人間の努力であり、個人や国家の多様性を喜ぶ自由をなくすものです。

 

12.女性を性的に卑しめるような話をすことは間違いであることがわかりました。それは人を所有物のように扱うことだからです。それは言い訳することのできないことですが、赦されないことではありません。私はまた、赦しを求めた人を赦すことは大切であることがわかりました。

トランプ氏は10年前の自分の間違いを認めて公に謝罪しました。彼の罪を裁く人たちが、自分の罪を告白したときに裁かれないようにと私は願います。ある人が実際どのような人かを見るために、私はその人の子どもたちを見ます。トランプ氏の子どもたちは父親を敬愛し彼と共に優秀な働きをしています。これを読む方も皆、そのようであることを私は願います。

 選挙というものは何であっても大変ですが、今回ほど大変だったものは無かったように思います。どの候補者に投票するか、しないかには正当な理由があります。残念ながらビリー・グラハムやマザー・テレサは立候補していませんでした。ですから限られた中で最善をつくすことが私たちの責任です。そして私は良心をもって投票しました。選挙の結果は神からのものだと私は信じます。それと同時に、私の愛する多くの人たちは、私のような見方をすることができないこともわかりました。

いずれにせよ、 神と人々に対する私の愛には変わりがありません。そしてクリントン大統領、ブッシュ大統領、オバマ大統領のためにしたと同じように、私はトランプ大統領とその家族のために主の守りがあることを祈ります。そして彼が殆ど不可能に近い問題解決のために偉大な知恵を受け、神や人々の助言に耳を傾けるようにと祈ります。彼が神と人からの愛を更に受けるように祈ります。

この選挙結果で落胆している人たちに神が平安と約束で満ちた希望を与えてくださるようにと祈ります。最後に私たちがすべて夢を実現できる人生を送り、健康と人生のすべての領域において祝福されるようにと祈ります。(終り)


04 03月

危機を迎えたかに見えるトランプ政権(二)      坂 達 也      2017年3月4日


危機を迎えたかに見えるトランプ政権(二)

 

 坂 達 也

 

「共和党は、幾つかの主要な州で党の大統領候補を勝たせるための特別な努力をした結果、州毎の選挙人による全体集計でかろうじて過半数を獲得し、大統領選に勝利しました。しかし、一人ひとりの投票者による人気票は僅か40%しか獲得できなかったため、民主党側の不満は爆発し大混乱となりました。選ばれた大統領がワシントンに到着するに当り、あまりにも多くの暗殺の脅迫状を受け取ったため、選ばれた共和党大統領のワシントン入りは秘密裏のうちに行われました。就任式は、街の主なビルに軍隊を配置させるほどの緊張のうちに、未だかってない程の警備体制の中で行われました。多くのコングレスの議員たちは式に参列するのを拒否しました。」

 

 以上を読まれた方の多くは、私も含めて、てっきり今回のトランプ大統領のことかと思われたに違いありません。しかし実は上記の文章の最後は次のように結ばれています。

「このような事態の中で1861年3月4日、アブラハム・リンカーンは第16代大統領に就任しました。」

 

 上記はリック・ジョイナー師がフェイスブックに載せた記事ですが、彼が言わんとしていることは、今のアメリカで起こっていることは、建国以来、同じことが既に二度三度と起こったことが多く、特に驚き、慌て恐れることではない、と言うことのようです。

 

リック・ジョイナー師と「モーニングスター・ミニストリーズ」

 

 ここで皆様は、私が頻繁にリック・ジョイナー師を引き合いに出すことにお気付きかと思いますが、 今回その理由をご説明させていただきます。

 率直に言って、今トランプという新大統領が突如現れて困惑しているのはアメリカ国民だけではありません。むしろ世界中の人々が彼をどう考えたらよいのかを全く扱いかねているというのが正直な状況であると思います。私は昨年来、そのような型破りなトランプ大統領のことを頻繁に書かせていただいておりますが、それは私がたまたまアメリカに住んでいるからという理由で興味半分の「時事解説」をしているつもりは全くないことをお断りしておきます。第一、私にはそれだけの知識も資格もありません。しかし唯一つだけ確信していることは,トランプ大統領は神が選んで今のアメリカに送った人であること、しかも、彼は最近ボーンアゲインしたクリスチャンであること、そしてその意味を真に理解出来る人はクリスチャンに限られることです。とは言っても、残念ながらアメリカのクリスチャンの多くがトランプ氏に強く反感を持っていることも厳粛な事実です。

 

 それではトランプ大統領を信頼出来る人とはどんなクリスチャンなのでしょうか。それは聖書に書かれた神、イエス・キリストを真に正しく理解し、その「創造者の神」に絶対の信頼を置く、揺るがない信仰の人でなければならないと私は思います。参考になる聖書箇所の一つは詩篇46章です。ぜひお読み下さい。

 

 私たち WWGM では最近、ジョイナー師の他にマイク・ビクル師のメッセージをご紹介しましたが、これからビル・ジョンソン師のものを掲載する予定です。それは主が多くの使徒的預言的なリーダーをアメリカに立て、その人たちにそれぞれ違った見方、考え方を持たせることによって、御国全体を建て上げるための違った任務をそれぞれのリーダーに与えておられることを皆様にお知らせして行きたいと思うからです。

 そのようなクリスチャンの中でも、私は、リック・ジョイナーという人は、神が最後の時代のために特別に用意された「政治・経済」を担当する特別な「御国の使徒・預言者」の一人であると信じております。そのリック師のミニストリーを今回はご紹介させていただきます。

 

 リック師は、マタイ24:45ー46をモットーとして掲げ、モーニングスター・ミニストリー(以下MSMと略します)を確立して30余年、直下に4つの教会を持ち、それぞれに確立した牧師を立て(師自身も説教をします)、その他、助けを必要とする世界中の教会に手を差し伸べ、何千人と言うミショナリーを世界50カ国に送っています。そして師は、主に示されて特に教育に力を入れ、幼稚園から大学迄一貫した学校を設立し、それにワーシップリーダーを育てる学校を加え、ほぼすべての分野でのリーダーを使徒訓練することに専心して来た人です。その彼に主が直接多くのビジョンを与え、そに従って書かせた本が50冊以上にもなります。

 主は又、そのためにボブ・ジョーンズ師のような卓越した預言者を送り、ジョーンズ師は、リック師のミニストリー形成の過程のほとんどを逐次神の預言によって指導しました。それによってMSMは、今では世界中のクリスチャンを対象にしたインターネットチャーチ、ビデオ・ミニストリーを発信し、又、年間を通じて多くのテーマを強調する種々のカンファレンスを主催しております。

 それだけではありません。御国における政治・経済・社会・教育等の広い分野で「主の御国の達成」のための具体的な活動を組織し、助け、それぞれの分野でリーダーを育成する「オーク・イニシャティブ」というユニークな活動も行っています。このMSMの経営理事の中には預言者、軍人、ビジネスマン、教育の分野で活躍するそうそうたる経歴を持つ社会人の権威者が集められており、リック師の「御国を建て上げる」ミニストリーを助けております。

 私たちはここ数年、リック師のMSMのパートナー・メンバーとなっていますが、それによって、アメリカの現状を皆様にご報告する色々な貴重な資料を得ることができます。勿論MSM以外にも広く情報収集に務めていますが、今回は次の四つの理由により、リック師の意見を特に重視していることをお伝えします。

 

(一)彼はほぼすべてのことに主からの預言的指示を受けている人であること。私はこれは大変重要なことであると思います。

(二)主が来られる直前の終末の時代に起こることと、その時に具体的に主がクリスチャンに期待する「御国達成」の仕事が何であるかをしっかりと把握している。

(三)彼はアメリカの歴史、特にクリスチャン国としての政治形態の歴史と憲法に精通していて、又、人間の歴史、世界の歴史に関する聖書解釈の権威者でもあります。その基本的聖書解釈は下記の通りです。

 

 「神は人を、ご自分のかたちに似るように造られた」という聖書の意味するところは「それぞれ違った人種が違った文化を持って集り、国を造り、それぞれが仲良く神と共存するように造られた」のであって、そのような国はそれぞれが国境を定め維持する(使徒行伝17:26等)のが神の考え方であると彼は言います。

 その意味で皆が同じ考えと同じ生き方だけに統一され、それによって「世界統一」を目標とするようなグローバリズムは元来の神の考え方ではありません。むしろ悪魔こそ「世界統一構想New (One) World Order による世界統一」を目指しています。

 アメリカの歴史はそのような神の考え方を基に世界中から集まった移民の集合体であり、主な最初の移民は英国から逃れて来たプロテスタント・クリスチャンたちでした。それ以降は、世界中からの移民によって国が形成され、中でも奴隷として連れて来られた黒人が人種的には大きな要素を構成しています。そのような形成課程を持つアメリカ合衆国では、国の指導者(大統領)は最初から常に多くの反対者に囲まれ、国が二分して保守派とリベラルの二派が戦うことは、建国以来の民主共和国としてのユニークな伝統であると云えます。

 

 続いて、リック師とMSMグループの「トランプ大統領に対する考え方と、それを支える主な預言の数例をお伝えします。

(一)トランプ氏は「イザヤ書45章のシラス王のような人物」で、前代未聞、桁外れの行動力を持つ大統領として、主が使命を持たせて送られた人物であること。

(二)トランプ氏は、都会の裏路地で四方八方から来る敵と戦う「路地ファイター」に似て喧嘩に強い人。アメリカはそのようなリーダーがある一時期(今)必要であることを示されたのです。

(三)トランプ氏の考えはポピュリズム(大衆迎合主義)とか、「アメリカ第一」を主張することが非難されますが、 むしろ今の時は、主の愛に基づく「愛国心を持つ者 patriots 」によって国を建て上げることが重要であると主から知らされて来たと言います。

(四)ボブ・ジョーンズ師の最後の預言が「アメリカはリベラルな左翼が(選挙に破れ)大きな傷を受けた『手負いの獣』となってあばれる。」であった通り、今はそれが現実となったとリック師は言います。

 

リック・ジョイナー師の終末に関する基本的な理念

 

 トランプ新大統領に反対する過激勢力の急激な台頭によって、今のアメリカは国全体がまるで二派に分かれて戦う混乱状態にあります。リック師はそれを「第二の南北戦争(市民戦争)」に例える一方で、根本的にこの争いは、罪を犯したアダムとエバの最初の子どもたちアベルとカインの間で始まった争いと何ら変わりはない、今は、主を迎える直前の「終末の時代」に入っており、この時代には、人間が蒔いた良いこと、悪いこと両方の種が最終的に最大限に実る時である、そのすべての実りを私たちが刈り取る時であるといい、それがイザヤ書60:2−3に書かれていると指摘します。

 「・・・見よ。やみが地をおおい、暗やみが諸国の民をおおっている。しかし、あなたの上には主が輝き、その栄光があなたの上に現れる。国々はあなたの光のうちに歩み、王たちはあなたの輝きに照らされて歩む。」

 

 その意味を私は次のように解釈したいと思います。すなわち、「先ず悪い種の実りが地上に満ち溢れ時が来る。その時は闇が地上をおおう時となる。しかしその時に御国の民の上に主が輝き、主の御国の民であるクリスチャンが闇を制し、彼らの勝利の上に主の栄光が現れる。その時に私たちは良い種が実る最大最高のリバイバルが来る。」

 

 リック師は「今大変な事態がトランプ大統領とアメリカの上に起こっているが、それは戦いの始まりに過ぎない。この戦いはこれから益々激しくなるーしかし私たちは最終的には間違いなく圧倒的に勝利し、そして最後の大収穫のリバイバルを刈り取る時がやって来ます。」と言い、今起こっていることのすべてに非常に楽観的です。主がそうであるように、私たちも、何が起こっても常に喜びに溢れ、絶えず祈り(主との交わり)すべての事に感謝し、主の臨在と平安の中で生きることを提唱しています。

 

アメリカ合衆国議会合同会議での大統領演説

 

 最後に、2月28日にアメリカ合衆国議会下院議事堂で行われた会議において、上下両院議員と、最高裁判事、軍の首脳メンバー、大統領閣僚等(それに家族を含む多数の招待者が観客席に参列)の前でトランプ大統領が演説しましたが、それについての反響をご報告します。

 これは大統領が国民とその国民が選んだ議会に対して、大統領としての施政方針を発表する恒例の行事の一つですが、今回の演説は、折から国を二分して激しく争って来た共和・民主二党に対して、トランプ大統領自身が今迄の激しい喧嘩口調とは打って変わって、大統領にふさわしい格調のある落ち着いた声で国の危機を力説し、両党並びに国民へ「小さなことで争うのを止め」国の再建のために「一致と協調」を呼び掛けたのです。しかも彼はこのような演説にありがちな内容のない美辞麗句を全く並べず、単刀直入に実質的で内容が充満した提案をしたのです。これにはさすがのリベラルなCNNでさえ「すばらしい演説であった」と誉め称えました。ある人たちはアメリカ史上最高の大統領演説ではなかったかと評価する程の内容でした。

 特に新大統領命令による最初の犠牲者として、イエーメンにおける対テロとの戦いで戦死した海軍軍人ライヤン・オーエンズ海軍シール特殊部隊員の未亡人が、二階席の大統領家族の席に招かれており、彼女に向かって戦死した夫を「英雄ライヤン」と呼んで大統領が称えた時には、会場は騒然となって全員が立ち上がり万雷の拍手を未亡人に送りました。オーエンズ夫人は抑えようとする涙が抑えきれず、ついに天を見上げてむせび泣く姿を見上げた観衆の拍手は2分近くも続きました。恐らく会場で涙を流さなかった人は一人もいなかったと思いましたが、私たちも含めテレビで見ていた人の多くも目頭が熱くなるのを止めることが出来なかったと思います。敗戦国日本で育った私には、アメリカに渡った時初めて日本では味わえない「国を愛すること」のすばらしさに遭遇しましたが、今回もその感激を改めて味わうことができました。

 翌日の電話による世論調査の結果は、トランプ大統領の演説をポジテイブ(良かった)と答えた人が78%、ネガテイブな人は僅か21%、又、これでアメリカの先行きは楽観的と答えた人が69%であったそうです。これで極端にリベラルなメデイアとか左翼政治家たちから国民が離反するようになることを切に望みます。

 

 しかし戦いは始まったばかりです。最後のあがきに入った悪魔の攻撃は世界中でこれから益々激しくなることを覚悟しなければなりません。

 ですから、今最も必要なことは日本のクリスチャンの皆様が、日本と共にアメリカのため、そして世界のため、特に最終的に世界中を巻き込んでの戦場となるイスラエルの為にとりなして祈っていただくことではないでしょうか。どうぞ引き続きお祈りください。(終り)


02 03月

神の優先順位 (その2)   マイク・ビクル            2017年2月27日


神の優先順位 (その2)

          

            マイク・ビクル

 

イエスがご自分の徳について自ら語られたのは、聖書の中で一回だけで、それは「わたしは柔和で、へりくだっている I am gentle and lowly in heart (マタイ11:29)です。勿論主はすべての徳を豊かに備えておられますが、ご自分では「わたしは愛である」とか「わたしは知恵がある」とかは言われませんでした。

私たちがこれを知るのは大変重要です。今アメリカが直面している危機の解決を持っておられる唯一の方が、「柔和でへりくだっていることが私の徳です。」と言われているのです。

 

主は「わたしは柔和で、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。」と言われます。いと高き神であられる方がこころがへりくだっていると言われているのです。「わたしのくびきを負って」とは、イエスと同じくびきにつながれて歩くということです。「わたしと並んでへりくだりのくびきを負い、わたしからへりくだりを学びなさい。」と言われているのです。そしてそうすれば「たましいに安らぎを得られる」と約束してくださっています。私たちの心の嵐がおさまるのです。イエスに信頼し、へりくだりのくびきを共に負い、イエスにすべてを委ねるとき、私たちはたましいに平安を受けるのです。

 

詩編45はイエスの再臨について語っています。2節に「あなたは(主は)人の子らにまさって麗しい。あなたのくちびるからは優しさが流れ出る。」とあります。イエスの麗しさが柔和な言葉と関連していることがわかります。

 

マタイ5:5でイエスは「柔和な者は幸いです。その人は地を相続するからです。」と言われました。これは現在にも当てはまりますが、特に終末のための言葉であり、終末において完全に成就されます。闇の攻撃が激しくなり始めた今の世の中で柔和であり続ける人は、権力や地位がなくてもこの地を統治するようになるのです。

 

2005年5月に主は私に力強い預言の言葉をくださいました。私はベッドでぐっすり眠っていたのですが、突然目を覚まして主の言葉を宣言したのです。「柔和は神の恵みを引き寄せる磁石である!」と。そして主の霊が私の上に留まるのを感じました。主は「マイク、これはあなたへのメッセージです。これはあなたの人生とあなたのミニストリーにとって非常に重要です。」と言われました。これはヤコブ4:6に「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」とあるのと同じだと思います。

 

1984年4月にも私は強烈な霊的経験をしました。私は目を覚ましていたのですが、主の御声をはっきり肉の耳で聞きました。土曜日の朝でしたが、威厳に満ちた権威ある大きな声で、主は「わたしはあなたに告げることがある。」と言われました。それは50キロ先から聞こえるようでもあり、私のお腹の中から聞こえるようでもありました。主は「ボブ・ジョーンズに電話をしなさい。」と言われました。不思議なことに私が電話をする前にボブが私に電話をかけてきました。彼は「主がマイクに電話をして伝えるようにと言われた。」と言いました。彼のメッセージは次のようなものでした。

「主は『へりくだり』を強調されるが、キリストのからだの多くの者はそのメッセージを拒絶するであろう。あなたが『へりくだり』を強調することは非常に重要なことだ。多くのクリスチャンは『そんなことはしたくない』と言うであろうが、決して退いてはならない。将来起こることに対してこれは非常に重要である。」これが主からの言葉であることは明白でした。

 

イエスはマタイ24で 有名な終末の預言を与えられましたが、現在私たちはその時代の始まりにいると私は思います。イエスは10節で「また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、」と言われました。つまづく(腹を立てる、怒る)ことが「新しい標準」になるのです。家族、友人に対して腹を立て憎しみ合うのです。しかし、イエスはそのような時に教会がどのように備えられているべきかを話しておられます。憎しみが横行する中でクリスチャンもうな垂れて信仰を捨ててしまうのかと思います。しかしその時にこそ、ラオデキヤのような生ぬるい教会が熱心な教会に変えられるのです。サタンの企みを主は良きことのために用いてくださるのです。「憎しみで満ちる世の中をわたしは用いてわたしの民を訓練する。」と主は言われるのです。ですから今私たちがへりくだりと忍耐の筋肉のトレーニングをすることは絶対に不可欠です。フェイスブックとか集会とかの多くの人に見られる場所ではなく、自分の妻とか夫、子どもに対する時のことです。あるいは、いつもあなたをいじめる上司に対して柔和さを発達させるのです。家庭において子どもたちにキリストの徳である柔和さの重要さを教えることは、これから10年、20年先に何十億という人たちが怒りの渦に巻き込まれていくときに、その子どもたちを神の御国の輝く星とするのです。

 

神の民はキリストが帰ってこられるときには「用意ができている」のです。

箴言31:10に「しっかりした妻をだれが見つけることができよう。彼女の値うちは真珠よりもはるかに尊い。」と書かれています。そして彼女の徳の一つが26節に書かれていますが、それは「彼女は口を開いて知恵深く語り、その舌には恵みのおしえがある。She opens her mouth with wisdom, and on her tongue is the law of kindness」ということです。これは妻に限らず、すべての御国の民のあるべき姿です。

 

愛する皆さん、良い知らせがあります。イエスは「しっかりした(徳のある)妻」を見つけられたのです!主は彼女を建て上げ、主が戻られる日のために整えられるのです。あなたが様々な人々が激しい口調で相手を攻めるのを聞くとき、それに対してあなたの意見を言わねばなりません。どちらの味方であれ、あなたは「恵みのおしえ、law of kindness」で語らねばなりません。この世の「新しい標準」で語ってはなりません。あなたは世の光だからです。

 

神の優先順位はアメリカのリバイバルです。アメリカが幸福になることではありません。勿論私はアメリカを愛していますので、軍隊が強固になり、経済が栄えてアメリカが幸福になることを願っていますし祈っています。しかし、それが神の第一の課題ではないのです。勿論そのことを全く語ってはいけないということではありませんが、神は一番大切なことを忘れないようにと言われます。神は神の民を麗しくすることが一番の課題であるのです。これから来ようとしている困難な時代の中で輝けるように、キリストのからだが「柔和でへりくだっている」という徳をもって麗しくされるのです。

 

政治に携わるどのような人達も、報道関係者もすべて私たちと同じ罪人であり、イエスはすべての人を愛しておられます。あなたがある政治家に反対であったとしても、イエスが罪人にしたと同じように「親切と優しさ」をもって語るのです。今こそマタイ5章にあるイエスの「山上の教え」を実行する時です。イエスとくびきを共にし、「わたしは柔和でへりくだっている」と言われる主に学ぼうではありませんか。(終り)


20 02月

神の優先順位 (その1)     マイク・ビクル           2017年2月20日


神の優先順位 (その1)

 

マイク・ビクル

 

今アメリカの人々の中にある大きな怒りの感情について話したいと思います。警戒すべき速度で怒りが増し加わっています。そのことに入る前に、神の大きなご計画をまず見てみたいと思います。今起こっていることに注意を奪われて、神のご計画を見失う危険があるからです。

 

神はキリストの花嫁を麗しく飾るご計画を持っておられます。神はその目的を真剣に情熱的に考えておられます。キリストは完全に成熟した麗しい花嫁のところに戻ってこられるのです。黙示録19:7には「小羊の婚姻の時が来て、花嫁はその用意ができたのだから。」とあります。これは天でのことではなく、主が帰ってこられるときに地上にいる人々が成熟して麗しさの中を歩んでいることを示しています。今の教会の現状を見ると、その姿とはあまりにもかけ離れているので、「主よ、今から婚姻の時までに何が起こるのでしょうか?」と私たちは尋ねたくなります。教会が劇的に変えられる必要があるわけです。

 

主は花嫁を必ずそのように整えると約束されていて、その作業が遅れていると焦っておられるわけでもありません。主はすべてを把握しておられ、計画がちゃんと進んでいると言われます。

ダビデは詩編149で、最高に栄光に満ちた宣言をしています。4節に「主は、ご自分の民を愛し、救いをもって貧しい者を飾られる。」とあります。ダビデは当時「神は民を愛している the Lord takes pleasure in His people」と宣言した最初の人でした。彼は更に「救いをもって貧しい者を飾られる。He will beautify the humble with salvation.」と言っています。ですから神に麗しく飾っていただくには貧しいこと、即ち「へりくだり」が必要条件なのです。

 

現在のアメリカには明らかに問題があり、特に人々が両極に分かれお互いに憎しみに満ちた怒りの言葉を投げかけ合ってています。アメリカ中がこの怒りの応酬に巻き込まれています。そしてあなたがどちらの候補者に投票したとしても、この問題はどの政党にもどの政治的リーダーにも解決できるものではありません。これは明らかに主イエスにしか解決できないことです。主が教会の目を覚ましリバイブさせたいと考えておられるのは間違いのないことです。主は今の時代の教会に「へりくだり」が起って教会が麗しくなることを望んでおられます。

 

ある人達は「神が教会をリバイブすること」と、「神がアメリカを回復すること」とを同じことのように混同しています。確かに少しは重なる部分はありますが、この二つは違うことなのです。人々は私に「あなたは希望があると思いますか?」と訊くので、私は「何に対する希望ですか?」と訊き返します。「神がアメリカを回復させてくださるか、神が教会にリバイバルを起こしてくださるか、ということです。」と彼らは言います。しかし、この二つは必ずしも同じではありません。

 

神の一番の優先順位は、キリストの花嫁の目を覚ますことです。「アメリカが強くなる」と聞くと、人々は経済が豊かになり、軍隊が強くなり、暴力がおさまり、というようなことを考えます。そのようなことは起こるかもしれませんし、起こらないかもしれません。しかし教会がリバイブされることは、私は確信をもって保証します。教会がリバイブされたとき、それがアメリカ社会にどのような影響を与えられるかを、私は予測できません。しかしアメリカ社会を変えることは、神の一番の優先順位ではないのです。

 

今アメリカには「新しい標準的なこと(ニューノーム)」が現れていることに私たちは気づかねばなりません。怒り、憎しみ、党派心をむき出しにして語るのが当たり前になっているのです。これほどのことはアメリカ史上ありませんでした。数年前にこのような話し方をしたらそのままではすまず、必ず処罰を受けました。しかし今は、酷い憎しみに満ちた言葉を聞くと、それを喜び称賛する人達が必ずいるのです。それは政党にかかわらず、クリスチャン、ノンクリスチャンにかかわらずにそうなのです。

 

この「新しい標準」は共和党と民主党の大統領候補選びから始まり、両党の候補者の討論へと進んでいきました。その中でどんどんとその傾向は深まり、それが当たり前になって行ったのです。そしてハリウッドの俳優や歌手にも広がっていきました。このようなことはアメリカでは初めてですし、他の国でもこのようなことはないのではないかと思います。しかし、この「新しい標準」は神の御国の「標準」では決してないのです。神は「わたしの民はそのような言葉は使わない。」と言われます。「新しい標準」の持つ問題点は、それから完全に逃れることは誰にもできないことです。左翼でも右翼でも、クリスチャンでもノンクリスチャンでも大勢がそのような言葉の応酬に巻き込まれていき、それを受け入れて喜ぶ人たちがいるのです。

 

他の大勢の人はそのような事に巻き込まれたくないと考えています。しかしながら、社会全体に不安や心配、恐れの空気があり、いろいろな声が聞こえてきますし、怒りを持っている人たちを全部避けることはできません。このことは国としてとても危険です。人が恐れを持ったり、非常に不安になる時は間違った判断をしてしまうからです。しかしイエスもマタイ24章などではっきり言われていますが、これから敵の攻撃はますます増大するのです。今私たちはエスカレートしていく攻撃、不法の時代の入口にいます。10年前と較べても今はひどくなっていますが、それでもこの傾向はまだ始まったばかりなのです。

 

今でも十分にひどいと思うでしょうが、これからの時代に較べればまだまだなのです。ですから主は今私たちを訓練しているのです。『新しい標準』に合わせてはいけません。怒りの霊の口調に合わせてはいけません。へりくだりを訓練するよい機会としてください。不当な扱いを受けた時は、柔和を訓練する機会としてください。家庭の中、会社等で自分の意見が通らないとき、自分を抑えることを訓練してください。箴言16:32に「怒りをおそくする者は勇士にまさり、自分の心を治める者は町を攻め取る者にまさる。」とあります。エレミヤ12:5に「あなたは徒歩の人たちと走っても疲れるのに、どうして騎馬の人と競争できよう。」とあります。これは「まだそれほど時代が悪くない時に疲れていては、もっと厳しい時代になったときにあなたは立ち行かないでしょう。」という意味です。

 

このことをしっかり把握する必要があるのは、これが御国の発展のためにすばらしい機会となるからです。それは、エスカレートしている激しい怒りの風潮の中で、御国の民が柔和でへりくだった態度を示すならば、非常に特出(とくしゅつ)し人々を感銘させるのです。うわべや口先だけではなく、真のへりくだりをもってあなたを不当に扱ったり反対する人に対して優しく対応するならば、大きな影響を与えることができます。増大する怒りや攻撃の闇が広がるとき、真理の光は更に輝きを増すと主は言われるのです。

私たちは家庭の中では自分の肉的な部分を出しやすいものですが、そうではなくそこを訓練の場としてください。夫婦や親子関係の中で主に喜ばれるへりくだりの土壌をつちかってください。それは子どもたちを将来のために整えることにもなります。(続く)


06 02月

トランプ大統領      ジョナサン・カーン牧師           2017年2月6日


トランプ大統領

 

ジョナサン・カーン牧師

   (大統領就任式当日の朝の祈祷会でのメッセージ抜粋)

 

 

神の選ばれる器

 

ドナルド・トランプ氏はクリスチャンとして生活してこなかったので、その事を危惧するクリスチャンが沢山おります。神を知らなかったり、或いは神と共に歩いて来なかった人を、神はご自分の目的達成のために用いることが出来るのでしょうか?

イザヤ45章にペルシャのクロス王への主の言葉が書かれています。

「主は、油そそがれた者クロスに、こう仰せられた。『わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないようにする。...それはわたしが主であり、あなたの名を呼ぶ者、イスラエルの神であることをあなたが知るためだ。わたしのしもべヤコブ、わたしが選んだイスラエルのために、わたしはあなたをあなたの名で呼ぶ。あなたはわたしを知らないが、わたしはあなたに力を帯びさせる。』」

 

又、主は預言者エリシャにエフーをイスラエルの王として油注ぐように言いました。エフーは神を知らず、気性の激しい男でした。しかし神は彼を選び、彼をご自分の器として用いました。それはイスラエルを揺り動かし、アハブとイザベルの王朝とバール祭司たちの邪悪な統治を終らせるためでした。

 

神はこのような者たちをご自分の器として、御国と御民のために今までも用いてこられたのです。今私たちはドナルド・トランプ氏が神の目的のための器として、自分の人生を完全に主に明け渡せるようにと祈らねばなりません。

 

今回の大統領選挙は、世論調査会社はその結果を信じられませんでしたし、専門家もどうしてそうなったのかを説明できませんでした。けれどもこの逆転劇が起こった理由があるのです。トランプ候補にはとても勝ち目がないと見える中で、神の民たちは、アメリカ中、そして世界中で大小様々のプレーヤーグループを結成し、祈ったのです。

すべての専門家や世論調査会社が見落としていたのは何だったのでしょうか?その質問の答えは3千年前にすでに書かれていたことでした。

「わたしの名を呼び求めているわたしの民がみずからへりくだり、祈りをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。」2歴代誌7:14

 

トランプ大統領へ

 

あなたはもうすぐ大統領就任の宣誓をし、世界でもっとも権力のある地位につこうとしていますが、王たちを王座に即かせるのも、退かせるのも全能の神であることを、常にしっかり胸に刻んでおいてください。

あなたの権威は人からではなくすべての王の王であられる神から来るのです。ですから、あなたの人生を神の権威に従わせるならば、あなたは神の権威によって国を導いていくことができます。

義を行ない、憐れみを愛し、へりくだってあなたの神と共に歩いてください。

今まであなたの人生は自分の意志を行うための器でした。しかし今からは神の意志と目的のための器とならねばなりません。神の御後を慕い、神の義を求め、神の御声の導きに従ってください。

神の道を高く上げてください。そうすればあなたも高く上げられるでしょう。神の言葉を守るならば、あなたも守られます。すべての名にまさって神の名を尊ぶならば、あなたの名も尊ばれるでしょう。

あなたの主なる神を心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして愛してください。そうするならば、あなたは起きて、光を放ち、主の栄光があなたの上に輝くでしょう。

 

あわれみの窓と神の召し

 

神の民の皆様に申し上げます。古代イスラエルが神から離れて裁きを受けたことを私たちは知っています。しかし古代においてさえも神はご自分の国に対して憐れみの窓の猶予を与えてくださいました。そして神は私たちが神に戻るために恵みの窓、執行猶予の期間を与えてくださいました。私たちはそれをどのように取り扱ったらよいのでしょうか?

 

もし私たちが 人間や私たちの力、プライド、偉大さに信頼を寄せるならば、イザヤ9:10に記録されているような古代イスラエルの犯した間違いを繰り返すことになるでしょう。それは大惨事を引き起こしかねません。アメリカは再び偉大になれます。しかしそれは自分の偉大さに信頼したり、自分の力に拠り頼むことによって達成されるのではありません。アメリカが再び偉大になる唯一の道は、アメリカをもともと初めに偉大にされた神にアメリカが立ち返ることです。それ無しには、何の偉大さも希望もありません。

答えは政府でも軍隊でも経済でもありません。答えは神であり、唯一の道はリバイバルです。そしてリバイバルが起こるためには、悔い改めがなければなりません。悔い改めなくしてリバイバルはあり得ないからです。そしてその悔い改めは神の民から始まらねばなりません。「わたしの名を呼び求めているわたしの民が、、、、」とある通りです。

 

私たちがワシントンDCに来たのは政府機関との関係を求め深めるためではなく、聖霊との関係を深めるために来たのです。私たちは人の能力に信頼を置くために来たのではなく、全能の神の力、即ちリバイバルのための神の力を呼び求めるためにきたのです。

私たちはこの恵みの窓を与えられているのですから、それを無駄にしてはなりません。しかも日が射す昼間のうちに働かねばなりません。今日は大統領就任式です。私たちは単に世界中の人が見守る新大統領就任式に参加するため以上に、このアメリカの新大統領を立て、そしてこの大統領に与えている重大な「神の目的の就任式」に参加するためにここに集まったのです。

 

神の御前での宣言

 

ですから、今日この地から、この国のすべての神の子に、神の名によって集まるすべての教会と集会に対して「私たちは本日から、熱烈なる情熱をもってリバイバルのために祈り、リバイバルのために働き、リバイバルのために悔い改め、リバイバルのために自らへりくだり、リバイバルのために主の御顔を慕い求め、リバイバルのために悪い道から立ち返り、リバイバルのために福音を宣言し、神の力によりリバイバルのうちに人生を生きる」と!

その私たちには二つの道しか残されてはいません。それはリバイバルが起こるか、神の裁きがくだるか、そのどちらかです。答えはリバイバルでなければなりませんが、それが祝福のうちに起こるか、或いは国が揺すぶられて起こるかのどちらであったとしても、絶対にリバイバルを来させねばならないのです!

 

今私たちはアブラハム、イサク、ヤコブの神、モーセの神、エリヤの神、預言者たちの神、メシアの神、紅海を分けた神、復活の神、全能の主権者なるイスラエルの神の御座の前に進み出ます。

この大統領就任式の日を、この国全体を神の霊が行き巡る「新しい日」の就任式としてください。

私たちは神に叫びます。「憐れんでください!この地を憐れんでください!どうかあなたの御目を再びこの『山の上にある町』アメリカに留めて憐れんでください。この国に再びあなたの力を現してください。あなたの民にその力が注がれますように。あなたの教会に注がれますように。アメリカ中心部に、コーストに、ここワシントンDCに、ホワイトハウスに、議会に、そして私たちに注いでください。どうかこの国にリバイバルを起こしてください。失われた魂が救われますように。そして救われている者がリバイブされますように。どんなことが必要であったとしても、この地にリバイバルを起こしてください!」

 

不可能を可能にされる神

 

それは可能でしょうか? 神にとって不可能なことは無いと私たちは宣言いたします。神に出来るでしょうか? 私たちは答えます、「はい、神は出来ます」と。なぜならば私たちの神はイスラエルの神だからです。イスラエルは存続するはずのなかった国です。3千年以上の間、地獄の全勢力がイスラエルの子らを地上から消し去ろうとしてきたのです。

パロは彼らを滅ぼそうとしました。アッシリアは埋没させようとしました。バビロンは踏みつけようとしました。ローマは歴史の記録から消し去ろうとしました。ナチは全滅させようとしました。ソ連は排除しようとしました。そしてテロリストたちは抹殺しようとしています。

しかし、パロはいなくなり、アッシリアはなくなり、バビロンは陥落し、ローマは滅び、ナチは滅ぼされ、ソ連は崩れました。そしてテロリスト達もいなくなるでしょう。

ある者は戦車を拠り頼み、ある者は王を信頼する。しかし私たちは私たちの神、主の御名、私たちが救われるべき唯一の御名に信頼します。私たちはイェシュア・ハ・マシア、メシアなるイエスの御名に拠り頼みます。

 

神の御名が高く上げられますように。アメリカという「山の上にある町」が再び生ける神の栄光の臨在で輝きますように。すべての名にまさる神、イェシュア・ハ・マシア、メシアなるイエス、王の王、主の主、世の光、イスラエルの栄光、そしてアメリカ合衆国の唯一の希望である方の名によって祈ります。神よ、どうか助けてください。アーメン(終り)

 訳者注:ジョナサン・カーン師はユダヤ人で、アメリカのニュージャージー州で牧会しておられる方です。

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